音楽はいいが…『ラ・カリファ』(試写)

 エンニオ・モリコーネの特選上映で日本で初めて映画館上映される『ラ・カリファ』を試写で見た。

 企業家ドベルド(ウーゴ・トニャッツィ)と、夫を労働争議で亡くした活動家イレーネ(ロミー・シュナイダー)が不倫関係になってしまうという話なのだが、正直そんなに面白くはない…というか、年も違うし政治的にも対立しているはずの2人がなんで恋に落ちるのかよくわからないまま進むのであまり説得力が無いと思う。そもそも労働争議をやっていたはずのヒロインがなんでそんな年上の敵対する相手と…という感じで、あまりにも男性に都合の良すぎる展開だと思う。ロミー・シュナイダーは綺麗だしモリコーネの音楽はとてもいいのだが、それ以上の見どころはあまりないと思う。