ロイヤルバレエの配信で『眠れる森の美女』を見た。
オーソドックスや美術やセットの大変豪華なプロダクションである。映画館で上映する想定で撮られたものなので、撮影などは大変こなれており、ダンスの動きが綺麗によくわかるようになっている。オーロラ姫役の金子扶生はもともとこの日にオーロラを踊る予定ではなく、予定していた主役が怪我で入ったらしいのだが、大変可愛らしいお姫様で王子(フェデリコ・ボネッリ)ともよく息が合っており、急な配役変更とは思えなかった。
そういうわけで、ダンスも音楽も綺麗なプロダクションなのだが、演目としては私はかなりこういうのは苦手なほうである。まず、お話が古い…というか、あんまり性格のないお姫様が魔法使いのせいでえらいめにあって王子様に助けてもらうということで主役陣はたいして面白いキャラクターではないし(カラボスやリラの精のほうがキャラとしては面白いのでは?)、他にもいろいろおとぎ話らしいツッコミどころがある。また、これは私がバレエで以前から苦手としているものなのだが、祝宴の場面で本筋とあまり関係ない踊りがえんえんと続くところがあんまり好きではない。これはもう少しバレエを見ると慣れてくるのかもしれないが…