ミュージカル
東京建物Brillia HALLで『MEAN GIRLS』を見てきた。ロザリンド・ワイズマンの子育て本『女の子って、どうして傷つけあうの?―娘を守るために親ができること』に基づく有名映画『ミーン・ガールズ』のミュージカル化である。ティナ・フェイが映画と同様に脚本…
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』を見てきた。惣領冬実作、原基晶監修の同名漫画の舞台化で、小山ゆうなが演出している。2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症で中止になってしまった作品の初演である。友人何人かと見に行き、いろい…
東京芸術劇場で『キングアーサー』を見てきた。ドーヴ・アチアによるフレンチミュージカルである。 だいたいアーサー王伝説ベースである。アーサー(浦井健治)がエクスカリバーを引き抜いて王になるところから始まり、王位を狙うライバルのメレアガン(伊礼…
日生劇場で藤田俊太郎演出『ジャージー・ボーイズ』を見てきた。この作品を生の舞台で見るのは初めてである(映画版は見たことある)。キャストはブラックチームだった。 www.youtube.com 映画を撮影しているという設定のセットで、後ろに着替えがかかってる…
『ダディ・ロング・レッグズ』日本版の配信を見た。既に一度、英語版を配信で見たことがある。日本版は8月31日にシアタークリエで上演されたものの映像である。 2人芝居なのになんとカメラを10台も入れて撮影したそうで、映像はかなり良い。基本的には英語版…
浅草九劇で『春のめざめ』を見てきた。フランク・ヴェデキントの戯曲のミュージカル化で、戯曲は読んだことがあるが舞台を見るのは初めてである。演出は奥山寛で、キャストはEASTチームだった。 19世紀末のドイツが舞台で、少年少女の性の目覚めと、それを抑…
寄稿した『現代詩手帖』が刊行されました。ジェンダー関係の特集で、『ハミルトン』について短文を書いています。書誌情報は以下のとおりです。 北村紗衣「誰の詩でも楽しめる観客で良かった」『現代詩手帖』2022年8月号、60-61。 現代詩手帖2022年8月号(雑…
『フリーダ・カーロー折れた支柱』を配信で観た。上田一豪作・演出で、メキシコの著名な画家フリーダ・カーロの伝記ものミュージカルである。2019年初演で、今回は再演である。 www.grand-arts.com フリーダ(彩吹真央)の波乱の人生を描いたもので、全体的…
『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』を見てきた。最近、新国立でも上演されたオスカー・ワイルドの『理想の夫』を田渕大輔が翻案・演出したものである。 基本的な設定などは同じだが、だいぶカットや順番の入れ替えがあり、終盤も…
『メアリー・シェリー』を配信で見た。韓国のミュージカルで、小説『フランケンシュタイン』の誕生をかなり脚色して描いたものである。 piakmusical.com ディオダティ荘の怪奇談義から『フランケンシュタイン』刊行までがメインで、お話は『メアリーの総て』…
スティーヴン・スピルバーグの『ウエスト・サイド・ストーリー』を見てきた。言わすと知れた有名ミュージカルのリメイクで、原作は『ロミオとジュリエット』である。 www.youtube.com 基本的なお話は変わっていないのだが、スピルバーグとよく一緒に仕事をし…
『ディア・エヴァン・ハンセン』を見てきた。舞台でヒットしたミュージカルの映画化である。 www.youtube.com 不安障害を抱えて友達もほとんどいない高校生のエヴァン(ベン・プラット)は、ひょんなことからやはり友達のいないコナー(コルトン・ライアン)…
『ハウ・トゥ・サクシード』をシアターオーブで見てきた。クリス・ベイリー演出・振付で、1961年初演のフランク・レッサーのミュージカルである。主人公のフィンチ(増田貴久)が『努力しないで出世する方法』というハウツー本を読み、そのアドバイスに従い…
ワイズ・チルドレンの『嵐が丘』を配信で見た。エマ・ライスの演出によるミュージカルで、ナショナル・シアター、ブリストル・オールド・ヴィック、ヨーク・シアター・ロイヤルが協力している。 www.wisechildrendigital.com 椅子などを使ったシンプルなセッ…
シアタークリエで『グリース』を見てきた。有名なミュージカルで映画のほうが見たことがあるが、舞台を見るのはこれが初めてである。 www.tohostage.com 初演は1970年代だが、作品じたいの舞台は1950年代である。高校生のダニー(三浦宏規)とサンディ(屋比…
松竹ブロードウェイシネマで『パリのアメリカ人』を見た。有名な同名映画の舞台化で、2015年にアメリカで初演されたミュージカルであり、この記録じたいは2018年のウェストエンド公演の映像だそうだ。 お話は映画に沿っているのだが、久しぶりに見るとこんな…
東急シアターオーブでミュージカル『オリバー!』を見てきた。チャールズ・ディケンズの有名な小説『オリヴァー・トゥイスト』のミュージカル化である。映画は見たことあるが、舞台で見るのは初めてである。 www.oliver-jp.com ヴィクトリア朝を舞台に貧しい…
ミュージカル『October Skyー遠い空の向こうに』を見てきた。おおもとの原作は、のちにNASAで働くようになったホーマー・ヒッカム・ジュニアの自伝的小説である。これが1999年に映画化されており、この映画を舞台化したのが今回、日本で上演されているミュー…
『アンジェラの灰』をニューヨークのアイルランド演劇専門の劇団であるアイリッシュ・レパートリー・シアターの有料配信で見た。フランク・マコートの有名な自伝的小説(映画化もされている)をミュージカル化したものである。台本はポール・ハート、歌はア…
劇団四季『アナと雪の女王』を見てきた。同名映画の舞台化で、マイケル・グランデージが演出したヴァージョンを日本に持ってきたものである。音楽は映画で使われているものにプラスして新曲がある。 www.shiki.jp お話は映画に準拠しているのだが、とにかく…
シアタークリエで『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』を見てきた。ロジャー・コーマンの映画が原作で、それが舞台ミュージカルになり、さらにミュージカルも映画化されている。 www.tohostage.com 主人公のシーモア(鈴木拡樹)はムシュニク(阿部裕)の花…
池袋のBrillia Hallで『ジェイミー』を見てきた。ジェフリー・ペイジ演出・振付で、2017年にシェフィールドで初演されたミュージカルの日本初演である。もともとはドキュメンタリーが原作だそうだ。 horipro-stage.jp シェフィールドに住んでいる16歳のジェ…
ロックミュージカル『ドリアン・グレイの肖像』を配信で見た。リニー・リードマンと台本、ジョー・エヴァンズ作詞作曲によるもので、演出もリードマンがやっている。2020年に上演予定だったがロックダウンでできなくなり、映像で初演ということにしたらしい。…
めぐろパーシモンホールで『ピーターパン』を見てきた。森新太郎演出である。来学期に授業でとりあげる予定なのだが、舞台で見るのは初めてである。このご時世に生演奏がついており、とても豪華なミュージカルだ。 全体的に演出や演技、美術などは子供向けに…
ミュージカル『ロミオとジュリエット』を配信で見た。ロミオが黒羽麻璃央、ジュリエットが伊原六花の回である。 www.rj-2021.com 先日、宝塚で見たのと同じ演目なのだが、宝塚に比べるとロミオをはじめとする男性陣が圧倒的に理想化されておらず、最初は「同…
Brillia HALLでミュージカル『17 Again』を見てきた。2009年のザック・エフロン主演映画の舞台化である。高校生の時にバスケットボールの奨学金をあきらめて妊娠したガールフレンドと結婚した主人公マイクが中年になり、離婚の危機にさしかかった時に突然17…
有料配信で『スリル・ミー』を見た。栗山民也演出で、レオポルドとローブ事件を題材とするアメリカの2人芝居ミュージカルを少し変えて翻訳したものである。私が見た回は「私」役が成河で、「彼」役が福士誠治だった。 horipro-stage.jp レオポルドとローブと…
スティーブン・ソンドハイムが作詞作曲のミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』を新国立劇場で見てきた。マリア・フリードマンが演出したものである。初演は1981年だが、その後改訂があったらしい。 horipro-stage.jp 作曲家でプロデューサー…
バークリー・レパートリー・シアターのThe Waves in Quarantineを見た。ヴァージニア・ウルフの『波』のミュージカル化作品について、6人の役者が登場する短編を6編つなげた連作である。演出家のリサ・ピーターソンと作曲家のデイヴィッド・バッカムは90年代…
宝塚星組『ロミオとジュリエット』のライブビューイングに行ってきた。2013年に一度見ていたのだが、基本的には同じ話とはいえ、けっこう細かいところは忘れて、記憶が新たになった感じである。 kageki.hankyu.co.jp 2013年に見た時よりも少し全体的にこなれ…