英語教育

アルクのミニコラムに「訳し過ぎ」の話について書きました

アルクのミニコラムが更新されました。今月はドラマや映画の日本語字幕の「訳し過ぎ」について書きました。BBCの『シャーロック』と『オーシャンズ8』をとりあげています。 ej.alc.co.jp

アルクのミニ連載にダブルネガティヴについての記事を書きました

今月のアルクのEnglish Journal Onlineミニ連載はダブルネガティヴの話です。パトリック・スチュワートが新型コロナウイルス流行によるロックダウン中の企画としてやっているシェイクスピアのソネット朗読を手始めに、いろいろな作品のダブルネガティヴにつ…

新刊が出ました

予告していた新刊が出ました。ダウンロードのみの電子書籍です。よろしくお願い申し上げます。 不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る シェイクスピアはなぜ「儲かる」のか? EJ新書 (アルク ソクデジBOOKS) 作者:北村 紗衣 発売日: 2020/04/08 …

アルクの記事の後編がアップされました

アルクに書いたこちらの記事の後編がアップされました。なんで文学などを英語の授業で取り扱うのかっていう話です。「実用的な英語」について明確なビジョンがない人が多いこと、ビジネス英語や資格試験の勉強はモチベーションを保ちづらいことを指摘しまし…

「大学共通テストにおける英語民間試験の導入中止を求める請願」togetterまとめを作りました

本日行われた「大学共通テストにおける英語民間試験の導入中止を求める請願」についてのtogetterまとめを作って見ました。私も請願に署名しています。私は、大学ごとの個別試験に民間試験を導入するのには否定的ではありませんが、共通テストで導入するのは…

動物の子どもを示す英単語

昨日ちょっと英文を書いていて、オオカミの子どもはcubかpupかわからなくなった。あまり知られていないかもしれないのだが、英語では動物の子どもを言い表す時に種類によって違う表現を使う。これが大変混乱しやすいので、辞書とかOEDの解説を使って自分用に…

歌唱自体に訛りがあるUKロックシンガーの楽曲を調べてみた

最近ちょっと気になっていたのだが、ブリティッシュ・ロックのミュージシャンは、話す時は英国英語を話しても歌を歌う時にアメリカンアクセントを真似る傾向がある。これはロックがアメリカに住んでいるアフリカ系の人々のものだから、ということで、ビート…

Lynn Enterline, Shakespeare's Schoolroom: Rhetoric, Discipline, Emotion

Lynn Enterline, Shakespeare's Schoolroom: Rhetoric, Discipline, Emotion (University of Pennsylvania Press, 2012)を読んだ。 シェイクスピアの作品と16-17世紀初頭のイングランドにおける教育カリキュラムとの関係を考えよう、ということで着眼点は面…

Margaret Connel Szasz, Scottish Highlanders and Native Americans: Indigenous Education in the Eighteenth-century Atlantic World(『スコットランドのハイランダーとアメリカ先住民:18世紀大西洋世界における先住民教育』)

Margaret Connel Szasz, Scottish Highlanders and Native Americans: Indigenous Education in the Eighteenth-century Atlantic World (『スコットランドのハイランダーとアメリカ先住民:18世紀大西洋世界における先住民教育』), University of Oklahoma …

「口だけ左翼」を意味する英単語まとめ

突然だが、この間「プロ市民」とかいう言葉に出会ったので、突然思い立って「口だけ左翼」的な意味で使われる英単語を自分用に整理しようと思う。 Parlor pinks (「客間左翼」) …たぶん「口だけ左翼」あるいは「論壇左翼」?議論だけで実際に行動しない左翼…

英語における「パンツ」の言い方一覧

突然だが、アメリカに行った時洋服屋でいろいろ試行錯誤したので自分用にいわゆる日本語の「パンツ」が指すものを英語でメモした。○一番下に履く女性用の下着のパンツ イギリスではknickers, アメリカではpanties。日本語でパンティという語はめったに使わな…

ダニエル・ブリュールがドイツの学校で初めてサッカーを教えた19世紀の教師を演じるドイツ映画『Der ganz große Traum』〜ナショナリズムや言語教育といったシリアスな問題をユーモアをまじえて軽やかに描いた秀作だよ!

帰りの飛行機で見た映画がとても面白かったので本日はそのレビューを書こうと思う。ただ、問題はタイトルがドイツ語でよくわからないことである。 一応、ドイツ語タイトルは『Der ganz große Traum』というらしいのだが、ドイツで今年公開されたばかりでまだ…