あまりこなれていないと思う~スペースZERO『十二夜』

 スペースZEROでTYプロモーション『十二夜』を見た。横内正演出によるものである。

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 正直、全体的にあんまりパッとしない上演だったように思う。まずテキレジにちょっと疑問があり、最初の「音楽が恋の糧なら…」の有名なセリフがある場面がまるごとカットされている(セリフの一部は後の場面に移されている)。登場人物の入退場がちょっとごたごたしている…というか、舞台を広く使うためなのか、「そこ退場したらおかしいのでは?」と思うような早いタイミングで登場人物が退場してしまうところがあり、とくに終盤では「さっきその話が出てくる前に退場したのに、なんでこの登場人物は今舞台で起こったことを知ってるんだ?」というような場面があったりする。また、笑えるところが『十二夜』にしては少なかった気がする。キャスティングについても、ヴァイオラ(髙﨑俊吾)とオリヴィア(堀田怜央)が男優なのにオールメールにしないでマライア(一色采子)だけ女優にする意図がよくわからなかった。マルヴォーリオ(加納幸和)いじめがわりとマイルドなところは特徴的だし、セバスチャン(松田岳)がけっこう色男風なわりにコミカルなところは良かったと思うのだが、あまりこなれていない感じのプロダクションだった。