2021年の舞台芸術ベスト10を出そうと思う。今年は配信をライヴをあわせて160本をちょっと超えるくらい(一部、役者をグリーンバックで別々に撮影して合成するという、芝居か映画かテレビ番組か判別しにくいものがあったので正確な数はちょっと出すのが困難)の演目を見た。そのうち115本くらいは配信である。このうち68本はシェイクスピア関連で、23本がミュージカル、21本がオペラ、6本がバレエである。配信とライヴ、一緒にベスト10を出そうと思う。
- Kings of War(ITA配信、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出、シェイクスピア史劇をまとえめたもの)
- 『福島三部作第二部 1986年:メビウスの輪』(谷賢一作、三部作の第二部、配信)
- Fat Ham(ウィルマ劇場、アメリカ南部を舞台にした『ハムレット』翻案)
- 『真面目が肝心』(ザ・デュークスとローレンス・バトリー劇場、オスカー・ワイルドの戯曲を現在の北イングランドを舞台に再構成したもの)
- Cruise(ジャック・ホールデン作・出演、ショアディッチタウンホールより配信)
- 『赤い靴』(マシュー・ボーン、有名映画のバレエ化を撮影したもの)
- 『人生は夢』(エディンバラのロイヤル・ライシアム劇場よりカルデロンのお芝居の配信)
- 『マクベス』(アルメイダ劇場配信)
- 『gaku-GAY-kai 2021贋作・終わりよければすべてよし』(年末恒例のシェイクスピアシリーズ)
- 『堰』(劇団昴、コナー・マクファーソン作)
なお、今年の感想を見ると、私は配信を観るたびに「セリフの録音のバランスが良くない」的なことを書いている。私が音を気にしすぎなのかもしれないが、たぶん新型コロナによる配信が始まって2年近くたってもまだ音のバランスは課題なのかなぁ…という気がしている。ただし、それでも去年よりはだいぶ良くなってきている気がする(去年の配信が始まったばかりの頃は正直、役者の立ち位置によってはほとんど聞こえないレベルの録音のものもあったので…)。