ワイルド

『オスカー・ワイルド研究』に論文がのりました

『オスカー・ワイルド研究』に論文を投稿しました。書誌情報は以下のとおりです。 北村紗衣「ワイルドが言うとおりにワイルドを解釈することはできるか?-アナーキーと「著者の意図」の間で」『オスカー・ワイルド研究』17 (2018):55-72。 昨年のワイルド…

金と野心〜ヴォードヴィル劇場『理想の夫』

ヴォードヴィル劇場で『理想の夫』を見てきた。演出はジョナサン・チャーチで、言わずと知れたワイルドの有名作である。セットや衣装はウェストエンドらしい凝ったもので、音楽などもいろいろ工夫している豪華なプロダクションだ。 基本的には笑いのツボをお…

過激ぶった、ただの学芸会〜シアターシャイン『サロメ』

シアターシャインでトレメンドスサーカス『サロメ』を見てきた。本当にひどかった… 滑舌がかなりイマイチでまるで学芸会みたいに見えるというのはさておき、なんか一応ワイルドの『サロメ』を下敷きにしているらしいのだが、全然ワイルドとは別物である。な…

ワイルド協会で登壇します

12月2日に慶應義塾大学で開かれるワイルド協会シンポジウム「オスカー・ワイルドの批評と歴史性―「解釈」をめぐって 」で、「ワイルドが言うとおりにワイルドを解釈することはできるか?―アナーキーと<著者の意図>の間で」という発表をします。

傷つきやすい子どもの物語〜男優がヒロインを演じるRSC『サロメ』

オーウェン・ホーズリー演出、マシュー・テニスン主演『サロメ』を見てきた。『サロメ』は短すぎてなかなかそのまま上演されることがないので、ストレートプレイの形でちゃんと全部生で見たのは初めてた。この上演は男優がサロメを演じていることがポイント…

おっさんもおばさんも恋したい!〜オスカー・ワイルド『真面目が肝心』

ハロルド・ピンター座でオスカー・ワイルドの『真面目が肝心』(The Importance of Being Earnest)を見てきた。言わずと知れたワイルドの大人気戯曲なのだが、意外なことに舞台では初めて見た。 全く批評を読まずに行ったので、セッティングを見て「あれ、こ…

マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』〜超セクシーでモダンなオスカー・ワイルドの翻案(ネタバレあり)

マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』を文化村で見てきた。ボーンの中では初めて見る演目で、もちろんオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』の翻案バレエ版。 セットは、真ん中にドアがある壁を舞台中央に置いてそれをぐるぐる回転させながらど…

ハムステッド座『ユダの接吻』〜オスカー・ワイルドを演じるルパート・エヴェレットがすごい

ハムステッド座で『ユダの接吻』(The Judas Kiss)を見てきた。ルパート・エヴェレットがオスカー・ワイルドの役を演じる話題作なので、ロンドン公演のチケットは既に売り切れたらしい。早めに予約しといて良かった… 『ユダの接吻』はデイヴィッド・ヘアの作…

ロイヤルオペラ、シュトラウスの『サロメ』〜ユダヤのナチス?演出にかなり疑問あり

ロイヤルオペラの学生特割でシュトラウスの『サロメ』を見てきた。オスカー・ワイルドの戯曲を原作とし、元テキストをドイツ語に翻訳、カットや編集を加えてオペラとしたもの。 とりあえず音楽自体は劇的でエロティックで、あまりわかりやすくはないのだがこ…

ニート男子がオシャレの力で肉食系女子を下すオスカー・ワイルド〜ボードビル座『理想の夫』

ボードビル座で『理想の夫』(An Ideal Husband)を見てきた。面白かった、というかワイルドの風習喜劇が舞台で面白くないわけがない(ワイルドかシェイクスピアの喜劇を舞台にかけて客が笑わなかったら演出家は転職を考えたほうがいい)。原作を読んだり映画に…