ミュージカル
『MJ』を見てきた。マイケル・ジャクソンの生涯を扱った舞台ミュージカルである。リン・ノーテイジ台本で、使用楽曲はおおむねマイケル・ジャクソンの曲である(序盤で少しだけ時代背景を説明するために同時代の別アーティストの曲が使われる)。1992年、デ…
『プリティ・ウーマン』を見てきた。言わずと知れた1990年の有名ロマコメ映画の舞台ミュージカル版である。 お話はほぼ映画と同じで、セリフもけっこう映画からとってきている。というわけで映画に対するノスタルジアをかきたてるような内容にはなっている……
UKアイルランドツアー中のミュージカルI Should Be So Luckyを見てきた。タイトル通り、カイリー・ミノーグ他80年代のヒット曲を使ったジュークボックスミュージカルである。デビー・イシット脚本・演出による。 www.youtube.com ヒロインのエラ(ルーシー=…
ブリッジシアターでニコラス・ハイトナー演出『ガイズ&ドールズ』を見てきた。 この演目は一度カナダのストラトフォードで見たことあるのだが、その時もエリザベス朝風の張り出し舞台を使った演出でわりと客席と舞台が近い感じだった…のだが、ブリッジシアタ…
『ジーザス・クライスト・スーパースター』をニュー・シアター・オクスフォードで見てきた。アンドルー・ロイド・ウェバーとティム・ライスの有名なロックミュージカルで、ティモシー・シーダー演出で現在UKツアー中である。映画と舞台映像は見たことあるの…
アデルファイ劇場でミュージカル版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見てきた。映画第一作目の舞台化である。だいたいは新曲だが、ちゃんとヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニューズの曲も使われている。 www.youtube.com 話はほぼもとの映画に忠実である…
『クルーエル・インテンションズ』(Cruel Intentions: The ’90s Musical)をジ・アザー・パレス劇場で見てきた。言わずと知れた1999年の映画『クルーエル・インテンションズ』のミュージカル版である(なお、おおもとの原作はラクロ『危険な関係』)。音楽は9…
ニコライ・フォスター演出の『グリース』UK&アイルランドツアー公演を見てきた。舞台の上のほうの奥の部分にずっとラジオ放送中のDJがいるとか、キラッキラのHIGH SCHOOLという看板があるとかいうような舞台美術にかかわるところなどはけっこう面白かったの…
イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出『オープニング・ナイト』を見てきた。ジョン・カサヴェテスの1977年の有名な映画をルーファス・ウェインライトの音楽でミュージカル化したものである。 www.youtube.com 舞台の大女優マートル(シェリダン・スミス)は新作の役…
ライヴエイドについてのミュージカルJust for One Dayをオールドヴィックで見た。 www.youtube.com 現代の若者に歴史としてのライヴエイドを解説する…という枠に入っており、現代の若者からツッコミが入ったり質問が出たりしつつ、ライヴエイドがいかに大変…
『ウィキッド』をロンドンのヴィクトリア・アポロ劇場で見た。日本でもやっていた作品だが見たことがなく、初見である。『オズの魔法使い』の西の悪い魔女をヒロインにした古典の読み替え前日譚である。 西の悪い魔女ことエルファバが倒された後、良い魔女グ…
プレイハウスで『キャバレー』を見てきた。レベッカ・フレックナル演出で、キャストを変えながら何度かやっているものである。 www.theplayhousetheatre.co.uk CABARET at the KIT KAT CLUBというタイトルになっていることからもわかるとおり、キットカット…
サンシャイン劇場で『ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち』を見てきた。キム・ヨンミ台本・作詞、ナムグン・ユジン作曲による韓国のミュージカルである。18世紀の有名なシェイクスピア贋作事件であるアイアランド贋作事件を扱っている。 18世紀の末に文…
観劇会で立川ステージガーデンにてミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学vs立海を見てきた。関東の決勝戦で、青学と超強豪である立海が戦い、青学が勝利するまでを描いている。最後にテニミュを見たのは新型コロナ前なので、だいぶ様変わりしてい…
『スリル・ミー』を配信で見た。キャストは「私」が木村達成、「彼」が前田公輝である。2年半前に配信で一度見ており、演出はそんなに変わらないのでそこまで大きく違うとは思わないのだが、キャストが変わると多少、印象は変わる。とくに木村・前田ペアだと…
松竹ブロードウェイ『ホリデイ・イン』を見た。アーヴィング・バーリンが音楽を担当した映画を舞台化である。2017年のブロードウェイ公演を録画したものである。 ジム(ブライス・ピンカム)はショービジネスの世界から足を洗い、コネティカットのメイソン農…
ブリリアホールでミュージカル版『スクールオブロック』を見てきた。話はだいたい映画と同じだが、アンドルー・ロイド・ウェバーが音楽をつけたミュージカルになっている。 正直なところけっこう好みではなかった。まず、映画版で使ったオリジナル曲の"Schoo…
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』を見てきた。言わずと知れたバズ・ラーマン監督の有名な映画の舞台版である。写真が撮れる時間帯があるのだが、セットはかなり豪華で(ちゃんと象もいる!)こんな感じである。 基本的なお話はだいたい同じで、ムー…
Beyond Belief: The Life and Mission of John Humeを配信で見た。デリーのプレイハウスによる配信で、グッドフライデー合意25周年記念の演目である。ノーベル平和賞を受賞した北アイルランドの社会民主労働党ジョン・ヒュームと妻パトリシアに関する伝記も…
東京芸術劇場で『Gypsy』を見てきた。言わずと知れたジプシー・ローズ・リーの伝記ものである。ジューリー・スタイン作曲、スティーヴン・ソンドハイム作詞、アーサー・ローレンツ台本によるもので、どうも最近はソンドハイムブームのようだ。 別に悪くはな…
『ジェーン・エア』を配信で見た。ブロンテの原作をジョン・ケアードとポール・ゴードンが翻案したものである。2000年初演のものの日本語版である。 セットなどはわりとオーソドックスな歴史物風である。ナショナル・シアターやブラックアイド・シアターでも…
シアターオーブでミュージカル『マチルダ』を見てきた。ロアルド・ダールの原作のミュージカル化で、デニス・ケリー脚本、ティム・ミンチン作詞作曲、マシュー・ウォーチャス脚色・演出の作品である。もともとはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが上演…
東京建物Brillia HALLで『MEAN GIRLS』を見てきた。ロザリンド・ワイズマンの子育て本『女の子って、どうして傷つけあうの?―娘を守るために親ができること』に基づく有名映画『ミーン・ガールズ』のミュージカル化である。ティナ・フェイが映画と同様に脚本…
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』を見てきた。惣領冬実作、原基晶監修の同名漫画の舞台化で、小山ゆうなが演出している。2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症で中止になってしまった作品の初演である。友人何人かと見に行き、いろい…
東京芸術劇場で『キングアーサー』を見てきた。ドーヴ・アチアによるフレンチミュージカルである。 だいたいアーサー王伝説ベースである。アーサー(浦井健治)がエクスカリバーを引き抜いて王になるところから始まり、王位を狙うライバルのメレアガン(伊礼…
日生劇場で藤田俊太郎演出『ジャージー・ボーイズ』を見てきた。この作品を生の舞台で見るのは初めてである(映画版は見たことある)。キャストはブラックチームだった。 www.youtube.com 映画を撮影しているという設定のセットで、後ろに着替えがかかってる…
『ダディ・ロング・レッグズ』日本版の配信を見た。既に一度、英語版を配信で見たことがある。日本版は8月31日にシアタークリエで上演されたものの映像である。 2人芝居なのになんとカメラを10台も入れて撮影したそうで、映像はかなり良い。基本的には英語版…
浅草九劇で『春のめざめ』を見てきた。フランク・ヴェデキントの戯曲のミュージカル化で、戯曲は読んだことがあるが舞台を見るのは初めてである。演出は奥山寛で、キャストはEASTチームだった。 19世紀末のドイツが舞台で、少年少女の性の目覚めと、それを抑…
寄稿した『現代詩手帖』が刊行されました。ジェンダー関係の特集で、『ハミルトン』について短文を書いています。書誌情報は以下のとおりです。 北村紗衣「誰の詩でも楽しめる観客で良かった」『現代詩手帖』2022年8月号、60-61。 現代詩手帖2022年8月号(雑…
『フリーダ・カーロー折れた支柱』を配信で観た。上田一豪作・演出で、メキシコの著名な画家フリーダ・カーロの伝記ものミュージカルである。2019年初演で、今回は再演である。 www.grand-arts.com フリーダ(彩吹真央)の波乱の人生を描いたもので、全体的…