2ヶ月ぶりの映画館で、東劇でパリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020『夏の夜の夢』を見てきた。ジョージ・バランシンがメンデルスゾーンの音楽に振付したものである。2017年の上演で、衣装をクリスチャン・ラクロワが担当している。
第1幕はシェイクスピア劇のお話に沿ったものなのだが、第2幕がなんか婚礼のパーティの余興がえんえんと続くような感じのもので、私はバレエのこういう要素が苦手なので、ここがちょっとつらかった。衣装はさすがにオシャレで、妖精はもちろん、ハーミア(レティシア・プジョル)とライサンダー(アレッシオ・カルボーネ)は青、ヘレナ(ファニー・ゴルス)とディミートリアス(オドリック・ベザール)は赤で綺麗にそろえている。ヘレナは原作どおり長身の設定で、長い赤いスカートを翻して踊るところはヘレナの未練たっぷりな恋心をうまく表現していると思った。