ラスベガス(4)モブ博物館

 ラスベガスでモブ博物館に行ってきた。その名のとおりモブ、つまり組織犯罪をテーマとする博物館である。議会議員だったエステス・キーフォーヴァーによる組織犯罪委員会の聴聞会が行われた建物に入っており、聴聞会に使われた部屋がそのまま保存されている。

聴聞会が行われた実際の部屋で聴聞会についての解説ビデオを見ることができる。

 移民が増え始めた時代から最近まで、アメリカの組織犯罪の歴史についてかなり詳しく解説しており、潜入捜査とか国際的な捜査網の話などについても展示があって、大変充実している。最後のほうにはギャング映画についての解説動画コーナーなどもある。地下には禁酒法モチーフのバーもある。

禁酒法バーのお手洗いの女子トイレのサインがルイーズ・ブルックス。入るのに緊張するな…

 1階にはマフィアの大物だったフランク・カラブレーゼ・シニアの息子で、組織犯罪をやめて警察の協力したフランク・カラブレーゼ・ジュニアのお話を聞けるコーナーがある。フランクの叔父は映画『カジノ』の終盤に出てくる殺人事件の犯人チームのひとりだったそうだ。フランク・ジュニアは犯罪をやめて家族と平穏に暮らしたかったのだが、父親の影響力がすごくてなかなかやめられず…みたいな、毒親ここに極まれりみたいな怖いお話を聞いた。

 なお、ここの無料Wifiはけっこう気が利いてておかしかった。