やっぱり日本の衣装でやるのはねぇ…国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭『ミカド』

 バクストンで実施された国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭の配信でピークオペラの『ミカド』を見た。ピークオペラはバクストンで実施されるこのフェスのために作られた劇団らしい。2022年8月2日の上演である。

 オーソドックスな演出なのだが、やはり今の時代に日本だか中国だかわからないニセ東洋趣味風の衣装とセットで英語で『ミカド』を…というのは見ていてかなりキツいものがある。やはり今の時代に上演するのならば、衣装とかセットはイギリス風にしないといけないのではと思う。さらにこちらの上演は女声コーラスがけっこうイマイチ…というか、キャピキャピしているばかりであんまり息の合った洗練された表現力みたいなのがない。動き回るココとかはけっこう笑えたのだが、どうもやはりこういうオリエント趣味はもう前世紀に置いてくるべきではないかと思った。