書評

今月のwezzyの連載は英語のジェンダー関連本紹介です

今月のwezzyの連載記事は、今年翻訳が期待される英語のジェンダー関連本紹介です。比較的一般向けのものを3冊、紹介しました。 wezz-y.com

現代ビジネスにグリーンブラット『暴君』の書評を書きました

現代ビジネスにスティーヴン・グリーンブラット『暴君』河合祥一郎訳(岩波書店、2020)の書評を書きました。明大の髙山裕二先生と、それぞれ政治思想史とシェイクスピアの研究者が自分の角度からグリーンブラット『暴君』をレビューするという企画です。わ…

現代ビジネスウェブサイトにレイチェル・ギーザ『ボーイズ』の書評を書きました

講談社の現代ビジネスのウェブサイトにレイチェル・ギーザ『ボーイズ』(冨田直子訳、DU Books、2019)のレビューを書きました。最初は「どうしたらレッド・ツェッペリンにならずに済むか」という話から始まるので、これが書評か…?と思うかもしれませんが、…

Repreに書籍紹介を書きました

表象文化論学会のニューズレターである『Repre』に、寄稿したShakespeare and the 'Live' Theatre Broadcast Experienceの書籍紹介を書きました。 www.repre.org Shakespeare and the 'Live' Theatre Broadcast Experience (Arden Shakespeare and Methuen D…

スティーヴン・エリック・ブロナー『フランクフルト学派と批判理論』

スティーヴン・エリック・ブロナー『フランクフルト学派と批判理論ー<疎外>と<物象化>の現代的地平』小田透訳(白水社、2018)を献本で頂いた。 フランクフルト学派と批判理論:〈疎外〉と〈物象化〉の現代的地平 posted with amazlet at 18.11.18 スティーヴン…

Socratesで本が紹介されました

いくつかの出版社で作っているウェブサイト、Socratesで拙著『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』が紹介されました。 ジャニーズや2.5次元の若手俳優に夢中になるかのような、熱烈なる「シェイクスピア女子」の誕生!

工作舎ウェブサイトにフランセス・イエイツ『世界劇場』の書籍紹介を書きました

工作舎ウェブサイトにフランセス・イエイツ『世界劇場』の書籍紹介を書きました。イエイツとビートルズは思想的に同時代人なんじゃないのっていうことを書いています。これは毎回別の著者がルネサンスやバロックに関する本を紹介する企画で、他の記事も面白…

ミーナ・ホランド『世界の有名シェフが語るマンマの味』

献本で頂いたミーナ・ホランド『世界の有名シェフが語るマンマの味』川添節子訳(X-Knowledge, 2017)を読んだ。世界の有名シェフが語るマンマの味posted with amazlet at 18.01.23ミーナ・ホランド エクスナレッジ (2017-12-14)売り上げランキング: 270,674Am…

近世イングランドの演劇ファンとファンフィクション〜Matteo A. Pangallo, Playwriting Playgoers in Shakespeare's Theater

Matteo A. Pangallo, Playwriting Playgoers in Shakespeare's Theater (University of Pennsylvania Press, 2017)を読んだ。Playwriting Playgoers in Shakespeare's Theaterposted with amazlet at 17.12.27Matteo A. Pangallo Univ of Pennsylvania Pr 売…

日本の英文学教育が抱えている問題が、はからずも…日本英文学会(関東支部)編『教室の英文学』(研究社、2017) 

献本で頂いた日本英文学会(関東支部)編『教室の英文学』(研究社、2017)を読んだ。教室の英文学posted with amazlet at 17.07.11研究社 売り上げランキング: 103,474Amazon.co.jpで詳細を見る 攻撃されがちな英文学と英語を組み合わせた大学教育について、…

岩田和男、武田美保子、武田悠一編『アダプテーションとは何か−文学/映画批評の理論と実践』(世織書房、2017)

献本で頂いた岩田和男、武田美保子、武田悠一編『アダプテーションとは何か−文学/映画批評の理論と実践』(世織書房、2017)を読んだ。アダプテーションについて、前半で理論的なことがらをいろいろ押さえた後、後半でそれぞれの論者が作品分析をするというも…

スタンリー・ウェルズ『シェイクスピアとコーヒータイム』前沢浩子訳(三元社、2015)

スタンリー・ウェルズ『シェイクスピアとコーヒータイム』前沢浩子訳(三元社、2015)を読んだ。シェイクスピアにインタビューするという形式で、シェイクスピアの世界を気軽に案内してくれる入門書である。とてもくだけた感じでわかりやすいが、有名な学者の…

『終わらないフェミニズム −「働く」女たちの言葉と欲望』

日本ヴァージニア・ウルフ協会編『終わらないフェミニズム −「働く」女たちの言葉と欲望』(研究社、2016)を読んだ。終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望posted with amazlet at 17.02.17研究社 売り上げランキング: 227,895Amazon.co.jpで…

中村友紀『パブリック圏としてのイギリス演劇: シェイクスピアの時代の民衆とドラマ』

中村友紀『パブリック圏としてのイギリス演劇: シェイクスピアの時代の民衆とドラマ』(春風社、2016)を読んだ。パブリック圏としてのイギリス演劇: シェイクスピアの時代の民衆とドラマposted with amazlet at 17.02.17中村 友紀 春風社 売り上げランキング:…

20世紀、イギリスの男性使用人の多様な人生〜ロジーナ・ハリソン『わたしはこうして執事になった』

ロジーナ・ハリソン『わたしはこうして執事になった』新井潤美監修、新井雅代訳(白水社、2016)を読んだ。献本で頂いたものである。わたしはこうして執事になったposted with amazlet at 17.01.01ロジーナ・ハリソン 白水社 売り上げランキング: 110,051Amazo…

『科学史研究』最新号に英国ルネサンスにおける身体を扱った本二冊の書評を寄稿しました

『科学史研究』最新号に、英国ルネサンスにおける身体を扱った本二冊の書評を寄稿しました。二冊とも良い本ですので、オススメです。北村紗衣「村主幸一『シェイクスピアと身体―危機的ローマの舞台化』/Sara Read, Menstruation and the Female Body in Earl…

哲学と歴史叙述〜ニコラス・フィリップソン『デイヴィッド・ヒュームー哲学から歴史へ』

ニコラス・フィリップソン『デイヴィッド・ヒュームー哲学から歴史へ』永井大輔訳(白水社、2016)が出た。同じ著者の『アダム・スミスとその時代』には翻訳をチェックする段階でちょっと関わっていたのだが、この本には全然関わってない…ものの、訳者が家族な…

『科学史研究』に書評を書きました

『科学史研究』に二号続けて書評を書きました。「[書評]James O'Brien, The Scientific Sherlock Holmes; Cracking the Case with Science & Forensics; Dan Falk, The Science of Shakespeare: A Nes Look at the Playwright's Universe」『科学史研究』274…

Repreに新刊紹介と映画パネルの報告を書きました

うっかりしていたのですが、Repre25号に「映画的問題の格闘の場としての家族」パネルの報告と『オックスフォード ブリテン諸島の歴史 17世紀 1603年-1688年』の新刊紹介を書きました。私が発表した爆発パネルの報告もあります。

伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社、2015)を読んだ。目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)posted with amazlet at 15.08.11伊藤 亜紗 光文社 (2015-04-16)売り上げランキング: 1,700Amazon.co.jpで詳細を見る タイ…

佐野隆弥『エリザベス朝史劇と国家表象』(九州大学出版会、2015)

佐野隆弥『エリザベス朝史劇と国家表象』(九州大学出版会、2015)を読んだ。エリザベス朝史劇と国家表象 —演劇はイングランドをどう描いたかposted with amazlet at 15.08.08佐野 隆弥 著 九州大学出版会 売り上げランキング: 1,736,813Amazon.co.jpで詳細を…

山崎吾郎『臓器移植の人類学―身体の贈与と情動の経済』

山崎吾郎『臓器移植の人類学―身体の贈与と情動の経済』(世界思想社、2015)を読んだ。臓器移植の人類学―身体の贈与と情動の経済posted with amazlet at 15.08.01山崎 吾郎 世界思想社 売り上げランキング: 141,876Amazon.co.jpで詳細を見る 臓器移植をいろい…

共感覚の本、という以前に波瀾万丈すぎる〜ジェイソン・パジェット、モリーン・シーバーグ『31歳で天才になった男 サヴァンと共感覚の謎に迫る実話』

ジェイソン・パジェット、モリーン・シーバーグ『31歳で天才になった男 サヴァンと共感覚の謎に迫る実話』服部由美訳(講談社、2014)を読んだ。ライターのモリーン・シーバ−グは『共感覚という神秘的な世界-言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人』の著者である…

いい本なのに、全然売る気がなさそうに見えるものを紹介する企画

このところ洋画の宣伝方法がおかしい、ファンのほうを向いてないということで批判が多いので、ふと「本もそうかも」と思った。そこで、ちょっと思いついて「今まで見たことがある本の中で、いい本だが全く売る気がなさそうなもの」を紹介してみようと思う。…

乳搾り女哀史〜ポール・キンステッド『チーズと文明』

ポール・キンステッド『チーズと文明』和田佐規子訳(築地書館、2013)を読んだ。チーズと文明posted with amazlet at 15.03.19ポール キンステッド 築地書館 売り上げランキング: 84,902Amazon.co.jpで詳細を見る チーズの歴史と現状を展望した本で、全体的に…

ヴェールの女子力〜後藤絵美『神のためにまとうヴェール - 現代エジプトの女性とイスラーム 』

後藤絵美『神のためにまとうヴェール - 現代エジプトの女性とイスラーム』(中央公論新社、2014)を読んだ。神のためにまとうヴェール - 現代エジプトの女性とイスラームposted with amazlet at 15.01.25後藤 絵美 中央公論新社 売り上げランキング: 510,963Am…

オフィーリアの変化〜The Afterlife of Ophelia

Kaara L. Peterson and Deanne Williams, ed., The Afterlife of Ophelia (Palgrave Macmillan, 2012)を読んだ。 The Afterlife of Ophelia (Reproducing Shakespeare)posted with amazlet at 15.01.23Palgrave Macmillan (2012-04-10)Amazon.co.jpで詳細を…

信仰に基づく、世にも不自由な自由恋愛の世界〜倉塚平『ユートピアと性−オナイダ・コミュニティの複合婚実験』

倉塚平『ユートピアと性−オナイダ・コミュニティの複合婚実験』(中央公論新社、1990)を読んだ。これ、長らく絶版だったらしいのだが2月に新書として復刊されるらしい。良い本だったのでとてもオススメだ。ユートピアと性 - オナイダ・コミュニティの複合婚実…

19-20C初めにおけるウェスト・エンドのお買い物と女性の歴史〜Erika Rappaport, Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West End

Erika Rappaport, Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West End (Princeton University Press, 2001)を読んだ。Shopping for Pleasure: Women in the Making of London's West Endposted with amazlet at 15.01.19Erika Rappaport Prin…

超まじめなモンティ・パイソン本〜R. F. Yeager and Toshiyuki Takamiya , ed., The Medieval Python: The Purposive and Provocative Work of Terry Jones

R. F. Yeager and Toshiyuki Takamiya , ed., The Medieval Python: The Purposive and Provocative Work of Terry Jones ( Palgrave Macmillan、2012)を読んだ。The Medieval Python: The Purposive and Provocative Work of Terry Jones (The New Middle A…