リチャード二世

イエローヘルメッツ『リチャード二世』リーディング(配信)

イエローヘルメッツ『リチャード二世』リーディングを配信で見た。シンプルなリーディング公演だが、たまにイエローヘルメッツっぽい味付けがある。ただ、これもイエローヘルメッツの特徴で全体的に衣装も背景も黒っぽいため、配信だとけっこう見づらいと思…

『リチャード二世』論文を公開しました

新国立劇場でシェイクスピア問題劇2本立て公演が始まるのと、デイヴィッド・テナント主演のお芝居『善き人』がNTライヴで始まるので、新国立劇場でやった『リチャード二世』とテナント主演『リチャード二世』両方を扱った論文「「美しい」王をどう表現するか…

RSA Virutal 2022での発表が無事終わりました

RSA Virutal 2022での発表'Did Richard II Really Break the Mirror on Stage?'が無事終わりました。参加者は少なかったのですが、全員『リチャード二世』に言及していてトピックの類似性が高く、話しやすいセッションで良かったです。 rsa.confex.com

アメリカルネサンス学会オンライン大会で『リチャード二世』についての発表をします

アメリカルネサンス学会のヴァーチャル大会(RSA Virtual 2022)にて、"Did Richard II Really Break the Mirror on Stage?"と題して発表をします。アメリカの時間帯なので、12/2の午前00:30からという凄い時間帯になってしまっています。『リチャード二世』…

箱庭のリチャード~G.Garage///『リチャード二世』

G.Garage///による河内大和演出『リチャード二世』を見た。 セットは枯山水の庭みたいな感じで、真ん中に岩があり、三方が客席に囲まれた長方形の舞台の回りには小石がまいてある。『リチャード二世』には庭師が出てくる有名な場面があるので、この場面の要…

『Shakespeare Journal』に論文がのりました

『Shakespeare Journal』8(2022)に論文「「美しい」王をどう表現するか?――『リチャード二世』の演出と受容」(pp. 57-68)がのりました。3月末発行なので2021年度最後の業績です。『リチャード二世』の2010年代の上演について、男性美をどう表現しているか…

久しぶりの「ちゃんとした」シェイクスピア~新国立劇場『リチャード二世』

新国立劇場で鵜山仁演出『リチャード二世』を見てきた。 www.nntt.jac.go.jp 新国立で同じ座組で12年もかけてやっている史劇シリーズの最終作である(できればこの座組で『ヘンリー八世』『ジョン王』『エドワード三世』『サー・トマス・モア』とかもどうで…

保守党の党首選みたいな上演~NTライヴ『リチャード二世』

NTライヴ『リチャード二世』を見てきた。ジョー・ヒル=ギビンズ演出で、主演はサイモン・ラッセル・ビールである。 www.ntlive.jp とにかく変わった演出で、テクストはばっさりカットして王妃すら出てこない。入り口も出口もないただの箱みたいなセットで、…

次回早稲田エクステンション講座は『リチャード二世』です

次回の早稲田大学エクステンションセンター中野校の授業は「あなたがまだ知らないかもしれないシェイクスピア 『リチャード二世』を楽しむ」です。NTライヴで秋にサイモン・ラッセル・ビール主演『リチャード二世』が上映されるので、その準備的に7/22、7/29…

王の悲惨〜百年先俳優会『リチャード二世』

東長崎てあとるらぽうで百年先俳優会による内田聡明演出『リチャード二世』を見てきた。あまり期待していなかったのだが、思ったより断然面白かった。いろいろ良くなかったところもあるのだが、演出が好みだという点ではデイヴィド・テナント版や蜷川の『リ…

弱い君主とジェンダー/セクシュアリティ問題〜さいたまネクスト・シアター『リチャード二世』

蜷川幸雄演出、さいたまネクスト・シアター『リチャード二世』を見てきた。 演出にはいろいろ面白いところがたくさんある。車いすのご老人たちと若者の対比および調和とか、奥行きや傾斜の使い方とかは見ているだけで興味深い。しかしながら、以前デイヴィッ…

意外なほど楽しめなかった〜デイヴィッド・テナント主演『リチャード二世』

渡英してすぐバービカンでグレゴリー・ドーラン演出、デイヴィッド・テナント主演のRSC『リチャード二世』を見てきた。なんてったってデイヴィッド・テナント!っていうことですっごく苦労してチケットを手に入れて楽しみにしていたのだが、なんか意外なほど…