池田直広&永瀬千裕『マクベス』#6シェイクスピア朗読Challenge第53回宵待シアターLIVE

池田直広&永瀬千裕『マクベス』#6シェイクスピア朗読Challenge第53回宵待シアターLIVEを見た。『マクベス』を2人(+音楽)でやるというもので、不眠に焦点をあてたものである。意外と夫婦以外のキャラも出てくる。夫婦漫才っぽい『マクベス』というのは既…

ポールがイケメンすぎるのが悪いと思うんだ~『デューン 砂の惑星 PART2』(ネタバレあり)

『デューン 砂の惑星 PART2』を見た。当然第一部の続編である。 www.youtube.com 砂漠の民フレメンのもとで父親を殺されたポール(ティモシー・シャラメ)は修業して砂漠の民らしい戦い方を身につけ、ハルコンネン家と戦って次第に支持を広げるようになる。…

「シェイクスピアの楽しみ方」オンライン講座が無事終わりました

NHK文化センター梅田教室オンライン講座「シェイクスピアの楽しみ方」が無事終わりました。お聞き下さった皆様、どうもありがとうございます。これ以降、1年間はオンライン講座はやらないことになっておりますので最後の機会でした。 www.nhk-cul.co.jp

セントパトリックスデー2024

セントパトリックスデー2024パレードに行ってきた。

だいぶわちゃわちゃしたSF大作~『流転の地球ー太陽系脱出計画ー』(試写)

『流転の地球ー太陽系脱出計画ー』を試写で見た。『三体』の劉慈欣の短編をもとにしているそうで、『流転の地球』の前日譚である。地球をまるごと太陽系から動かす「移山計画」プロジェクトを描くSF大作だ。 www.youtube.com 全体的に非常にわちゃわちゃした…

「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」での発表が無事終了しました

シンポジウム「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」が無事終了しました。「ユーザ視点のデジタル・ヒューマニティーズ――研究、教育、アウトリーチ」という題目で、2022年に英文学会の支部大会でやった発表とほとんど同じ(一部アップデートあり)なので…

『中国四国英文学研究』第16号に報告を寄稿しました

『中国四国英文学研究』第16号に報告を寄稿しました。日本英文学会中国四国支部第74回大会で行った「デジタル時代の英語英米文学研究と英語教育――デジタル・ヒューマニティーズの有用性と可能性を考える」シンポジアムの報告の文字化です。書誌情報は以下の…

福岡(3)太宰府

太宰府で九州国立博物館に行って来た。何しろ近くに遺跡がたくさんある地域だし、古代の遺物や東アジアとの交易をうかがわせる物品が豊富である。 楽しそうな表情のはにわ これは鹿とイノシシらしい。 火炎のうしろに怪しいクマかげが 保存に関する展示。 て…

福岡(2)ajiroでのイベントが無事終了しました

いつもお世話になっている書肆侃侃房の本屋さんである本のあるところajiroにてイベントを行いました。満員の盛況で、ありがたいことです。お越しくださった皆様、ありがとうございました。 note.com

福岡(1)福岡市博物館

今日から福岡に来ており、昼から福岡市博物館に行って来た。とりあえずは有名な金印を堪能し(思ったより小さくてうまく写真が撮れなかった)、『刀剣乱舞』に出てきていた槍の日本号なども見てきた。 日本号 けっこう凝った細工がある 展示じたいはけっこう…

レゲエの音楽ドキュメンタリー~『ボンゴマン ジミー・クリフ』デジタル・リマスター版(試写)

『ボンゴマン ジミー・クリフ』デジタルリマスター版を試写で見た。ジミー・クリフのライブを撮った音楽ドキュメンタリー映画である。1982年に一般公開され、日本でも1992年に公開されているそうなのだが、デジタルリマスター版でリバイバル上映されるという…

まったく好みでないタイプの演出~東京芸術劇場『リア王』

東京芸術劇場でショーン・ホームズ演出『リア王』を見てきた。 事務機器とかウォーターサーバとかが置かれた箱みたいな舞台で、おおむね現代的な衣装である。序盤は白い紙みたいな壁があり、そこにいろいろOHCのようなものを使って地図や文書を映したり、文…

かなり苦手なタイプの芝居~『つかの間の道』

ムニ『つかの間の道』を招待で見てきた。60分くらいの短編なのだが、かなり苦手なタイプの芝居だった。私はこういう、人間同士がお互いを見てしゃべらず、話している内容と動作がほぼ全く一致していないようなタイプの舞台が非常に苦手である。

イエローヘルメッツ『リチャード二世』リーディング(配信)

イエローヘルメッツ『リチャード二世』リーディングを配信で見た。シンプルなリーディング公演だが、たまにイエローヘルメッツっぽい味付けがある。ただ、これもイエローヘルメッツの特徴で全体的に衣装も背景も黒っぽいため、配信だとけっこう見づらいと思…

視覚障害の使い方に若干引っかかりが…『ビニールハウス』(試写、ネタバレあり)

『ビニールハウス』を試写で見た。 www.youtube.com 訪問介護士のイ・ムンジョン(キム・ソヒョン)は、少年院に入っている息子ジョンウ(キム・ゴン)と一緒にまともな家で暮らすことを夢見つつ、ビニールハウスに住んでいる。ところがムンジョンは介護中の…

科学者の見る小さな世界と科学の大きな影響~『オッペンハイマー』(試写、ネタバレあり)

クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』を見てきた。 www.youtube.com 物理学者で原爆開発の立役者のひとりであるJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)の伝記映画だが、全人生はカバーしていない。オッペンハイマーが若手…

とくに新しい情報はないが、既出内容をコンパクトにまとめたドキュメンタリー~『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』

『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』を見た。フレディ・マーキュリーについてのドキュメンタリー映画である。正直なところ、今までクイーン関係のドキュメンタリーや本などにいくつか触れたことがある人にはあまり新しい情報は無いと思うのだが…

発想は悪くないのだが、それを活用できていない~『マダム・ウェブ』(ネタバレあり)

『マダム・ウェブ』を見てきた。 www.youtube.com ニューヨークで救急隊員をしているキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)はシャイな性格で、救急隊の仲間以外とは付き合いもなく、ひっそり暮らしていた。ところが、とある事故をきっかけに急に直後の未来…

WikiGap in Kanagawa 2024に参加しました

神奈川県立図書館で開始されたひなまつりのWikiGap in Kanagawa 2024に参加し、シャーロット・パーキンズ・ギルマンを立項しました。フェミニズム文学の古典である「黄色い壁紙」(安静療法を強いられた女性のメンタルがどんどん悪化するホラー短編)と『フ…

『お気に召すまま』オンライン講義が無事終了しました

朝日カルチャーで実施したオンライン講義「曖昧さとギャップのロマンティックコメディ~『お気に召すまま』」が終了しました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。こちらで朝日カルチャーでの作品論講義はしばらくなしとなります。 なお、3/18に…

3/15に「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」研究会で発表します

3/15に「ビッグデータ時代の文学研究と 研究基盤」研究会で発表します。「ユーザ視点のデジタル・ヒューマニティーズ――研究、教育、アウトリーチ」というタイトルで、日本英文学会中国四国支部第74回大会で行った「デジタル時代の英語英米文学研究と英語教育…

踊るサム・ロックウェル、足から刃物が生えた女、ネコ~『ARGYLLE/アーガイル』(試写、ネタバレあり)

マシュー・ヴォーン監督の新作『ARGYLLE/アーガイル』を試写で見た。 www.youtube.com シャイなスパイ小説家エリー(ブライス・ダラス・ハワード)はスパイ小説『アーガイル』シリーズで大ヒットを飛ばしていたが、ふだんは愛猫アルフィと静かに暮らしてい…

そんなに好みの話ではなかった~『ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち』

サンシャイン劇場で『ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち』を見てきた。キム・ヨンミ台本・作詞、ナムグン・ユジン作曲による韓国のミュージカルである。18世紀の有名なシェイクスピア贋作事件であるアイアランド贋作事件を扱っている。 18世紀の末に文…

『テルマ&ルイーズ』4K

『テルマ&ルイーズ』4Kを見てきた(4Kと銘打っているが2Kらしい)。久しぶりに見直して、相変わらず何度見ても凄い映画だし、アメリカの風景を大画面で見られるのは大変良かった。また、今見るとけっこう1990年代と現代の違いが感じられた。たとえばルイー…

『芸術新潮』3月号に『COUNT ME IN 魂のリズム』のレビューを書きました

『芸術新潮』3月号に『COUNT ME IN 魂のリズム』のレビューを書きました。内容は「なんでロックのドラムの歴史に関するドキュメンタリー映画なのにラッシュのニールが出ていないのか」についてです。 芸術新潮 2024年3月号 作者:芸術新潮編集部 新潮社 Amazon

現実離れした楽しいダンス映画と思ったら…『ストリートダンサー』(試写、ネタバレあり)

レモ・デスーザ監督『ストリートダンサー』を試写で見た。こちらの映画はもともと「ABCD」というダンス映画シリーズの続編として企画されたらしいのだが、権利関係で別の映画になったそうだ。 www.youtube.com インド映画だが、舞台はロンドンで、登場人物は…

剣の場面がいい~東京芸術劇場『マクベス』

東京芸術劇場でノゾエ征爾演出『マクベス』を見た。劇団はえぎわと彩の国さいたま芸術劇場の共同企画である。 木の椅子が床いっぱいに整然と並べられているステージでの上演である。灰色が基調で四角いマークが入った独特の衣装が使われている。魔女役の役者…

『新コンセプト 現代の国語』に『批評の教室』がのりました

浜島書店の問題集『新コンセプト 現代の国語』に『批評の教室』の問題が掲載されました。 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書) 作者:北村紗衣 筑摩書房 Amazon

あまりパッとしないホラー~『ハンテッド 狩られる夜』(試写)

フランク・カルフン監督『ハンテッド 狩られる夜』を試写で見た。 www.youtube.com アリス(カミーユ・ロウ)は深夜に不倫相手とともにガソリンスタンドに寄ったところ、突然お店の中で銃撃される。店に入ってきた不倫相手も殺され、携帯電話も壊れてしまう…

eスポーツのことがよくわからなくても楽しい映画~『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』(試写、ネタバレあり)

『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』を試写で見た。 www.youtube.com 舞台は徳島の高専である。ケガでバスケットボールを諦めた達郎(鈴鹿央士)は『ロケットリーグ』というゲームの達人で、3人でチームを作って出場するeスポーツ大会への出場を…