宝塚

カードゲームをダンスにするのは難しいな…『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』

東京宝塚劇場で『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』を見てきた。イアン・フレミングの小説の舞台化で、脚本・演出は小池修一郎である。 舞台は1968年、5月革命後のフランスである。MI6の腕利き諜報員であるジェームズ・ボンド(真風涼帆)はKGBの資金…

短いわりにはツボをおさえた楽しい作品~宝塚宙組公演『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』(配信)

宝塚宙組公演『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』を有料配信で見た。生田大和作・演出で、もちろんシャーロック・ホームズものである。作品としてはキャノンにあるいろいろな話、とくにライヘンバッハまわりのエピソードを参考にしているのだ…

これならシェイクスピア劇をそのままやったほうが…『アウグストゥス-尊厳ある者-』&『Cool Beast!!』 

宝塚の『アウグストゥス-尊厳ある者-』と『Cool Beast!!』を無観客有料配信で見た。 kageki.hankyu.co.jp 基本的にアウグストゥスこと若きオクタヴィウス(柚香光)のキャリア序盤を描いたものである。カエサル(夏美よう)の独裁官就任からアントニウス(…

わりときちんと『十二夜』準拠~宝塚歌劇月組宝塚大劇場公演『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』千秋楽ライブ中継

宝塚歌劇月組宝塚大劇場公演『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』千秋楽ライブ中継を見てきた。映画館でのライブビューイングだが、かなり混雑していた。 liveviewing.jp 最初がレビューで坂東玉三郎が監修した…

まったく原作を知らずに見たが、大変面白かった〜『ポーの一族』

東京宝塚劇場で『ポーの一族』を見てきた。原作はまったく読んだことがなかったので(漫画とか絵巻物とか、絵で話が展開するものが全体的に苦手で…)、吸血鬼の話だということ以外全然知らなかったのだが、大変面白かった。 18世紀から20世紀まで、非常に長い…

オチがちょっと弱い〜宝塚宙組『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』

宝塚宙組の公演『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』を見た。一時間半強の短い舞台で、シェイクスピアの没後400年記念演目である。朝夏まなとがシェイクスピアを演じ、ヒロインにあたるのは妻のアン・ハサウェイで、実咲凜音が演じている。 ま…

面白かったのだが、体調が絶不調〜宝塚『星逢一夜』&『La Esmeralda』

WLの観劇ツアーで、宝塚の雪組公演『星逢一夜』&『La Esmeralda』を見てきた。 『星逢一夜』は江戸時代が舞台の歴史もので、子ども時代に身分の差にもかかわらず星見櫓を作って親しく大空の星を観察していた藩主の息子晴興(幼名紀之介)と百姓の子どもである…

1920年代のニューヨークを舞台にした『オセロー』の翻案もの〜『The Lost Glory―美しき幻影―』&『ラテン・グルーヴ パッショネイト宝塚!』(ネタバレあり)

宝塚で『The Lost Glory―美しき幻影―』&『ラテン・グルーヴ パッショネイト宝塚!』を見てきた。『オセロー』の翻案ものだというので行ってみたのだが、思ったよりわかりやすく『オセロー』だった。 舞台は1920年代末のニューヨーク。主人公は移民の息子から…

エフェメラや雑誌類がたくさんあるのがいい〜「華麗なるステージの軌跡 宝塚歌劇展 −輝き続けて1世紀−」

日本橋高島屋で「華麗なるステージの軌跡 宝塚歌劇展 −輝き続けて1世紀−」を見てきた。 百貨店美術館の展示ということで、まあスキャンダルとかはなく(戦争協力の話は少しある)ひたすら華やかな資料を使って宝塚の歴史をきれいにまとめる、というものなのだ…

宝塚初ライヴ鑑賞〜星組『ロミオとジュリエット』

宝塚を初めて生の舞台で見に行ってきた。星組の『ロミオとジュリエット』である。劇場の前に並んでいる人たちとかお客さんもいつもと雰囲気が違ってちょっとびくびくしていたのだが、テレビで見るより断然生の舞台のほうが全体をゆっくり見渡せるぶん見やす…