ロミオとジュリエット

リズムの芝居としてのシェイクスピア~しあわせ学級崩壊『ロミオとジュリエット』

しあわせ学級崩壊『ロミオとジュリエット』を見てきた。 高田馬場の貸し音楽スタジオ、つまりふだんはバンドが稽古をしているような部屋で行われる上演である。ほぼずっと大音量でエレクトロニックダンスミュージックが流れる中、四方の壁に1人ずつ立った4人…

子供向けのシェイクスピアショー、Shakespearience

サウスバンクのアンダーベリーフェスティヴァルで、子供向けのシェイクスピアショーであるShakespearienceを見てきた。これはヒゲをつけた3人の役者(男性1人、女性2人)でとっかえひっかえいろんな役をやりながら、かなり簡単にした『マクベス』『ロミオとジ…

マーロウ大活躍!〜自由劇場『恋におちたシェイクスピア』

自由劇場で劇団四季『恋におちたシェイクスピア』を見てきた。言わずと知れた映画版の舞台化である。去年の『シェイクスピア物語〜真実の愛』とは関係ないらしい。 正直、映画より良かったと思う。けっこう大規模な階層のある劇場のセットが周りを囲み、真ん…

音楽的な上演〜ITCL『ロミオとジュリエット』

獨協大学でインターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン『ロミオとジュリエット』を見てきた。毎年来日している劇団で、最小限の道具しか使わず、少人数で1人がいろいろな役をやりながらシェイクスピアを上演するのが特徴である。英語の上演で、字幕…

かなりダメだった〜『きみへの距離、1万キロ』(ネタバレあり)

キム・グエン監督『きみへの距離、1万キロ』を見てきた。 デトロイトで北アフリカの石油パイプラインの遠隔監視員をしているゴードン(ジョー・コール)が、パイプラインのある村で恋人と駆け落ちしようとしている少女アユーシャ(リナ・エル=アラビ)を監視カ…

全体的に詰めが甘い〜『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』

石丸さち子脚本・演出のミュージカル『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』を見てきた。『ロミオとジュリエット』の翻案である。 舞台は対立している二つの町(中央アジアっぽいが、特定されてない)、デルヒとゼムリャで、ロミオにあたるデルヒのハワル(東啓…

悪くはないが、とくに良くもないような…『Shakespeare’s R&J〜シェイクスピアのロミオとジュリエット〜』

『Shakespeare’s R&J〜シェイクスピアのロミオとジュリエット〜』を見てきた。ジョー・カラルコによる『ロミオとジュリエット』の脚色で、カトリックの男子校を舞台に、4人の男子生徒がこっそり『ロミオとジュリエット』を演じるというものだ。 脚色の発想は…

子どものためのカクシンハン〜『ロミオとジュリエット』

カクシンハンのポケット公演『ロミオとジュリエット』を見てきた。大分県玖珠町で上演された短い公演を1日だけ東京の絵空箱で行ったものである。 ステージはかなり狭く、生演奏用のピアノが奥にある。右側にテーブルがあってそこに童話の本が積んであるのだ…

ちょっともたついてた?『ウエスト・サイド・ストーリー』

東急シアターオーブでジョーイ・マクニーリー振付・演出『ウエスト・サイド・ストーリー』を見てきた。 両側にカーストアイアン風の建物を配したセットで、これが近づいたり離れたりして場面転換する。マリアの部屋とか洋品店の場面では、この中にベッドとか…

ストラトフォード(5)暗くて暴力的な『ロミオとジュリエット』

スコット・ウェントワース演出『ロミオとジュリエット』を見た。 フェスティバルシアターのバルコニーがある張出舞台を使った上演で、とにかくこの劇場は張出部分がすごく客席になじんでいるのが上演空間として魅力的だ。舞台はけっこうシンプルで、もともと…

学芸会みたいだった〜両国スタジオアプローズ『ロミオとジュリエット』

両国のスタジオアプローズでタイプスプロデュース公演『ロミオとジュリエット』を見てきた。 とりあえず、全体的に学芸会みたいでかなりひどかったと思う。前にタイプスが座・高円寺でやった『ハムレット』はそんなに悪くなかったのだが、この公演にあった悪…

豪華な上演〜METライブビューイング『ロメオとジュリエット』

METライブビューイングでグノーの『ロメオとジュリエット』を見てきた。指揮者がジャナンドレア・ノセダ、演出がバートレット・シャーである。この演目を見るのは初めてである。 シェイクスピアの原作の最初をばっさりカットして恋人たちの動きだけにフォー…

愉快なファンキー時代劇〜『シン・浅草ロミオとジュリエッタ』(ネタバレあり)

浅草フランス座東洋館で劇団ドガドガプラス『シン・浅草ロミオとジュリエッタ』を見てきた。フランス座に入るのは初めてである。映画監督の望月六郎作・演出によるもので、一応シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の翻案だが、台詞はほとんど残ってお…

ちょっと歌が…赤坂ACT『ロミオとジュリエット』

赤坂ACTシアターでミュージカル版『ロミオとジュリエット』を見てきた。プロダクションじたいは既に見たことがあるもので、話全体の印象としてはちょっとメロドラマ的にすぎるということであまり変わらなかったのだが、全体的に若手の歌が前回見た時よりもか…

ブラナー・シアター・ライブ『ロミオとジュリエット』

ブラナー・シアター・ライブ『ロミオとジュリエット』を見てきた。既にロンドンで生の舞台を見ており、その時とそこまで感想は変わらないのだが、リチャード・マッデンのロミオを見られたのは良かった。モノクロで映画的に仕上げた撮り方(フェリーニなどのイ…

かなり良かったが、もう一工夫という感じ~ケネス・ブラナー一座『ロミオとジュリエット』

ギャリック座でケネス・ブラナー一座の『ロミオとジュリエット』を見てきた。ブラナーとロブ・アッシュフォードが演出、ジュリエット役にリリー・ジェームズ、ロミオ役はフレディ・フォックス(リチャード・マッデンはケガで降板)、マキューシオ役にデレク・…

子どものためとはいえ、若々しくない〜子どものためのシェイクスピア『ロミオとジュリエット』

あうるすぽっとで、華のん企画の子どものためのシェイクスピア『ロミオとジュリエット』を見てきた。これはかなり好き嫌いのある演出だと思うのだが、私は全く面白くなかった。 まず、ロミオとジュリエットの間にケミストリというか、息の合った情熱的な雰囲…

ボリショイ・バレエ in シネマ『ロミオとジュリエット』

ボリショイ・バレエ in シネマ『ロミオとジュリエット』を見てきた。 可愛らしいが意志も強そうなジュリエット(アンナ・ニク―リナ)をはじめとして、剽軽で軽快なマキューシオや血気盛んでダークなティボルトなどそれぞれの若者の個性が強く出ていたし、最後…

野心的だが、話のつながりが悪い〜鮭スペアレ『ロミオとヂュリエット』

横浜の黄金町エリアマネジメントセンターで鮭スペアレ『ロミオとヂュリエット』を見てきた。板張りの屋根裏みたいな部屋に布をつり下げただけのセットで、翻訳は坪内逍遥版を使用、屋根部分に生演奏の楽器を配置し、台詞は歌に近くしつつ、歌い手を踊り手を…

なんなんだこの終わりは〜蜷川幸雄、オールメール『ロミオとジュリエット』

蜷川幸雄、オールメール『ロミオとジュリエット』を見た。途中までは非常に良かったと思うのだが、最後があまりにもひどくかった…好みの問題だと思うがふざけんなって感じだった。 他のオールメールと同様、ヨーロッパふうの衣装や舞台美術で、モンタギュー…

熊川哲也を初めて見る〜Kバレエカンパニー『ロミオとジュリエット』

Kバレエカンパニーの『ロミオとジュリエット』を見た。熊川哲也のバレエを見るのは生まれて初めて。 セットは二階建てのルネサンス風の建物でちょっとグローブ座ふう。墓所の場面なんかは照明で変化をつけており、またまた衣装はそれぞれのキャラクターの性…

勘弁してくれ!!〜下北沢小劇場B1『ロミオとジュリエット』

下北沢小劇場B1で演劇企画集団THE・ガジラによる『ロミオとジュリエット』を見た。 …それで、厳密に言うとシェイクスピアの台本をそのまま使うんじゃなく翻案だったのだが、こんなひどい『ロミオとジュリエット』初めて見たっていうくらい大っ嫌いだ。開始30…

『ロミオとジュリエット』のけっこうしっかりしたゾンビ版翻案〜『ウォーム・ボディーズ』(少しネタバレあり)

『ウォーム・ボディーズ』を見てきた。 もう最近は古典をゾンビ化するのが大流行しており(すでに以前書いたように古典をゾンビものにするっていうのは1940年代からあるのだが)、オースティンの『高慢と偏見』やらイオネスコの『犀』やらもゾンビものになって…

スカラ座『ロミオとジュリエット』〜素人には少し話がわかりにくかったかも

東京文化会館でスカラ座のバレエ『ロミオとジュリエット』を見てきた。主役はナターリヤ・オシポワとイワン・ワシリーエフ。 セットや衣装からダンスまでとにかくきちんと作り込んだ舞台で面白かったのだが、ただ前ロンドンで見た時よりもだいぶ話がわかりに…

メロドラマ色の強い翻案〜シアターオーブ『ロミオとジュリエット』

初めてヒカリエに入ってシアターオーブで『ロミオとジュリエット』を見てきた。この間宝塚で見てきたミュージカルと同じヴァージョンだが、演出も台詞も相当違う。台本も若干変えてる感じ。再演なのでどのくらい初演と違っているかとかはちょっとわからない…

宝塚初ライヴ鑑賞〜星組『ロミオとジュリエット』

宝塚を初めて生の舞台で見に行ってきた。星組の『ロミオとジュリエット』である。劇場の前に並んでいる人たちとかお客さんもいつもと雰囲気が違ってちょっとびくびくしていたのだが、テレビで見るより断然生の舞台のほうが全体をゆっくり見渡せるぶん見やす…

ローズマリー・ブランチ・パブシアター『ロミオとジュリエット』〜意欲は買うが結構イマイチ

ローズマリー・ブランチ・パブシアターで『ロミオとジュリエット』を見てきた。前半はさっぱりダメだったのが後半かなりよくなった…ものの、全体的には意欲が空回りしたところが多かったように思う。 とりあえず主役の2人は若いけど生き生きしていて悪くない…

パリ旅行(8)Lucernaire、Theatre Noir『ロミオとジュリエット』〜演出が後半かなりダメだった

さて、二日目の夜は美味しいタジン鍋を堪能した後、観劇。Lucernaireという複合文化施設みたいなところにある小劇場Theatre Noirで『ロミオとジュリエット』を見た。 最初のうちはそう悪くなく、あとフランス語がロマンティックに聞こえる補正(?!)もあって面…

"Private Romeo"(『兵卒ロミオ』)〜デレク・ジャーマンの爪の垢タイムをとるべきである

カレッジのシェイクスピアセンターとクィア・スタディーズのコースが合同で監督のアラン・ブラウンを招いて『兵卒ロミオ』(Private Romeo)という映画の上映会をやったので見に行ってきたのだが、いやいや全然面白くなかった。キングズはデレク・ジャーマンの…

O2アリーナ、ロイヤルバレエ『ロミオとジュリエット』〜とても良かったが、箱がデカすぎて…

初めてノースグリニッジのO2アリーナに行ってロイヤルバレエ『ロミオとジュリエット』を見てきた。主演のタマラ・ロホとカルロス・アコスタはどちらもスターだそうで、ロンドンでもそこらじゅうにポスターが出てる話題作。うちは全然知らなかったのだがロホ…