アイルランド

セントパトリックスデー2024

セントパトリックスデー2024パレードに行ってきた。

前回より創作ダンスっぽかった~『トリニティ・アイリッシュ・ダンス2023』

『トリニティ・アイリッシュ・ダンス2023』を見てきた。前の来日時も見に行ったのだが、前回よりもアイリッシュダンスというよりは創作ダンスっぽい振付が増えていたように思うので、まあアメリカでやるならこれでいいのだろうが、あまりアイリッシュダンス…

1950年代のアイルランド映画の初公開~『もうひとつの楽園』

アイルランド映画祭にてミュリエル・ボックス監督『もうひとつの楽園』を見てきた。ボックスはイギリス人だが、アイルランドで初めて長編を監督した女性だそうである。日本では初めての公開だということだ。 暗殺されたアイルランド独立戦争の英雄ジャック・…

アイリッシュダンスに関するドキュメンタリー~『ステップス・オブ・フリーダム』

ルオーン・マガン監督のドキュメンタリー『ステップス・オブ・フリーダム』を見てきた。アイルランド映画祭2023の一環として上映されたもので、アイリッシュダンスの歴史に関する作品である。 最初にアイルランドのダンスが史料に登場して以降、18世紀のアイ…

ベルファストの厳しい現実と役に立ちすぎる哲学~『ぼくたちの哲学教室』

『ぼくたちの哲学教室』を見てきた。ベルファストにあるホーリークロス男子小学校の哲学教育を撮ったドキュメンタリー映画である。 www.youtube.com ホーリークロス男子小学校はベルファストのアードインにある小学校で、ワーキングクラスのカトリックの子ど…

北アイルランド紛争を扱ったミュージカル~Beyond Belief: The Life and Mission of John Hume (配信)

Beyond Belief: The Life and Mission of John Humeを配信で見た。デリーのプレイハウスによる配信で、グッドフライデー合意25周年記念の演目である。ノーベル平和賞を受賞した北アイルランドの社会民主労働党ジョン・ヒュームと妻パトリシアに関する伝記も…

2023年セントパトリックスデーパレード東京

2023年セントパトリックスデーパレード東京に行ってきた。新型コロナのため3年間開催されておらず、やっと復活である。 犬たちも復活! 最後は渋谷のアイリッシュパブ、フォルチェでお祝いした。

『イニシェリン島の精霊』ウェブサイトにコメントをしました

『イニシェリン島の精霊』ウェブサイトにコメントをしました。見た人にはわかると思うのですが、けっこう底意地の悪いコメントですいません。 www.searchlightpictures.jp

途中まではわりと良かったのだが、オチが…『恋人はアンバー』

『恋人はアンバー』を見てきた。 www.youtube.com 舞台は1995年のアイルランド、キルデアのカラッハである。主人公エディ(フィン・オシェイ)は父に倣って軍人を目指しているが、周りに馴染めず、自分のセクシュアリティについて迷いを抱えている。同じ学校…

神に愛されたアイルランドのしょうもない酔っぱらい~『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』

『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』を見てきた。ポーグスのフロントマンであるシェイン・マガウアンのキャリアについてのドキュメンタリーである。監督は音楽映画の専門家とも言えるジュリアン・テンプルで、最近裁判が終わったばかりのジョニー・デップ…

ついこの間までヨーロッパだって戦争だった~『ベルファスト』

ケネス・ブラナー監督作『ベルファスト』を見てきた。ブラナーの半自伝的作品で、少年時代を過ごした北アイルランドのベルファストを舞台にした作品である。 www.youtube.com 1969年のベルファストが舞台である。主人公である男の子バディ(ジュード・ヒル)…

癒やしとしての怪談~劇団昴『堰』

アイルランドの劇作家コナー・マクファーソンの『堰』を見てきた。劇団昴の公演で、小宮山智津子訳、小笠原響演出のものである。5月にオンライン配信で見て、是非ライヴで見たいと思っていたので、とても良い機会だった。 www.theatercompany-subaru.com 日…

セントパトリックスデーパレード2016&パブクロール

セントパトリックスデーのパレードを見てきた。 お、UCDだ。 『イニシュマン島のビリー』ではないか。 パレードを見た後、渋谷のアイリッシュパブ、フォルチェへ。皆ギネスを頼んでたが、私は飲めないのでグリーンピースのスープを頂く。 アーサー・ギネスも…

闇のマサチューセッツ〜『ブラック・スキャンダル』

『ブラック・スキャンダル』を見てきた。原題はBlack Massで、これは「黒ミサ」という意味だが、Mass.というのは舞台になっているボストンがあるMassachusetts(マサチューセッツ州)の略称なので、おそらく「黒ミサ」にBlack Massachusetts(闇のマサチューセ…

「ザ・アイリッシュダンス〜ラグース」

Bunkamuraオーチャード・ホールで「ザ・アイリッシュダンス〜ラグース」を見てきた。 ラグースは2年前にも来日しており、その時も見に行ったのだが、今回も前回同様、演奏と歌とダンスをバランスよく組み合わせたショーで、リラックスして楽しむことができる…

最初から最後まで可愛くキラキラのケルト神話アニメ〜『Song of the Sea〜海の歌』(ネタバレあり)

国立近代美術館フィルムセンターでトム・ムーア監督のアニメ映画『Song of the Sea〜海の歌』を見てきた。ムーアは『ブレンダンとケルズの秘密』を撮ったアイルランドアニメの新鋭なのだが、日本で商業公開された作品がまだないらしい(私も前作は見ることが…

『リバーダンス』20周年記念公演

『リバーダンス』の20周年記念公演にいってきた。 既に二回くらい劇場で見たことがあるのだが、何度見ても本当にわくわくする。タップダンスとアイリッシュダンスのダンスバトルの場面は見るたびに笑ってしまうし…日本公演では「さくらさくら」のおまけ演奏…

聖パトリック祭パレード2015

昨日は原宿で聖パトリック祭のパレードに行ってきた。本来は17日なのだが、原宿では日曜日にやるのが毎年恒例。 アイリッシュセッター。 アイリッシュウルフハウンド。 ギネス。 リバーダンス2015をよろしく! 犬。 パレード終了後、渋谷のアイリッシュパブ…

ホンモノの『フットルース』+ビターな『静かなる男』〜『ジミー、野を駆ける伝説』(ネタバレあり)

ケン・ローチの新作『ジミー、野を駆ける伝説』を見てきた。実話をもとにした歴史ものである。あまり知られていない史実を脚色しつつ、アイルランドの美しい風景の中で撮っており、とてもよくできた映画だった。 舞台は1932年のアイルランド、リートリムのド…

神の恩寵は、誰にでも与えられるのか?『海をゆく者』(ネタバレあり)

アイルランドの劇作家、コナー・マクファーソンの芝居『海をゆく者』をパルコ劇場で見てきた。2006年に初演された芝居である。コナー・マクファーソンの芝居を見るのはこれが初めて。 舞台はクリスマスのダブリン郊外(海沿いのバルドイルとかいう地域で、街…

これがエンダ・ウォルシュ?!舞台版『Once ダブリンの街角で』

六本木EXシアターで『Once ダブリンの街角で』のミュージカル版を見てきた。言わずと知れた2007年の同名の人気映画の舞台化である。 https://www.youtube.com/watch?v=4duMaz-V3o4 映画は地味だが非常に良い作品だった覚えがあるので少し心配していたのだが…

かなり現代ふう、アメリカふう〜トリニティ・アイリッシュ・ダンス

文化村でトリニティ・アイリッシュ・ダンス2014年公演を見てきた。基本的にアメリカに本拠があるアイリッシュ・ダンスのグループだそうで、私はそんなにアイリッシュ・ダンスに詳しいわけじゃないのだがそれでも見ていて明らかにわかるくらいには現代風、ア…

家に住めなくなること〜『ダブリンの時計職人』(ネタバレあり)

『ダブリンの時計職人』を見てきた。 主人公は失業した時計職人のフレッド(コルム・ミーニィ。この人の名前は発音が難しく、むしろ「コラム」に近いのかも)。UKからアイルランドに帰ってきたが家もなく、駐車場に車をとめて車上生活をしている。ある日、同じ…

イヤなヤツが譲れない倫理のために戦う時〜『あなたを抱きしめる日まで』(ネタバレあり)

スティーヴン・フリアーズ監督、ジュディ・デンチ&スティーヴ・クーガン主演『あなたを抱きしめる日まで』を見てきた。これ、原題はPhilomena(『フィロミーナ』、ヒロインの名前)で、内容も『あなたを抱きしめる日まで』とかいうような感じのセンチな母もの…