お気に召すまま

とても面白かったが、手話を導入する場合の劇場の構造について考えさせられた~グローブ座『お気に召すまま』

グローブ座でフェデリー・ホームズとエル・ホワイト演出の『お気に召すまま』を見てきた。2018年の上演の再演である。 www.shakespearesglobe.com シンプルなセットとやや現代風な衣装を使った上演だが、ポイントはキャスティングである。クロスジェンダーキ…

演出は悪くはないが、翻訳台本がちょっと~『お気に召すまま』(ネタバレあり)

東京芸術劇場で熊林弘高演出『お気に召すまま』を見てきた。ロザリンドが満島ひかり、シーリアが中嶋朋子、オーランドが坂口健太郎、オリバーが満島真之介、タッチストーンが温水洋一という大変な豪華キャストである。 非常にエロティックで混沌としており、…

賢いオーランドー~Kawaiプロジェクト『お気に召すまま』(ネタバレあり)

シアタートラムでKawaiプロジェクト『お気に召すまま』を見てきた。河合祥一郎新訳、演出のものである。 視覚的な雰囲気は大変なごやかでのどかな感じで、グローブ座の張り出し舞台みたいな三方を客席に囲まれた舞台があり、床はフェルメールに絵に出てくる…

シャープな美術と女性同士の友情が見どころ〜NTライヴ『お気に召すまま』

NTライヴ『お気に召すまま』を見てきた。演出は『宝島』と同じポリー・フィンドリーだ。 とにかく美術が非常に野心的で、宮廷は新公爵にこき使われている人々があくせく働く現代のオフィスだ。このオフィスは色鮮やかで盆栽みたいな植木が飾られているのだが…

技術がコンセプトについていってない〜シェイクスピアシアター『お気に召すまま』

シェイクスピアシアター『お気に召すまま』を見てきた。学生引率でゼミ生を連れて行った。 全く何もないからっぽの空間で普段着の若い役者がしゃべるというもので、セットとか小道具のたぐいもほとんど無い。やりたいことはまあわかるのだが、別にからっぽの…

男前のロザリンド、ヒッピーコミューンのアーデンの森〜シアタークリエ『お気に召すまま』

シアタークリエでマイケル・メイヤー演出『お気に召すまま』を見てきた。 宮廷の場面から既にロザリンド(柚希礼音)とシーリア(マイコ)が60年代風のすらっとしたミニのワンピースを着ていたのだが、アーデンの森に入るともう全く60年代風の美術である。宮廷の…

正攻法の楽しいプロダクション~Dステ『お気に召すまま』

青木豪演出、Dステのオールメール『お気に召すまま』を見てきた けれんや小細工はあまり使わず、要所要所で笑わせる正攻法な演出である。セットは両脇に布の小屋を建て、真ん中を小高くして奥に木などを配置するというものだ。結婚式の場面などではセットに…

女性陣の親密感は良いが…Pカンパニー『お気に召すまま』

西池袋のスタジオPでPカンパニー・P-Quest『お気に召すまま』を見てきた。こじんまりした箱で木下順二訳を使ってやるという試みである。演出じたいは笑いのツボを押さえたもので、そんなに悪くなかった。 全体的に、ロザリンドとシーリアの親密感の表現は大…

文学座『お気に召すまま』

文学座で『お気に召すまま』を見てきた。この間の『尺には尺を』と二本立て構成である。 この演出はまあ「そこそこ面白い」という程度だったのだが、とにかくセットがいい。大がかりなものではないのだが、金属製の動かせる木を用いた森のセットと、上からつ…

グローブ座『お気に召すまま』〜ちょっと人数の少なさに無理があるか…

グローブ座で『お気に召すまま』を見てきた。エリザベス朝っぽくシンプルでオーソドックスな演出を目指したらしい。 『ハムレット』同様、たった8人でとっかえひっかえ役者がいろんな役をやるというスタイルなのだが、規模がデカい『ハムレット』よりも『お…

ダークでエログロ気味なラウンドハウス座RSC『お気に召すまま』

ラウンドハウス座でRSCの『お気に召すまま』を見てきた。悪くなかったが、かなりダークな感じでちょっと好みが分かれるかな…非常にエログロを強調した舞台で、楽しくないことはないが『お気に召すまま』とは思えないほどブラックコメディ的。 まず宮廷とアー…