最後が怖い~ウィーン国立歌劇場『ルル』(配信)

 ウィーン国立歌劇場の配信でベルクの『ルル』を見た。2017年の上演で、
インゴ・メッツマッハー指揮、ウィリー・デッカー演出のものである。

play.wiener-staatsoper.at

 基本的に一種類のセットで展開する話で、弧の形の壁の中で話しが展開する一方、その後ろの階段も使われる。中に唇の形のわざとらしいソファ(ヨーロッパのオペラってこういうセットが好きだよな…)が持ち込まれたり、ルルの体のフェティッシュ化を象徴する絵画などもたくさん用いられる。この囲いみたいなセットは、おそらくは男たちの幻想の中に閉じ込められているルルが籠の鳥であることを象徴するセットなのでは…と思う。最後にたくさんの男たちがナイフを振り上げて襲いかかるところなどはけっこう怖い。

 ただ、前にメトの『ルル』を見た時も思ったのだが、私はどうもベルクの音楽がかなり不得意らしい…ストレートプレイで見た時に比べるとあんまり面白いと思えず、完全に個人的な趣味なのだが、このオペラは苦手かもと思った。