アメリカ文学
神奈川県立図書館で開始されたひなまつりのWikiGap in Kanagawa 2024に参加し、シャーロット・パーキンズ・ギルマンを立項しました。フェミニズム文学の古典である「黄色い壁紙」(安静療法を強いられた女性のメンタルがどんどん悪化するホラー短編)と『フ…
日本英文学会第94回全国大会1日目の「シェイクスピアとフェミニズム的受容」シンポジアムにて、「誰も憧れないシェイクスピアのヒロインたちー『デズデモーナ』と『ヴィネガー・ガール』」の発表を行いました。久しぶりに事前レコーディングではないライヴの…
アイリッシュレパートリーシアターの『詩人かたぎ』(A Touch of the Poet)を配信で見た。ユージン・オニールの戯曲をアメリカのアイルランド関連戯曲専門劇団がソーシャルディスタンシングを行いながら撮影したものである。 www.stream.theatre 舞台は1828年…
国際女性デーなので、神奈川のオンラインウィキギャップの一環としてフィリス・ホイートリーの記事をウィキペディアに作りました。アフリカ系アメリカ人女性として初めて詩集を出版した18世紀の詩人です。 ja.wikipedia.org
シアターコクーンでアーサー・ミラーの『るつぼ』を見てきた。演出はジョナサン・マンビィである。言わずと知れた有名作で、1953年に初演された赤狩り批判の芝居だ。 舞台は17世紀末、マサチューセッツにあるピューリタン的な村セイラムである。主人公である…
トニー・クシュナー『エンジェルス・イン・アメリカ』を両国のblack Aで見てきた。tptによる上演で、門井均演出、第一部・第二部に分かれていて全部で6時間弱くらいある。初演は1990-1993年だが、第二部「ペレストロイカ」は2013年に改訂されており、これは…
NTライヴで『橋からの眺め』を見てきた。アーサー・ミラーが1950年代に書いた芝居で、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出、マーク・ストロング主演である。 舞台は50年代のブルックリンの波止場の近くに住んでいるシチリア系の一家。家長で波止場の労働者であるエ…
銀河劇場で『スコット&ゼルダ』を見てきた。フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカルで、スコット・フィッツジェラルドとゼルダ・セイヤーの人生を描いた作品である。もとのアメリカ版とはかなり演出を変えているそうだ。 話は精神病院に入院しているゼ…
ナショナル・シアター・ライブ『二十日鼠と人間』を吉祥寺オデオンで出てきた。なぜかブロードウェイで上演された作品である。主演は今をときめくクリス・オダウドとジェームズ・フランコ、演出はアンナ・D・シャピロで、スタインベックが自分の小説を戯曲化…
テネシーまつりの二日目はまずフレンチ・クォーターのリテラリー・ウォーキング・ツアーに参加した。ガイドさんの案内で、テネシーゆかりの家を回る。 テネシーお気に入りだったホテル。 ネコホテルである。 テネシーと彼氏のパンチョが住んでいた家。パンチ…
テネシーまつりの最後の観劇は『トルーマン、テネシーを語る』(Truman Talks Tennessee)。トルーマン・カポーティが友人だったテネシーの話を中心に、自分の人生や交友を語るという作品である。ジョエル・ヴィグという役者さんが作った一人芝居なのだが、本…
三つ目の上演として、テネシー・ウィリアムズの『日曜日は暗くなるまで着替えない』(I Never Get Dressed Till after Dark on Sundays)のリーディング公演を見た。この作品は『古い街』(Vieux Carré)のもとになった作品だそうだが、かなり実験的な短編で(上…
和田敦彦『書物の日米関係―リテラシー史に向けて』(新曜社、2007)を読んだ。書物の日米関係―リテラシー史に向けてposted with amazlet at 14.03.09和田 敦彦 新曜社 売り上げランキング: 908,375Amazon.co.jpで詳細を見る 戦前から戦後くらいまで、日本から…
バービカンでトニ・モリスンが脚本を書き、ロキア・トラオレが音楽を作った『オセロー』の翻案音楽劇『デズデモーナ』を見てきた。 ほとんど一人芝居に近いもので、役がふられているのはデズデモーナ役(たまにオセローやエミリアも自分でやったりする)の白人…