静かなアイルランド映画~That They May Face the Rising Sun

 パット・コリンズ監督のThat They May Face the Rising Sunを見てきた。ジョン・マクガハンの『湖畔』の映画化である(原作は未読)。

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 1980年代のアイルランドのリートリムの田舎が舞台である。作家のジョー(バリー・ウォード)とアーティストのケイト(アンナ・ベテルケ)はロンドンからジョーの故郷であるリートリムの村に引っ越し、農場で暮らしていた。この夫妻と村の人たちの交流を描く内容で、大変静かでほとんど何も起こらない(というわけでもなく、人が死んだりはするのだが)ような人間ドラマである。美しい風景に田舎の小さなコミュニティの人たちの幸せや悲しみが浮かび上がってくるというような作品で、まあ評価が高いのはわかるのだが、個人的にはそんなに好きではなかった。