やはりリアルタイムで参加しないと醍醐味が…『ハイロフォビア』(配信)

 LARP×インプロ公演と銘打っている『ハイロフォビア』を配信で見た。

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 YouTuberが撮影のために森に入ったところ、いろいろ不審なことが起きる…という内容である。最初に役者陣がクジで自分が演じる登場人物名と持っている荷物の数を選び、その役を演じるということで、そこは即興的である。途中で観客の投票により分岐が起こったりするのだが、それ以上の観客介入はあんまり無い。

 とにかく、こういう舞台はオンデマンド配信ではほとんどわからないと思った。リアルタイムで参加しないと分岐にも関われないし、その場の盛り上がりとかも感じられないので、他の種類のイマーシヴの舞台を見ているのとあまり差異がよくわからない。あと、たぶんインプロとLARPじたいの相性はわりと良いのだろうと思ったが、YouTuberが森に撮影に来てトラブルに…みたいなのはちょっと『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の時代からある定番展開すぎて映画やお芝居としてはとくに目新しくはないと思うので、他の展開でこの手のものをもっと見てみたいと思った。