バレエ
『マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴』を試写で見てきた。こちらは昨年、公演が来日予定だったが新型コロナウイルスで上演中止になり、映像のほうが先に日本公開となった作品である。 www.youtube.com お話は有名なバレエ映画である『赤い靴』に沿ったもの…
NBAバレエ団『ロミオとジュリエット』を配信で見た。2017年2月26日に上演されたものの映像である。指揮は冨田実里、演出は久保紘一、振付はマーティン・フリードマンである。 www.youtube.com わりと全体的にオーソドックスな衣装やセットを用いた演出で、正…
東京バレエ団の『M』を配信で見た。三島由紀夫をテーマにモーリス・ベジャールが作ったバレエ作品である。三島の没後50周年記念に東京文化会館で10月に上演されたものの映像である。 www.nbs.or.jp 直線的に三島の人生を描いているわけではなく、子どもの頃…
新国立劇場で『Shakespeare THE SONNETS』を見てきた。シェイクスピアのソネットを中心に『ロミオとジュリエット』とか『オセロー』とか、いろいろな作品を加味しながら作ったバレエ演目である。私が見た回のダンサーは渡邊峻郁と小野絢子だった。 www.nntt.…
フィンランド国立バレエ『夏の夜の夢』を配信で見た。2017年の上演を撮影したものである。音楽はメンデルスゾーンだが、『夏の夜の夢』の劇音楽以外にもメンデルスゾーンの曲を使っている。 人間たちは古代地中海風の衣装をまとい、アテネの街も壺絵みたいな…
オールド・ヴィクが配信している『ジキルとハイド』を見た。ドルー・マコニーによるダンス演目で、原作は言わずと知れたスティーヴンソンの古典である。2016年に上演されたものらしい。www.oldvictheatre.com 舞台はヴィクトリア朝ではなく、1950年くらいに…
ロイヤルバレエの配信で『眠れる森の美女』を見た。 www.youtube.com オーソドックスや美術やセットの大変豪華なプロダクションである。映画館で上映する想定で撮られたものなので、撮影などは大変こなれており、ダンスの動きが綺麗によくわかるようになって…
2ヶ月ぶりの映画館で、東劇でパリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020『夏の夜の夢』を見てきた。ジョージ・バランシンがメンデルスゾーンの音楽に振付したものである。2017年の上演で、衣装をクリスチャン・ラクロワが担当している。 www.culture-ville.jp 第1幕…
新国立劇場巣ごもりシアター『ロメオとジュリエット』を配信で見た。ケネス・マクミラン版で、2016年の公演である。 www.nntt.jac.go.jp セットや衣装などはオーソドックスなルネサンス風のもので、振付も見慣れているマクミラン版なので、この間見たロイヤ…
オンライン試写で『剣の舞 我が心の旋律』を見た。ロシア・アルメニアの合作映画で、ハチャトゥリアンの伝記ものである。バレエ『ガイーヌ』の超有名曲である「剣の舞」の作曲過程を描いたものだ。 www.youtube.com 基本的には、一見ソ連に従順で真面目に仕…
ハンブルクバレエ『幻想・「白鳥の湖」のように』を配信で見た。ジョン・ノイマイヤーによる『白鳥の湖』の翻案である。 www.hamburgballett.de 主人公がバイエルンの王ルートヴィヒ2世で、『白鳥の湖』は劇中劇になっているという構成だ。ルートヴィヒは同…
Marquee TVでジュリアン・レステル振付『ロミオとジュリエット』を見た。音楽はプロコフィエフのものを使っている。2014年に収録されたものである。 www.marquee.tv お話のほうはけっこうカットされており、ふつうのプロダクションだと残しておくような箇所…
スペイン国立ダンスカンパニーの『ロミオとジュリエット』をMarquee TVの配信で見た。ナチョ・ドゥアト振付で、2008年に来日もしたことあるらしい。ただ、2013年のプロダクションを撮ったものなので、振付や演出にマイナーチェンジはあるかもしれない。 www.…
チューリッヒ歌劇場『ロミオとジュリエット』を配信で見た。クリスティアン・シュプック振付によるものである。 www.opernhaus.ch わりと暗めのステージで、奥に窓のある二階建てのお屋敷なのだが、たまにお屋敷というよりは役所みたいな冷たい感じで見える…
新国立劇場巣ごもりシアターでバレエの『マノン』を見た。マスネの曲にケネス・マクミランが振付をしたものである。今年2月の公演で、実は行きたいと思っていたのだが見に行けなかった。 www.nntt.jac.go.jp 原作はアベ・プレヴォの小説である。マスネは18世…
フレデリック・アシュトン版『夏の夜の夢』Marquee TVの配信で初めて見た。メンデルスゾーンの音楽を使った1時間くらいの演目である。2017年に上演されたものだ。 www.marquee.tv 夜の森の雰囲気あるセットにロマンティックな可愛らしい妖精がたくさん出てく…
Mrquee TVのフリートライアルでアレクサンダー・エクマン振付、スウェーデン王立バレエ『夏の夜の夢』を見た。2017年の上演を収録したものである。タイトルはシェイクスピアで多少の影響はあると思うのだが、お話は戯曲とは全く関係なく、北欧の夏至祭りを題…
Marquee TVのフリートライアルでスウェーデン王立バレエ『ジュリエットとロミオ』を見た。マツ・エクの振付で、2013年の上演を撮影したものである。 www.youtube.com タイトルからもわかるようにいわゆるふつうの『ロミオとジュリエット』のバレエと全然違い…
ノーザンバレエ『1984』の配信を見た。2016年に撮影されたものである。 www.youtube.com ジョージ・オーウェルの『1984』のバレエ化作品である。ギシギシした不穏な音楽に、記憶を象徴するような大きな棚と場面転換であらわれるテレスクリーンが対照的なセッ…
マシュー・ボーン IN CINEMA『ロミオとジュリエット』を試写会で見てきた。 www.youtube.com 生の舞台をロンドンで見ていて、内容に関してはそんなに大きな違いは感じなかったのだが、一つ思ったのはなんかちょっと短くなっているような気がしたことだ。ただ…
ロイヤル・バレエによるバレエ映画『ロミオとジュリエット』を見てきた。 www.youtube.com プロコフィエフの音楽にケネス・マクミランが振り付けたロイヤル・バレエの定番作品である『ロミオとジュリエット』を映画化したものなのだが、最近流行りの舞台を撮…
サドラ-ズ・ウェルズ劇場でマシュー・ボーン版『ロミオとジュリエット』を見てきた。完全な新演出である。 new-adventures.net プロコフィエフの音楽を使っているが、設定は相当変わっている。近未来の全体主義的な管理教育を行う寄宿学校を舞台に、監視員…
テイト・モダンでナタリア・ゴンチャロワ展を見てきた。デザインから絵画まで幅広く活動したロシアの芸術家で、第一次世界大戦前後のロシア前衛芸術を主導したアーティストのひとりである。全体的に雪国っぽいセンスが感じられてすごく良かったのだが、一番…
マシュー・ボーン版『シンデレラ』を見てきた。プロコフィエフの音楽を使いつつ、設定を第二次世界大戦にして、シンデレラと王子さまをロンドン空襲で引き裂かれる男女にしたバージョンである。 www.youtube.com これは2010年の再演をイギリスで見ていて、か…
TOHOシネマズ日本橋でロイヤル・バレエ『冬物語』の上映を見てきた。シェイクスピアの『冬物語』をクリストファー・ウィールドン振付、ジョビー・タルボット作曲でバレエ化した作品である。 バレエに詳しくないのであまり綿密な評価はできないのだが、セット…
フィンランド国立バレエ団『たのしいムーミン一家 〜ムーミンと魔法使いの帽子〜』を見てきた。 前半は北欧バレエ・ガラで、『白鳥の湖』など有名な演目のハイライトを踊るものである。後半がムーミンのバレエで、着ぐるみがつま先立ちで回ったりするところ…
英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン『ウルフ・ワークス』を見てきた。ヴァージニア・ウルフの作品と生涯を三部構成でたどるバレエである。私はもともとコンテンポラリーっぽいダンスを映像で見るのが苦手で、しかも季節性のアレルギーが爆発して始…
Kカンパニーのバレエ『ピーターラビットと仲間たち』を見てきた。 第2部は『ピーターラビットと仲間たち』で、ダンサーが全員精巧なぬいぐるみを着込んでビアトリクス・ポターの世界を再現する。微笑ましい展開で、着ぐるみを着込んでいるダンサーの踊りのキ…
マシュー・ボーン版『眠れる森の美女』(The Sleeping Beauty)の日本公演を見てきた。既にロンドンでの初演を見ているので感想はそちらとそんなに変わらないのだが、ゴシックな雰囲気に独特の色気とユーモアをからめた純愛もので切ない作品だった。とにかく楽…
マシュー・ボーンの『ザ・カーマン』の映画館上映を恵比寿ガーデンシネマで見てきた。ボーンの主な演目では唯一見たことのないものなので楽しみにしていたのだが、大変面白かった。とにかくセクシーである。 音楽はビゼーの『カルメン』を使っているのだが、…