シェイクスピア

沖縄の英文学会にて近世英文学とユートピア幻想に関するシンポジアムを開催します

2020/5/16に沖縄の琉球大学で開催される英文学会大会にて、近世英文学とユートピア幻想に関するシンポジアムを開催します。タイトルは以下のとおりです。 「The isle is full of noises―近世イングランド文学とユートピア的「島」幻想」 テーマとしては近世…

最後の文字は日本語にすべきでは?~『ウエスト・サイド・ストーリー』Season 1

IHIステージアラウンド東京で『ウエスト・サイド・ストーリー』を見てきた。マリア役が北乃きい、トニー役が蒼井翔太、アニタ役が樋口麻美、リフ役が上山竜治、ベルナルド役が水田航生の回だった。 わりと狭いセットを使った場面から始まるので、最初はちょ…

DULL-COLORED POP『マクベス』

DULL-COLORED POP『マクベス』を見てきた。ものすごく面白かったのだが、これは紙媒体に劇評を書くかもしれないので、メモだけにしておく。 とにかく政治諷刺が強烈な現代的な舞台である。途中までは「なんでマクベスはこんなしゃべり方なんだ…?」と思って…

アルクの英語学習ミニコラム、最終回はシェイクスピアです

アルクのGOTCHA!に連載していた英語学習ミニ連載コラム、最終回はシェイクスピアのリズムと代名詞の話を書きました。 gotcha.alc.co.jp

カクシンハンはここ7年ですごく成長したのだと思った~『海辺のロミオとジュリエット』+ポストトーク

東池袋アトリエファンファーレで『海辺のロミオとジュリエット』のリーディングを見てきた。2012年に書いた戯曲だということだ。 とりあえず思ったのは、カクシンハンはここ7年ですごい成長したのだなということだ。この作品は『ロミオとジュリエット』を基…

カクシンハン『ロミオとジュリエット』+ポストトーク

東池袋アトリエファンファーレでカクシンハン『ロミオとジュリエット』を見て、ポストトークに参加してきた。2ヶ月前にギャラリー LE DECO 3でやった時と台本や役者は同じなのだが、地下の黒い部屋にはしごなどを設置したセットでかなり見た目の雰囲気が違い…

カクシンハン『ロミオとジュリエット』のアフタートークに出ます

12/10 (火)にアトリエファンファーレで行われるカクシンハン『ロミオとジュリエット』にて、アフタートークに登壇いたします。よろしくお願い申し上げます。 kakushinhan.org

『Didion』3号に寄稿しています

『Didion』3号に寄稿しています。演劇の特集で、カクシンハンとかしあわせ学級崩壊のこととかを書いております。よろしくお願いいたします。 北村紗衣「舞台、二次創作、古典」『Didion』3 (2019):109-114。 errandpress.com

春のエクステンション講座では『ジョン王』をとりあげます

春の早稲田大学中野校エクステンション講座では『ジョン王』をとりあげます。彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』にあわせてやるつもりです。おそらく、定期で行うエクステンション講座はこれが最後になると思います。 www.wuext.waseda.jp

これ、クイーン要らないよね~『Q:A Night At The Kabuki』

『Q:A Night At The Kabuki』を見てきた。野田秀樹の新作でクイーンの楽曲を全面的に使用、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の翻案でオールスターキャストということで凄い話題作である。過剰な転売対策が行われていて(客にも劇場にもえらいコスト…

8割エモ、1割シェイクスピア、1割ジェームズ・ディーン~『キング』

『キング』を見てきた。ネットフリックスが作ったヘンリー五世ものの歴史映画である。主演が今をときめくティモシー・シャラメ、オーストラリアのスターであるジョエル・エジャトンが脚本・製作・主演ということで、ネットフリックスとしてはたぶんかなり力…

ちょっとカットのやり方が…明治大学シェイクスピアプロジェクト『ローマ英雄伝』

明治大学シェイクスピアプロジェクト『ローマ英雄伝』を見てきた。『ジュリアス・シーザー』と『アントニーとクレオパトラ』を二部構成でやるというものである。 www.kisc.meiji.ac.jp 2016年の『Midsummer Nightmare』に参加したスタッフが演出しているそう…

スタントン(9)ブラックフライアーズ学会5日目

学会最終日の様子。クマとセルフィをとる時間がもうけられた。 togetter.com

スタントン(8)~ちょっとカットしすぎなQ1版『ハムレット』

ブラックフライアーズ学会の企画で、近くのメアリー・ボールドウィン大学の学生劇団であるステッドファスト・シェイクスピア・カンパニーが上演するQ1版『ハムレット』が上演された。ブラックフライアーズ劇場の本公演終了後、23時からの上演というすごく遅…

スタントン(7)ブラックフライアーズ学会4日目

ブラックフライアーズ学会4日目。この日は夜のリーディング公演でちょっと微妙なことがあったのだが、それについてはまた詳しく後で書くことにする。 togetter.com

スタントン(6)とにかくセクシーな愛と政治のローマ劇~ブラックフライアーズ劇場『アントニーとクレオパトラ』

ブラックフライアーズ劇場で引き続き『アントニーとクレオパトラ』を見た。アントニー(ジェフリー・ケント)やオクテーヴィアス(マイケル・マノッキア)などのキャストは昨日見た『ジュリアス・シーザー』と同じだが、クレオパトラ(ゾーイ・スピアス)は『シー…

スタントン(4)こずるいアントニー、人間味のあるキャシアス~ブラックフライアーズ劇場『ジュリアス・シーザー』

昨日の『シーザーとクレオパトラ』に続き、ブラックフライアーズ劇場で『ジュリアス・シーザー』を見た。演出家が違うので美術や衣装プランなどはちょっと違い、多少ローマ風になっているのだが、シーザー(デイヴィッド・アンソニー・ルイス)は同じ役者が演…

水の無言劇~シネティック・シアター『テンペスト』

ワシントンDCのシネティック・シアターで『テンペスト』を見てきた。シネティック・シアターはフィジカルシアターの劇団である。この演目もシェイクスピアの芝居をそのままやるのではなく、台詞が一切なく全てが動きで表現される。舞台上には水が張られてい…

フォルジャーシェイクスピア図書館

ワシントンDC初日はフォルジャーシェイクスピア図書館にこもって調査をした。手稿を3つくらい文字起こしした。 フォルジャーのリーディングルーム

オールメールを上手に使った演出~カクシンハン『ロミオとジュリエット』

カクシンハン『ロミオとジュリエット』を見てきた。ポケット公演ということで、3人の役者を使い、オールメール、60分くらいで『ロミオとジュリエット』をやるというものである。 kakushinhan.org 舞台はそこらじゅうに新聞紙がまき散らされ、衣類をかけるフ…

かなり好みでなかった~『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』

シアタークリエで『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』を見てきた。2013年にニューヨークで初演されたミュージカルの日本版である。 www.tohostage.com 話は『恋の骨折り損』なのだが、正直かなり好みでなかった…まず、原作では私がわりと気に行っ…

保守党の党首選みたいな上演~NTライヴ『リチャード二世』

NTライヴ『リチャード二世』を見てきた。ジョー・ヒル=ギビンズ演出で、主演はサイモン・ラッセル・ビールである。 www.ntlive.jp とにかく変わった演出で、テクストはばっさりカットして王妃すら出てこない。入り口も出口もないただの箱みたいなセットで、…

とにかく長いが、話の流れを考えてカットしている~東京グローブ座『ハムレット』

東京グローブ座で『ハムレット』を見てきた。森新太郎演出で、ハムレット役は菊池風磨である。 www.hamlet2019.jp セットは比較的シンプルなのだが、とにかくいっぱい回転する。最初にクローディアスが臣下の前でハムレットにヴィッテンベルクに帰らないよう…

超カラフルで客いじりも激しい上演~グローブ座『夏の夜の夢』

グローブ座でショーン・ホームズ演出『夏の夜の夢』を見てきた。 www.shakespearesglobe.com 今年グローブ座で見た他の上演同様、ジェンダーや人種は固定しないキャスティングである。ボトムが女優で(Jocelyn Jee Esien、ただし男という設定)、ヒポリタ/ティ…

とても面白かったが、手話を導入する場合の劇場の構造について考えさせられた~グローブ座『お気に召すまま』

グローブ座でフェデリー・ホームズとエル・ホワイト演出の『お気に召すまま』を見てきた。2018年の上演の再演である。 www.shakespearesglobe.com シンプルなセットとやや現代風な衣装を使った上演だが、ポイントはキャスティングである。クロスジェンダーキ…

プロコフィエフからロマンティックを引くと…マシュー・ボーン版『ロミオとジュリエット』(ネタバレあり)

サドラ-ズ・ウェルズ劇場でマシュー・ボーン版『ロミオとジュリエット』を見てきた。完全な新演出である。 new-adventures.net プロコフィエフの音楽を使っているが、設定は相当変わっている。近未来の全体主義的な管理教育を行う寄宿学校を舞台に、監視員…

恋するときめきオーベロン~ブリッジ劇場『夏の夜の夢』

ブリッジ劇場でニコラス・ハイトナー演出『夏の夜の夢』を見てきた。ブリッジ劇場で生で芝居を見るのは初めてである。NTライヴでやった『ジュリアス・シーザー』同様いわゆる没入型(immersive)なプロダクションで、平土間で観客を巻き込みつつ、舞台を動かし…

ハルもフォルスタッフもホットスパーも女優~グローブ座『ヘンリー四世第一部』

グローブ座で『ヘンリー四世第一部』を見てきた。フェデリー・ホームズとセイラ・バディが演出で、「ホットスパー」という副題がついたプロダクションだ。ハルもフォルスタッフもホットスパーも女優が演じるというものである。 なお、第二部はちょっと日程的…

かなり野心的な演出~クロンボー城にてShakespeare Was There+『リチャード三世』野外上演

クロンボー城では夏に野外シェイクスピア上演を行っており、今年は『リチャード三世』だった。こんな感じでお城を背景にして上演する。 舞台はこんな感じ。後ろがクロンボー城。舞台上の金網の部分は回転する。 本上演の前にShakespeare Was Thereというスタ…

演出は悪くはないが、翻訳台本がちょっと~『お気に召すまま』(ネタバレあり)

東京芸術劇場で熊林弘高演出『お気に召すまま』を見てきた。ロザリンドが満島ひかり、シーリアが中嶋朋子、オーランドが坂口健太郎、オリバーが満島真之介、タッチストーンが温水洋一という大変な豪華キャストである。 非常にエロティックで混沌としており、…