あまり好みでなかった~『Super Angels スーパーエンジェル』(配信)

 新国立の配信で『Super Angels スーパーエンジェル』を見た。島田雅彦台本、渋谷慶一郎作曲、大野和士指揮、小川絵梨子演出監修で、バレエまであるかなり大がかりなオペラである。大人の歌手やダンサー、アンドロイドのオルタ3のほか、手話を含めた子どもコーラスなど、出演者も多い。

www.nntt.jac.go.jp

 「子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ」ということだが、全体的に話はわりとよくある子ども向けのSFという感じである。ただ、全く私の好みではなかった…というか、最後の歌の歌詞が「孤独な人はもういない」という落とし方になっており、孤独であるのがまるで良くないことみたいに扱われていて勘弁してほしいと思った(ちょっと「歓喜の歌」を意識しているのかもしれないが)。あと、こういうプロダクションだと本来はイマーシヴでやったほうが効果があがるのかもしれない気もするのだが、そういう上演ができるようになるにはまだまだ感染症が落ち着くまで待たないといけないだろうとは思う。