舞台配信
アイリッシュ・ナショナル・オペラ『マリア・ストゥアルダ』を配信で見た。ドニゼッティの作品で、ファーガス・シェイル指揮、トム・クリード演出で2022年7月に上演されたものの録画配信である。一度メトの配信で別演出を見たことある。お話はエリザベス1世…
年末年始に無料配信されているグラインドボーンの『サウル』を見た。ヘンデルのオラトリオをちゃんとオペラっぽく演出したものである。2015年の上演で、演出家はバリー・コスキー、指揮はアイヴァー・ボルトンである。 www.youtube.com 話は基本的に旧約聖書…
コンプソンズ『われらの狂気を生き延びる道を教えてください』を配信で見た。金子鈴幸作・演出である。 大変概要が説明しにくい感じの話で、とりあえず全体が死ぬ前に人が見る走馬灯という枠…的なものに入っている。元アイドルのまさこ(村田寛奈)が経営し…
レディ・オーガスタス・グレゴリー『出られないふたり』&『月が昇れば』を配信で見た。「アイルランド発 対立と融和をめぐるモノガタリ」シリーズのAプロで、三輪えり演出である。短編2本を続けてやる形の公演で、いずれもめったに見られない作品が見られる…
ブリストルオールドヴィクの配信でジョン・ヘイダー演出『ハムレット』を見た。 www.youtube.com 現代の衣装で、セットも黒っぽい現代風の美術である。後ろにかなり大がかりな回転する機構がある。オーソドックスに黒ずくめのハムレット(ビリー・ハウル)を…
オレゴン・シェイクスピア・フェスティヴァルの『ジョン王』を配信で見た。ローザ・ジョシ演出のものである。『ジョン王』はあまり上演されないので、めったにない機会である(映像は何種類か見たことがあるのだが、たぶん私も生では見たことがないと思う)。…
ハインリヒ・マルシュナー『吸血鬼』を配信で見た。ジョン・ポリドリの『吸血鬼』が原作のオペラである。ハノーファー国立歌劇場が3月25日に上演したもので、Ersan Mondtag演出、Stephan Zilias指揮によるものである。 www.youtube.com 全体的に音楽はロマン…
国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭による『ユートピア有限会社』を配信で見た。ジェフ・クラークの演出である。これはギルバート・アンド・サリヴァンの演目でもほとんど上演されないもので、国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭でも上演されるのは2回…
ロベール・トマ『8人の女たち』を配信で見た。板垣恭一演出で、サンシャイン劇場で9月3日に撮影されたものである。フランソワ・オゾンの映画版は見たことがあるのだが、舞台は初めて見た。プロダクションの特徴としては、出演者が全員、宝塚出身者の女優であ…
『ダディ・ロング・レッグズ』日本版の配信を見た。既に一度、英語版を配信で見たことがある。日本版は8月31日にシアタークリエで上演されたものの映像である。 2人芝居なのになんとカメラを10台も入れて撮影したそうで、映像はかなり良い。基本的には英語版…
国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭の配信で『アイオランシ』を見た。John Savournin演出のプロダクションで、初めて見る演目である。 妖精アイオランシ(メリエル・カニンガム)は人間の男と結婚したかどで妖精の国を追われ、夫とは関係を断ってひとりで…
『Richard3 i bara』を配信で見た。千賀多佳乃作・演出によるリチャード三世ものである。 1時間40分くらいしかないのだが、前半はシェイクスピアでいうと『ヘンリー六世』のあたりも盛り込んでいて、正直、この長さだとかなりダイジェストっぽい。リチャード…
エディンバラフリンジの配信でWilly's Lil Virgin Queenを見た。Terra Taylor Knudsonによるひとり芝居で、演者のシェイクスピアとのかかわりに自分の人生のいろいろな経験を重ねるというものである。『ウィンザーの陽気な女房たち』、『リチャード三世』、…
国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭の『ペンザンスの海賊』を配信で見た。サラ・ヘルスビー・ヒューズ演出のものである。『ペンザンスの海賊』は既に2回、生の舞台で見たことがある。 お話じたいはメチャクチャな作品なのだが、全体的にハリウッドの昔の…
エディンバラフリンジの配信でSherman & Friendsの配信によるA Two Woman Hamletを見た。ニコラ・コレットとハンナ・スウィート、2人の女優だけで『ハムレット』を1時間15分くらいでやるというものである。小道具も最小限で、とっかえひっかえいろいろな役を…
国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭『ゴンドラの船頭たち』を見た。レイチェル・ミドル演出、Forbear! Theatreによる上演である。2022年8月1日の上演である。この演目は一度、以前にハロゲイトの国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭で観劇したことがあ…
エディンバラフリンジの配信でThe Little Glass Slipper as Performed by the Queen of France and Her Friendsを見た。台本・演出・主演をカラ・ジョンストンがつとめ、テキサスで上演されたものの録画である。1時間に満たない短い作品だ。 マリー・アント…
Tayo Alukoによる1人芝居Call Mr Robesonをエディンバラフリンジの配信で見た。ポール・ロブソンの生涯をモノローグと歌で語る90分の芝居である。舞台上にはソ連とかウェールズとか、生前のロブソンにゆかりがある地域の旗がぐしゃっと置かれており、真ん中…
バクストンで実施された国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭の配信でピークオペラの『ミカド』を見た。ピークオペラはバクストンで実施されるこのフェスのために作られた劇団らしい。2022年8月2日の上演である。 オーソドックスな演出なのだが、やはり今の…
エディンバラフリンジの配信で、ナズ・イェニ翻案・監督、Seyyar CompanyによるMigrant Shakespeareを見た。移民たちが職場とか家とかいろいろなところでシェイクスピアのとても有名な台詞を朗読するというものである。全体的には、日常的な暮らしが意外にシ…
ヘンデルの『アルチーナ』を配信で見た。ティム・オールビー演出、ローレンス・カミングズ指揮で、オペラノースにより2月17日に上演・録画されたプロダクションである。『狂えるオルランド』が原作の作品である。 www.youtube.com 魔女アルチーナ(モイラ・…
ソーホー劇場の『ヘッダ(イプセンに倣って)』を配信で見た。ジェン・ヘイズがイプセンの『ヘッダ・ガーブレル』を翻案し、トム・パーキンソンが音楽を作っている。1時間弱の1人芝居で、デイヴィッド・ホイルが演じている。 短くなっているが、話じたいはか…
DULL-COLORED POPの『岸田國士戦争劇集』を紅組キャストの配信で見た。谷賢一演出で、岸田國士の戦争を題材とする短い戯曲『動員挿話』『戦争指導者』『かへらじと』を続けて上演するものである。ライヴで見に行く予定だったのだが、私の予約回が中止になっ…
ハノーファー州立オペラ『フィガロの結婚』を配信で見た。1月20日に撮影されたものである。演出はリディア・シュタイア、指揮はジュリオ・シローナである。 www.youtube.com 全体的にかなりダークな演出である。まず、最初があの有名な序曲ではなく、一度ロ…
パルマ王立歌劇場で上演された『マハゴニー市の興亡』を配信で見た。ブレヒト台本、クルト・ヴァイル作曲のオペラである。へニング・ブロックハウス演出、クリストファー・フランクリン指揮で4月30日に上演されたものの映像である。 www.youtube.com 第一次…
『フリーダ・カーロー折れた支柱』を配信で観た。上田一豪作・演出で、メキシコの著名な画家フリーダ・カーロの伝記ものミュージカルである。2019年初演で、今回は再演である。 www.grand-arts.com フリーダ(彩吹真央)の波乱の人生を描いたもので、全体的…
別冊コンプソンズ『ビニール』を配信で見た。脚本・演出は座付作家ではなく外部の大谷皿屋敷(劇団「地蔵中毒」)で、コンプソンズの星野花菜里の企画だそうである。 わりとごみごみした生活空間で展開する芝居で、テーマは宗教である。ちょっとした生き甲斐…
ラスベガスで開催されたバーレスク・ホール・オヴ・フェイム・ウィークエンドのメインコンペティションが有料配信されるというので見た。アメリカで土曜の夜の時間帯になり、日本では日曜の昼なので時差ボケにならずに見られる。 ベストデビューは8名がエン…
鮭スペアレ版『マクベス』を配信で見た。2018年に一度見ているのだが、これはイタリアのミラノにあるSpazio Teatro No'hmaでの招聘公演のためにいろいろ作り直したものである。前に見た時の場所は北千住BUoYだったのだが、今回は銕仙会能楽研修所での上演で…
三浦直之脚本・演出、ロロの『ロマンティックコメディ』を配信で見た。 loloweb.jp 本屋を舞台に、亡くなった詩歌という女性による小説を読む読書会を描いた作品である。かなり手の込んだ本屋のセットが魅力的だし、笑えるところもあり、読書会ものとしては…