イプセン
ソーホー劇場の『ヘッダ(イプセンに倣って)』を配信で見た。ジェン・ヘイズがイプセンの『ヘッダ・ガーブレル』を翻案し、トム・パーキンソンが音楽を作っている。1時間弱の1人芝居で、デイヴィッド・ホイルが演じている。 短くなっているが、話じたいはか…
ブリストル・オールド・ヴィクの配信で『ヘッダ』を見た。イプセンの『ヘッダ・ガーブレル』を、21世紀のロンドン、ノッティング・ヒルを舞台にルーシー・カークウッドが書き直したものである。 www.youtube.com だいたい設定は原作に忠実なのだが、ここが問…
イングリッシュ・ナショナル・バレエの『ノーラ』を配信で見た。1幕物の短いバレエで、先程のリリック・ハマースミスのものに続いてイプセン『人形の家』の翻案である。2019年にサドラーズ・ウェルズ劇場で撮影されたもので、音楽はフィリップ・グラスの「チ…
リリック・ハマースミス『人形の家』を配信で見た。2019年に上演されたもので、タニカ・グプタ翻案、レイチェル・オリオーダン演出のものである。 www.youtube.com あらすじはだいたいイプセンの原作と同じなのだが、舞台を1879年のコルカタに変えており、ヒ…
シャウビューネの『ヘッダ・ガーブレル』を配信で見た。トーマス・オスターマイアー演出で、2005年の上演である。テレビ用に撮影した映像だと思われる。 www.schaubuehne.de 完全に現代風の演出で、全面ガラスの大きな壁がある部屋に緑色の大きなソファがあ…
SPICEにルーカス・ナス『人形の家Part2』の紹介記事を書きました。前にwezzyに書いた「モテるお嬢様じゃないとヒロインになれないのか!と憤慨していた高校生の私~イプセン『人形の家』と『ヘッダ・ガーブレル』」の続きみたいな感じです。 spice.eplus.jp
今回のwezzyの連載は「モテるお嬢様じゃないとヒロインになれないのか!と憤慨していた高校生の私~イプセン『人形の家』と『ヘッダ・ガーブレル』」です。イプセンのヒロインについて書きました。 ちなみに、この記事を書くのにいろいろ調べて、『ヘッダ・…
シアターコクーンで『民衆の敵』を見てきた。言わずと知れたイプセンの有名作で、ジョナサン・マンビィ演出である。この演目は一度見たことあるのだが、その時は演出が気に入らなくて全然面白いと思わなかった…ものの、今回はとても良かった。 主人公は医師…
シアターコクーンでシス・カンパニー『ヘッダ・ガブラー』を見てきた。言わずと知れたイプセンの有名作で、栗山民也演出、ヘッダ役は寺島しのぶである。 左側に大きな窓があり、右側に隣室への出入り口があるセットが組まれている。客席中央にせり出した角が…
ナショナル・シアター・ライヴでイヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出『ヘッダ・ガーブレル』を見てきた。 いかにもイヴォ・ヴァン・ホーヴェっぽい白い箱のようなセットでヘッダの家を表現しており、左端には女中さんが常駐しているという変わった空間設定の演出だ…
俳優座で、西川信廣演出の音楽劇『人形の家』を見てきた。『人形の家』は今まで一度しか見たことがない。このプロダクションは音楽劇で、台詞はけっこうカットされていると思う。 演技はいいし、前半では明るい女性だったノラがだんだん人生の問題に直面して…
世田谷シアタートラムでクルージュ・ナポカマジャール劇場、アンドレイ・シェルバン演出『ヘッダ・ガブラー』を見てきた。ルーマニアのハンガリー語劇団である。 『ヘッダ・ガブラー』は今まで英語と日本語で一回ずつ見たことがあるのだが、これが一番面白か…
シアタートラムでティージースタン『パブリック・エネミイ 人民の敵』を見てきた。ベルギーのオランダ語劇団で、演目はもちろんイプセンの『人民の敵』なのだが、まあ好みがあるのだろうが私は全く面白く無かった。 物語は温泉の水質汚染を告発しようとする…
紀伊國屋ホールでシーエイティプロデュース主催・製作、鵜山仁演出『幽霊』を見てきた。イプセンの有名作で、既に一度見たことがあるのであらすじはそちらを参照。 前回見たプロダクションはわりと白っぽくて広い北欧ふうなセットを使っていたのだが、このプ…
渋谷のカミニートでshelfによるイプセン『ヘッダ・ガブラー』の上演を見てきた。とにかくつまらなくて、途中で二回ほど意識が遠のいた… まず、テクストの順番をバラバラにして、役者を特定の役に固定しないという実験をやっているのだが、正直この芝居でこれ…
シアターコクーンでイプセンの『幽霊』を見てきた。森新太郎演出で、安蘭けい主演。イプセンは『人形の家』と『ヘッダ・ガブラー』は見たことがあるのだが、『幽霊』は初めて見た。 舞台は19世紀末のノルウェーのどこかの島。故アルヴィング男爵を祈念する孤…
オールドヴィックで『ヘッダ・ガブラー』を見てきた。言わずとしれたイプセンの超有名作だが、この上演はブライアン・フリールが翻案しているもの。 で、私、この原作を高校の時に読んでなんかいけすかない美人が一人で悲劇ってる話だというようなおぼろげな…
ヤングヴィックでイプセンの『人形の家』を見てきた。言わずとしれた19世紀戯曲の古典だが、高校生の時に読んで以来観劇するのは始めて。高校生の時にはよくわからなかった男女の機微が非常にわかってしまってこんなにオトナな話だったんか…とびっくりした。…