ヴァージニア・ウルフ

ヴァージニア・ウルフの自由な翻案~『フリーク・オルランド』(試写)

ウルリケ・オッティンガー監督『フリーク・オルランド』(1981)を試写で見た。ベルリン三部作のひとつである。今回公開されるオッティンガーの映画のうち、これは一応日本公開されたことがあるらしい。 ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』の映画化である…

ただのワークショップを見てるような…The Waves in Quarantine(配信)

バークリー・レパートリー・シアターのThe Waves in Quarantineを見た。ヴァージニア・ウルフの『波』のミュージカル化作品について、6人の役者が登場する短編を6編つなげた連作である。演出家のリサ・ピーターソンと作曲家のデイヴィッド・バッカムは90年代…

ファッショナブルでモダンな上演~ウィーン国立歌劇場『オーランドー』(配信)

ウィーン国立歌劇場で2019年に初演されたオペラ『オーランドー』を見た。これはヴァージニア・ウルフの『オーランドー』が原作で、作曲家がオルガ・ノイヴィルト、演出がポリー・グレアム、衣装が川久保玲というものである。オーランドー役は『アグリッピー…

たくさん面白いところがあるが、個人的に苦手なところも~シャウビューネ『オーランド』(配信)

シャウビューネ『オーランド』を配信で見た。以前に東京芸術劇場で見たサラ・ルールのバージョンとは別のもので、アリス・バーチ翻案、ケイティ・ミッチェル演出のものである。ベルリンのシャウビューネなのでもちろんドイツ語で、英語字幕がつく。2019年に…

変幻するアイデンティティ、不滅の芸術〜『オーランドー』

東京芸術劇場で『オーランドー』を見てきた。言わずと知れたヴァージニア・ウルフの有名小説の舞台化で、白井晃演出。 舞台の両端に生演奏のミュージシャンを配し、セットは比較的簡易なもので背景はプロジェクションで変化をつけている。6人の役者でとっか…