アイルランド文学
ウィキメディアン・イン・レジデンス活動中の記事2本目としてゲイト・シアターの記事を日本語版ウィキペディアに立てました。 ja.wikipedia.org
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『悪口学校』を見てきた。ティヌケ・クレイグ(名前がTinukeで発音はかなり自信ない)演出によるリチャード・ブリンズリー・シェリダンの戯曲の公演である。既に『悪口学校』は2度、別の演出で見たことある。 www.you…
スモックアリー劇場のレディ・グレゴリー・シーズンということで、グレゴリーの短編劇2本立て「月が昇れば」と「獄門」を見てきた。どちらもジョー・デヴリン演出である。最初と真ん中と最後に作者であるオーガスタ・グレゴリー(の幽霊?)が出てきて、自分…
ビューリーズ・カフェ・シアターでジョイスの『ダブリン市民』の短編2本を舞台化した「小さな雲」「対応」を見てきた。ジム・ロシュとリアム・フーリカンが翻案・演出・出演をつとめており、どちらもひとり芝居で音楽がつく。いずれもあんまり後味は良くない…
スモックアリー劇場でコート・ジェスター・シアターによる『ドリアン・グレイの肖像』を見た。サミュエル・クラークの台本・演出によるもので、4月に見たキップ・ウィリアムズによる『ドリアン・グレイの肖像』とは全くの別物である。なお、スモックアリーは…
「素面のダブリン市民」第3回はブルームの日についての記事です。ダブリンで100くらい、ブルームの日にあわせたイベントが行われたそうです。 note.com
6月1日より正式にトリニティ・カレッジ・ダブリン図書館のウィキメディアン・イン・レジデンスになりました。無給ですが、日本語版ウィキペディアからウィキメディアン・イン・レジデンスが出るのは初めてだと思うので、大変名誉あることなので頑張ります。…
ブルームズデイのイベントの締めくくりとしてジョイス・タワーでリリパット・プレイヤーズによるTaste of Joyceを見た。これはジョイスによるあらゆる作品をちょっとずつ役者がやるというものである。『ユリシーズ』はもちろん、他の小説や詩、歌、めったに…
ブルームズデイの朝のイベントとして、ジェイムズ・ジョイス・タワーで『テレマコス』を見てきた。これは『ユリシーズ』の冒頭、現在のジョイス・タワーで進行する「テレマコス」の挿話を演劇化したものである。塔の上で始まり、中盤は塔の中の部屋、最後は…
サンディコーヴのジェイムズ・ジョイス・タワーでUlysses aWakeを見てきた。 まずはタワーを見学。このタワーはジョイスが数日だけ住んでいたところで、『ユリシーズ』にも出てくる。 タワー。 ジョイスの持ち物やいろいろな『ユリシーズ』の版などが展示さ…
ブルームズデイの週のイベントの一環としてサンディマウントの近くで行われたThe Citizen's Breakfastを見てきた。これはシェルボーン・ロード68番地のアヴィヴァスタジアム近くの広場に集合し、第一幕はそこから通りを歩きつつ屋外で上演し、第二幕はスラッ…
ジェイムズ・ジョイス・センター取材のブルームズデイウォーキングツアーに参加した。 まずはジョイス・センターの中を見学(10年ほど前に一度行ったことがある)。 入り口のサイン 中にはいろいろ簡単な展示がある。 ウォーキングツアーはジョイスの銅像か…
ブルームズデイの週のイベントの一環として、『ユリシーズ』に登場するスウィーニー薬局に行って来た。ブルームズデイの週にはたくさんの人が来て盛り上がる。トリニティ・カレッジ・ダブリンのすぐ近くである。 入り口 所狭しと並ぶジョイスグッズ。小説に…
ブルームズデイイベントの3つめとしてドーキー城で「ジョイスの夕べ」を見てきた。役者によるリーディングにジョイスに関連する歌がつくというイベントである。主に『ユリシーズ』だが『ダブリン市民』や『若き芸術家の肖像』もあり、ひとりで朗読するところ…
ブルームズデイのイベントとして、音楽パブであるパイパーズ・コーナーでStories and Songs Of Dublin's Writersを見てきた。これはブルームズデイに限らず夏の間やっている出し物である。コメディアンのゲーリー・クック演じるブレンダン・ビーアンが語り手…
今週は『ユリシーズ』の記念日であるブルームズデイで、週末はジェイムズ・ジョイス関係のイベントが目白押しである。ブルームズデイにあわせて上演されたビューリーズ・カフェ・シアターで『恩寵』(Grace)を見てきた。ここは有名な喫茶店であるビューリーズ…
ゲイト劇場でエマ・ドナヒューの小説を本人が戯曲化した『星のせいにして』(The Pull of the Stars)を見てきた。ルイーズ・ロウ演出でオールフィメールキャストである。 舞台は1918年、スペインかぜが大流行中のダブリンの産科病室である。助産師のジュリア…
ゲイエティ劇場でWomen On The Verge of HRTを見てきた。マリー・ジョーンズの1999年の戯曲である。中年の親友同士であるアンとヴェラが、お気に入りのスターであるダニエル・オコンネルのショーを見にドニゴールに行ってホテルに一泊するが、そこで妖精の魔…
仮渡航許可が本許可になってパスポートが手元に戻ってきたので、アイルランド国立図書館にリーダーチケットを作りに行ってきた。イェーツの無料展示をやっている他、建築模型なども展示してある。 建築模型
アイルランド文学博物館(Museum of Litarature Ireland、略称MoLI)に行って来た。ここは2019年オープンで比較的新しい博物館である。展示は一般的なアイルランドの文学についてのものがある他、大部分はジェイムズ・ジョイスが中心である。 アイルランドの…
ヘイマーケット劇場で『ドリアン・グレイの肖像』を見た。言わずと知れたオスカー・ワイルドの古典小説をキップ・ウィリアムズが翻案・演出したひとり芝居である。2020年にシドニーで初演されたプロダクションの再演だそうだ。オーストラリアの女優サラ・ス…
『海をゆく者』を見てきた。2014年の上演を見ているのだが、今回はキャスト変更がある再演である。 セットなどはだいたい似ているので見た目の印象はそんなに変わらないのだが、リチャード役が吉田鋼太郎から高橋克実に変わったのがかなり大きい。吉田リチャ…
演劇企画CaLによるブレンダン・ビーハンの戯曲『曲者 -The Quare Fellow-』の上演を見てきた。上演台本は梅野あき子、演出は村岡正喜によるものである。1954年初演の作品で、台本を読んだことはあったのだが舞台では初めて見た。 舞台は刑務所である。タイト…
マリーナ・カー『ラフタリーの丘で』を見てきた。俳優座スタジオでの公演である。 アイルランドの田舎にある農場が舞台である。ラフタリー家は横暴な父親のレッド(加藤佳男)、娘のダイナ(荒木真有美)とソレル(髙宮千尋)、息子のデッド(齋藤隆介)、祖…
the shamrock LynX『猫と月』『鷹の井戸にて』を配信で見た。代々木能舞台でW・B・イェイツの2作を上演するというものである。 正直なところ、配信はかなり音声が悪くてあまりセリフが聞き取れないところが多かった。とくに音楽が入るところはものすごく音の…
劇団昴、コナー・マクファーソン作『ダブリンキャロル』を見てきた。村田元史演出・翻訳によるものである。 基本的にはダブリンを舞台にした会話劇で、クリスマスイヴの1日が舞台である。酒浸りで家庭を崩壊させたジョン(金子由之)と、ジョンが働いている…
レディ・オーガスタ・グレゴリー『出られないふたり』&『月が昇れば』を配信で見た。「アイルランド発 対立と融和をめぐるモノガタリ」シリーズのAプロで、三輪えり演出である。短編2本を続けてやる形の公演で、いずれもめったに見られない作品が見られるよ…
先日ウィキペディアにアイルランド語詩人のヌーラ・ニー・ゴーノルの記事を作ったのに引き続き、今日はダブリン・ライターズ・ミュージアムの記事を作りました。どちらも部分的に翻訳ですが、自分で加筆したところが多いです。ダブリン・ライターズ・ミュー…
ブライアン・フリール作『ルナサに踊る』を紀伊國屋サザンシアターで見てきた。長木彩訳、シライケイタ演出によるものである。同じ演目を別の演出で新型コロナウイルスが流行する直前に一度見たことがあるので、今回は2度目だ。 www.gekidanmingei.co.jp 既…
国立能楽堂で『鷹姫』を見てきた。ウィリアム・バトラー・イェーツの『鷹の井戸』を原作とする能である。今回はカクシンハンの木村龍之介が演出している。 www.tsunao.net 私は大変能が苦手で、ちゃんと最後まで起きていられたためしが無く、今回も序盤でク…