アイルランド映画

アイリッシュダイアスポラと「アイルランド人であること」に関するドキュメンタリー~Quintessentially Irish

トリニティ・カレッジ・ダブリンの試写イベントでフランク・マニオン監督のドキュメンタリー映画Quintessentially Irishを見た。アイリッシュダイアスポラと「アイルランド人であること」に関するドキュメンタリー映画である。 ピアース・ブロスナンを中心に…

Archive at Lunchtime: British & Irish

アイリッシュ・フィルム・インスティテュートの7月のアーカイブ上映はBritish & Irishという特集で、イギリス人向けの短編アイルランド観光映画が2本上映された。1本目の'Come Aboard'は1973年のB&Iカーフェリーの宣伝映画で、フェリーでアイルランドに旅行…

Archive at Lunchtime: Traces of Joyce

アイリッシュ・フィルム・インスティテュートのお昼の短編上映で、6月は"Traces of Joyce"ということで短編を3本見てきた。 "Faithful Departed" (1968)は1904年のダブリンのブルームの日をいろいろな写真で見せるというものだが、やたらとどの写真にもボヴ…

静かなアイルランド映画~That They May Face the Rising Sun

パット・コリンズ監督のThat They May Face the Rising Sunを見てきた。ジョン・マクガハンの『湖畔』の映画化である(原作は未読)。 www.youtube.com 1980年代のアイルランドのリートリムの田舎が舞台である。作家のジョー(バリー・ウォード)とアーティス…

Archive at Lunchtime: McGahern: Short Stories

アイリッシュ・フィルム・インスティテュートのArchive at Lunchtime: McGahern: Short Storiesを見てきた。長編小説『湖畔』(That They May Face the Rising Sun)が映画化されたばかりのジョン・マクガハンの短編小説をもとにした短編映画2本の上映である。…

とても面白いが、原作とは別物のスチームパンクコメディ~『哀れなるものたち』(試写)

ヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』を見てきた。アラスター・グレイの同名小説の映画化である。 www.youtube.com ロンドンに住む医者のゴッドウィン(ウィレム・デフォー)は自殺した若い妊婦の身体に胎児の脳を移植し、ベラ(エマ・ストーン)…

1950年代のアイルランド映画の初公開~『もうひとつの楽園』

アイルランド映画祭にてミュリエル・ボックス監督『もうひとつの楽園』を見てきた。ボックスはイギリス人だが、アイルランドで初めて長編を監督した女性だそうである。日本では初めての公開だということだ。 暗殺されたアイルランド独立戦争の英雄ジャック・…

アイリッシュダンスに関するドキュメンタリー~『ステップス・オブ・フリーダム』

ルオーン・マガン監督のドキュメンタリー『ステップス・オブ・フリーダム』を見てきた。アイルランド映画祭2023の一環として上映されたもので、アイリッシュダンスの歴史に関する作品である。 最初にアイルランドのダンスが史料に登場して以降、18世紀のアイ…

ベルファストの厳しい現実と役に立ちすぎる哲学~『ぼくたちの哲学教室』

『ぼくたちの哲学教室』を見てきた。ベルファストにあるホーリークロス男子小学校の哲学教育を撮ったドキュメンタリー映画である。 www.youtube.com ホーリークロス男子小学校はベルファストのアードインにある小学校で、ワーキングクラスのカトリックの子ど…

『イニシェリン島の精霊』ウェブサイトにコメントをしました

『イニシェリン島の精霊』ウェブサイトにコメントをしました。見た人にはわかると思うのですが、けっこう底意地の悪いコメントですいません。 www.searchlightpictures.jp