音と照明がちょっと…少年社中『テンペスト』

 少年社中『テンペスト』を池袋サンシャイン劇場で見てきた。25周年を目前に演出家が亡くなってしまった劇団が『テンペスト』を上演するという内容だ。けっこういじってある翻案で、基本的にバックステージものである。

 いろいろ笑えるところや面白いところはあるし、鈴木拡樹を初めてシェイクスピア劇で見たのだがかなり良いと思った…のだが、音声と照明にかなり難がある気がした。全体的に役者が叫んでいるみたいな台詞回しが多く、とくに正面を向いてやたらでかい声で…みたいな日本のお芝居によくある演出がけっこうしつこいと思った。また、これは技術的な問題と私が座っていた場所の関係だと思うのだが、マイクで拾っている音の調整がうまくいっていないのか、時々やたら声がデカくなってむしろ聞き苦しいみたいな感じになるところがけっこうあった。さらに照明が点滅する演出がけっこう多く、これも私はもともと苦手な上、わりとしつこいと思った。