ディズニー+で配信中の『If These Walls Could Sing アビー・ロード・スタジオの伝説』を見た。アビー・ロード・スタジオに関するドキュメンタリー映画で、ポールとリンダのマッカートニー夫妻の娘であるメアリー・マッカートニーが監督している。
基本的にアビー・ロード・スタジオの歴史を追った作品なのだが、何しろ監督がポールとリンダの娘で、さらにジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンや、ポール本人、リンゴ・スターも出演して思い出話をしていたりするので、この種のドキュメンタリーにしてはホームビデオみたいな感じもする作品である。インタビューを受けているのはこうした人たちの他にエルトン・ジョンやジミー・ペイジ、オアシスのギャラガー兄弟などそうそうたる面々だ。有名なエルガーによるスタジオこけら落とし時の映像の他、ジャクリーヌ・デュ・プレとダニエル・バレンボイムの録音映像とか、ジョン・ウィリアムズが『インディ・ジョーンズ』シリーズや『スター・ウォーズ』シリーズの音楽を録音した時の映像、カニエ・ウェストとジョン・レジェンドが来た時の映像なども見ることができる。
あまり新しい話はなくノスタルジックかつアットホームな作品だが、アビー・ロード・スタジオの歴史をコンパクトにまとめていて楽しめる作品ではある。ただ、テーマ曲が『ハロウィン』のテーマみたいなのだけはなんかパッとしないと思った。音楽ドキュメンタリーなんだからもっとノリのいいテーマ曲を使ったほうがいいと思うのだが…