あまり好みではなかった~『スクールガールズ』

 スペインの映画『スクールガールズ』を見てきた。

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 1992年のサラゴサが舞台で、修道院の女学校に通うセリア(アンドレア・ファンドス)の暮らしを追ったものである。前半はわりと親友のクリス(フリア・シエラ)やバルセロナから転校してきた新しい友達ブリサ(ソエ・アルナオ)との友達付き合いが中心である。後半はセリアに対して父親や家族のことを話したがらない母(ナタリア・デ・モリーナ)との関係が中心になってくる。

 ヒロインのセリアを演じるファンドスを中心に、少女たちを演じる若い女優陣はみんな大変上手で、そこはとても良かった。ただ、全体的にエピソードが淡々とつながっているだけで盛り上がるところはなく、お話としても綺麗なオチがあるわけではない。こういう映画が好きな人がいるのはわかるし、たぶんスペインについて知識があればもう少しいろいろわかるのだろうが、あまり知識が無い者としてはソフィア・コッポラのフォロワーみたいだな…と思うだけで、あまり面白いとは思えなかった。