寺山修司
武蔵大学の紀要に『毛皮のマリー』と『薔薇の葬列』に関する論文を書きました。お世話になった香川檀先生の退職記念号です。書誌情報は以下の通りです。 北村紗衣「1960年代の「鏡よ、鏡、鏡さん」――寺山修司『毛皮のマリー』と松本俊夫『薔薇の葬列』におけ…
日生劇場で『テラヤマキャバレー』を見てきた。池田亮台本、デイヴィッド・ルヴォー演出で、死の直前の寺山修司の意識をめぐるお話である。 寺山修司(香取慎吾)が死亡する直前の意識の中で、いろいろな役者たちが登場して寺山に名前をつけてもらうところか…
B機関『毛皮のマリー』を配信で見た。舞踏を演劇に組み込むプロジェクトの一部なので舞踏がけっこう入っているのだが、ストレートプレイに踊りを入れると流れが悪くなる演目も多い中、これはちゃんと組み込めている…というか、『毛皮のマリー』はあんまりス…
東京芸術劇場でProject Nyx『星の王子さま』を見てきた。物語は、サンテグジュペリの『星の王子さま』と、寺山修司の戯曲『星の王子さま』、つまり星の王子さまにとりつかれた女主人がうろついている「星のホテル」なる怪しい宿屋の物語が交錯するというもの…
新国立劇場で美輪明宏演出・主演の『毛皮のマリー』を見てきた。劇作家としての寺山修司の代表作のひとつである。以前、この芝居は人形を用いたひとり芝居で見たことがあり、そのときはあまり好きになれなくて人形劇が苦手だからかな…と思ったのだが、どうも…
新国立劇場でたいらじょうの人形劇『毛皮のマリー』を見てきた。言わずと知れた寺山修司の有名戯曲で、この人形劇版も10年以上ロングランしているものらしい。一人芝居と人形劇を組み合わせた演出はたしかに斬新だし、また戯曲も大変力がある作品だとは思っ…