マーロウ
Shakespeare Studies(日本シェイクスピア協会誌)に薔薇戦争サイクルと『エドワード二世』に関する論文が掲載されました。男性キャラクターの性的魅力が史劇でどう機能しているかという論文です。書誌情報は以下の通りです。 KITAMURA Sae, 'Dangerously Se…
マーロウ学会の一環として、Beyond Shakespeareによるリーディング公演Faustus to Faustusを見た。クリストファー・マーロウ(ロエル・フォックス)がトマス・ナッシュ(ロバート・クライトン)に手伝ってもらってドイツ語の種本から翻訳をしつつ『フォース…
第9回国際マーロウ学会が無事終わりました。アメリカマーロウ協会が主催している学会で、何年かに一回、国際開催となります。今回はマーロウが亡くなったデットフォードで開催でしたが、前回は2018年、ヴィッテンベルクでありました。クリストファー・マーロ…
第8回国際クリストファー・マーロウ学会で発表してきた。タイトルは"Kit’s Afterlife in Cinema: Shakespeare in Love, Cradle Will Rock, and Only Lovers Left Alive"で、『恋におちたシェイクスピア』と『クレイドル・ウィル・ロック』の他、主にジャーム…
東京グローブ座でG2作・演出『薔薇と白鳥』を見てきた。「薔薇」ことクリストファー・マーロウ(八乙女光)と「白鳥」ウィリアム・シェイクスピア(髙木雄也)の友情を描く作品である。 舞台装置はかなり大がかりで、けっこう高い位置に設置されており、さらに階…
7月9日か13日までドイツのヴィッテンベルクで開催される第8回国際クリストファー・マーロウ学会で発表します。10日の昼のセッションで、"Kit's Afterlife in Cinema: Shakespeare in Love, Cradle Will Rock, and Only Lovers Left Alive"というタイトルで、…
RSC『フォースタス博士』を見てきた。クリストファー・マーロウの有名作で、知識を得て願いをかなえるために悪魔と契約したフォースタス博士の地獄落ちまでを描く芝居である。演出はMaria Aberg(「マリア・エイバーグ」か「マライア・エイバーグ」か、ことに…
池袋の芸劇で鈴木勝秀演出、演劇集団円の『フォースタス』を見てきた。ファウスト伝説を主題とするクリストファー・マーロウの芝居である。 これ、今までに二回、英語で見たことがあって、そのときも現代ではかなり上演が難しい芝居だと思ったのだが、今回も…
新国立劇場でクリストファー・マーロウの『エドワード二世』を見てきた。すごく野心的な演出だしつまらなくはなかったと思うのだが、イマイチ乗れないところが多かった。 とりあえずこれは有名戯曲でデレク・ジャーマンの映画も出てるし、既にバンクサイドロ…
グローブ座でマーロウの『フォースタス博士』を見てきた。 この間のローズ座の上演とは全然違う、舞台装置もたくさん使った大がかりな上演。視覚効果を派手に使ったところはいいと思うのだが、とにかく長い! とりあえずこの戯曲はテキストが二種類あってど…
ローズ座でクリストファー・マーロウの『フォースタス博士』を見た。頑張ってはいるが、かなりイマイチな気が… これはルネサンスのファウスト物語で、知識のために悪魔に魂を売ったフォースタス博士の地獄落ちまでを壮大なブランクヴァースで描いた道徳劇ふ…
バンクサイドローズでクリストファー・マーロウの『エドワード二世』を見てきた。いくつか疑問はあるが、マーロウの舞台を見たのは初めてだし、大変良かった。 『エドワード二世』は1590年代に初演された史劇で、イギリスではとても有名な劇作家クリストファ…