面白かったが、撮影が凝りすぎてむしろ雰囲気がなくなっているような…アルメイダ『マクベス』

アルメイダ劇場の配信で『マクベス』を見た。マクベスがジェイムズ・マカードル、マクベス夫人がサーシャ・ローナンという豪華キャストの上演で、ヤエル・ファーバー演出によるものである。日本時間では深夜の配信となった。 almeida.co.uk セットは近未来っ…

ライヴの舞台で見てみたいと思った~『パリのアメリカ人』

松竹ブロードウェイシネマで『パリのアメリカ人』を見た。有名な同名映画の舞台化で、2015年にアメリカで初演されたミュージカルであり、この記録じたいは2018年のウェストエンド公演の映像だそうだ。 お話は映画に沿っているのだが、久しぶりに見るとこんな…

『村上信五くんと経済クン』に出演します

10/30(土)朝9時から放送の文化放送のラジオ番組『村上信五くんと経済クン』に出演します。ウィキペディアについての話をごく簡単にすることになりました。 www.joqr.co.jp

オフィーリアを死なせない~『令和X年のハムレット』

戯曲組が吉祥寺シアターで行った公演『令和X年のハムレット』を配信で見た。演出もつとめている吉村元希による『ハムレット』の翻案である。『ハムレット』以外にもおそらく『ローゼンクランツとギルデンスターン』などからも影響を受けていると思われる。リ…

芸術家の話~『キャンディマン』(ネタバレあり)

ニア・ダコスタ監督の『キャンディマン』を見た。1992年の同名の有名なホラー映画の続編である。ジョーダン・ピールが製作・脚本にかかわっている。 www.youtube.com 舞台は2019年のシカゴである。駆け出しの画家のアンソニー(ヤーヤ・アブドゥル=マティー…

池袋ジュンク堂にて『批評の教室』フェアが始まりました

池袋ジュンク堂にて『批評の教室』フェアが始まりました。12月12日までだそうです。批評関係の本をすごくいっぱい選書しましたので、どうぞよろしくお願いいたします。 【フェア】本日より『批評の教室』(ちくま新書)刊行記念、北村紗衣さん選書「批評を楽…

表象文化論学会で行った『コンヴァージェンス・カルチャー』書評パネルの報告が出ました

2021年7月4日の表象文化論学会大会で行った書評パネル「現代日本とアジアにおける『コンヴァージェンス・カルチャー』」の報告文が学会ニューズレター『Repre』43号に出ました。門林岳史さんが書いてくださいました。 www.repre.org

11/13新刊トークイベントのお知らせ

11/13に湘南蔦屋書店主催で、『妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ』の著者である橋迫瑞穂さんと新刊刊行記念オンライントークイベントを開催いたします。下のページから申し込みできますので、お気軽にお越しください。 store.tsite.jp 妊娠・出産をめぐ…

本屋B&Bイベントが無事終わりました

本屋B&Bのオンラインイベント「北村紗衣×森山至貴 「フェミニスト/クィア批評の『楽しさ』を読みとく」 『批評の教室─チョウのように読み、ハチのように書く』(筑摩書房)刊行記念」が無事終わりました。森山さん、本屋B&B関係者の皆様、お越しくださった…

これたぶん『キングスマン』みたいな映画なんじゃないかな…『燃えよ剣』

『燃えよ剣』を見てきた。言わずと知れた新選組副長土方歳三を主人公とする司馬遼太郎原作の有名小説の映画化である。ずっと公開が延期されていて、ようやく映画館で見られるようになった。 www.youtube.com 一応、全体が土方歳三(岡田准一)が箱館でフラン…

この構成でいいのか?~『最後の決闘裁判』(ネタバレあり)

リドリー・スコット『最後の決闘裁判』を見た。 www.youtube.com 中世フランスで実際に起こった決闘裁判を主題に、3章構成でそれぞれの当事者の視点から事の次第を描いた作品である。第1章がジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)、第2章がジャック・…

『南日本新聞』に新刊の記事が掲載されました

10/22の『南日本新聞』に『批評の教室』の記事が掲載されました。共同通信による記事です。

今見るとちょっときついところも…『オリバー!』

東急シアターオーブでミュージカル『オリバー!』を見てきた。チャールズ・ディケンズの有名な小説『オリヴァー・トゥイスト』のミュージカル化である。映画は見たことあるが、舞台で見るのは初めてである。 www.oliver-jp.com ヴィクトリア朝を舞台に貧しい…

10/19(火)の 日経夕刊で『ジュリアス・シーザー』の記事にコメントしました 

2021/10/19 の『日本経済新聞』夕刊の『ジュリアス・シーザー』に関する記事で、ごくごく簡単なコメントを行いました。オールフィメールの舞台に関するものです。

10/17(日)の読売新聞で新刊が紹介されました

10/17(日)の『読売新聞』「本よみうり堂」で新刊『批評の教室ーチョウのように読み、ハチのように書く』が紹介されました。

モーリス・ベジャール・バレエ団『バレエ・フォー・ライフ』

モーリス・ベジャール・バレエ団『バレエ・フォー・ライフ』を見てきた。クイーンとモーツァルトの曲を使った演目で、1991年に亡くなったフレディ・マーキュリーと、1992年に亡くなったモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサーであるジョルジュ・ドン、エ…

全然ダメだと思う~『野外劇 ロミオとジュリエット』

東京芸術劇場で『野外劇 ロミオとジュリエット』を見てきた。青木豪演出で、もともとは野外劇にする予定だったが新型コロナウイルスなどの事情でできなくなったらしい。500円で見られるプロダクションである。 tokyo-festival.jp 正直なところ、全くダメなプ…

ハムレットが『スター・ウォーズ』に出てる!~『DUNE/デューン 砂の惑星』(ネタバレあり)

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』を見た。フランク・ハーバートによる原作があるのだが、ホドロフスキーによる実現しなかった映画化計画あり(経過は『ホドロフスキーのDUNE』というドキュメンタリーになっている)、デヴィッド・リン…

今月の連載記事は『ピグマリオン』についてです

今月のwezzyの連載記事は『ピグマリオン』についてです。この作品が最初に書かれた戯曲の時点からどれくらい変貌しているかという話をしています。 北村紗衣「解釈、誤解、魔改造~さまざまな作品に影響を与えてきた『ピグマリオン』の変身」wezzy、2021年10…

キャトリン・モラン原作の映画『ビルド・ア・ガール』のレビューを書きました

キャトリン・モラン原作の映画『ビルド・ア・ガール』のレビューをGQジャパンに書きました。モランの著作『女になる方法』は私が訳した本です。 北村紗衣「センスのいい女の子がロックに夢中だった最後の時代──映画『ビルド・ア・ガール』」GQ、2021年10月12…

意外とバレエ映画~『クーリエ 最高機密の運び屋』(ネタバレあり)

『クーリエ 最高機密の運び屋』を見た。 www.youtube.com 1960年代にイギリスのスパイとして活動していた実在の人物をもとに作られたスパイスリラーである。根っからの商売人でこれまで全く諜報などにかかわったことがなかったグレヴィル(ベネディクト・カ…

ラパチーニの息子~『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(ネタバレあり)

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を見た。 www.youtube.com ダニエル・クレイグが演じる007の最終作である。ボンドが引退してマドレーヌ(レア・セドゥ)とマテーラにハネムーン…と思ったが結局あんまりうまくいかず、ボンドはジャマイカでひとり暮らしを…

最後に突然…PARCO劇場『ジュリアス・シーザー』(ネタバレ)

PARCO劇場で森新太郎演出『ジュリアス・シーザー』を見た。オールフィメールの上演である。 stage.parco.jp 2時間15分休憩なしで、とくに後半をかなり刈り込んでいる。キャシアス(松本紀保)がお亡くなりになるあたりなどはけっこう飛ばしている。あと、私…

台本は良いが、歌がちょっと…『October Skyー遠い空の向こうに』

ミュージカル『October Skyー遠い空の向こうに』を見てきた。おおもとの原作は、のちにNASAで働くようになったホーマー・ヒッカム・ジュニアの自伝的小説である。これが1999年に映画化されており、この映画を舞台化したのが今回、日本で上演されているミュー…

『白水社の本棚』にブリュノ・ガラン『アーカイヴズ』の書評を書きました

『白水社の本棚』にブリュノ・ガラン『アーカイヴズ』の書評を書きました。書誌情報は以下のとおりです。 北村紗衣「汗牛充棟だより(3) 記録保存の重要性ーブリュノ・ガラン『アーカイヴズ』」『白水社の本棚』198、2021年秋号、10-11。

クラシック音楽メディアFreudeに新刊のレビューが載りました

かげはら史帆さんが音楽サイトFreudeで新刊『批評の教室ーチョウのように読み、ハチのように書く』をレビューしてくださいました!クラシック音楽のメディアでとりあげていただけるとは全く思っていなかったので、ビックリです。 freudemedia.com

最後をいじらないほうが良かったのでは…『オセローと言う男』

松本大作・演出『オセローと言う男』を配信で見た。内容はたいてい『オセロー』なのだが、ちょっと変えてあるところがある。 en-3-plaze.stores.jp 何もないブラックボックスでコンパクトにまとめた上演である。映像はこの手の小劇場配信にしてはかなり質が…

「つながる古典/現代 ジェンダー・病・戦争・障害・差別」第1回が無事終わりました

オンライン講座 日置貴之×木ノ下裕一Presents「つながる古典/現代 ジェンダー・病・戦争・障害・差別」(10/10北村紗衣氏、11/28鈴木則子氏、全5回)の第1回「ジェンダー」が無事終わりました。歌舞伎の知識が全く無いので緊張しましたが、異業種隣接分野の…

『文學界』に新刊の書評掲載&『週刊文春』に『ヴィネガー・ガール』書評掲載

『文學界』2021年11月号301ページに新刊『批評の教室ーチョウのように読み、ハチのように書く』の書評が掲載されました。小澤みゆきさんが書いてくださいました。 文學界 (2021年11月号) 文藝春秋 Amazon また、『週刊文春』2021年10月14日号の酒井順子「私…

ナショナル・シアター・ライブ『十二夜』プログラムに寄稿しました

ナショナル・シアター・ライブ『十二夜』プログラムに寄稿しました。とてもオススメの『十二夜』なので、興味のある方は是非、映画館に足を運んでみてください。書誌情報は以下のとおりです。 北村紗衣「女たちの真の姿」『ナショナル・シアター・ライブ十二…