人形の家

えっ、クリスティーネいないの?~イングリッシュ・ナショナル・バレエ『ノーラ』(配信)

イングリッシュ・ナショナル・バレエの『ノーラ』を配信で見た。1幕物の短いバレエで、先程のリリック・ハマースミスのものに続いてイプセン『人形の家』の翻案である。2019年にサドラーズ・ウェルズ劇場で撮影されたもので、音楽はフィリップ・グラスの「チ…

インドを舞台に植民地支配を描く翻案~リリック・ハマースミス『人形の家』(配信)

リリック・ハマースミス『人形の家』を配信で見た。2019年に上演されたもので、タニカ・グプタ翻案、レイチェル・オリオーダン演出のものである。 www.youtube.com あらすじはだいたいイプセンの原作と同じなのだが、舞台を1879年のコルカタに変えており、ヒ…

真面目なノラ、色気のあるトルヴァル~『人形の家Part 2』

ルーカス・ナスの戯曲『人形の家Part 2』を見てきた。これは事前に戯曲を読んで解説記事を書いたので、招待で行ってきた。 stage.parco.jp 解説記事で書いたように、これはイプセン『人形の家』の15年後を書いたものである。ノラ(永作博美)が離婚のために戻…

SPICEに『人形の家Part2』の紹介記事を書きました

SPICEにルーカス・ナス『人形の家Part2』の紹介記事を書きました。前にwezzyに書いた「モテるお嬢様じゃないとヒロインになれないのか!と憤慨していた高校生の私~イプセン『人形の家』と『ヘッダ・ガーブレル』」の続きみたいな感じです。 spice.eplus.jp

ちょっと美術に統一感が無い〜俳優座『人形の家』

俳優座で、西川信廣演出の音楽劇『人形の家』を見てきた。『人形の家』は今まで一度しか見たことがない。このプロダクションは音楽劇で、台詞はけっこうカットされていると思う。 演技はいいし、前半では明るい女性だったノラがだんだん人生の問題に直面して…

論理的だけど正しくないvs非論理的だが正しい〜ヤングヴィック『人形の家』

ヤングヴィックでイプセンの『人形の家』を見てきた。言わずとしれた19世紀戯曲の古典だが、高校生の時に読んで以来観劇するのは始めて。高校生の時にはよくわからなかった男女の機微が非常にわかってしまってこんなにオトナな話だったんか…とびっくりした。…