フランス革命ネタのシンデレラもの~The Little Glass Slipper as Performed by the Queen of France and Her Friends(配信)

 エディンバラフリンジの配信でThe Little Glass Slipper as Performed by the Queen of France and Her Friendsを見た。台本・演出・主演をカラ・ジョンストンがつとめ、テキサスで上演されたものの録画である。1時間に満たない短い作品だ。

 マリー・アントワネット(カラ・ジョンストン)が1789年7月14日におつきの者たちとペローの『サンドリヨン』を自分が主演で上演しようとするという話なのだが、客席にロベスピエールとかダントンが来ていることがわかるわ、途中でバスティーユが襲撃されたという知らせが入るわ、だんだん芝居どころではなくなる。そもそも素人上演でスムーズにいかないので、王子様の役は上演を襲撃しに来た革命家が無理矢理押しつけられたりする(舞台で芸を披露して王子様は大ウケになる)。かなり豪華な美術や衣装を用い、笑うところもあるし、政治諷刺もあり、楽しめる作品だ。