歴史

スタントン(12)ウッドロー・ウィルソン大統領図書館・博物館

スタントンでは毎日学会があり、さらに観光地はほとんど車がないと行けないところなのでほぼ観光はしなかったのだが、スタントンには噂に聞く「大統領図書館」があって、博物館部分はリサーチ目的でない人にも公開されているというので行ってきた(なお、数日…

リンカーンが暗殺された史跡が保存されているフォード劇場

日曜日は文書館が休みなので、リンカーンが暗殺された史跡が保存されているフォード劇場の博物館に行ってきた。 タイムスロット制の入場で、かなり混んでいる。まずはリンカーン暗殺に関する展示を見る。 ブース一家は演劇一家でジョン・ウィルクス・ブース…

労働運動とフェミニズムを掘り下げた歴史もの~『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』(ネタバレあり)

『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』を見てきた。アメリカと日本の合作で、19世紀にマサチューセッツ州ローウェルの繊維工場で働いていた女性たち(ローウェル・ミル・ガールズ)の活動を描いた歴史ものミュージカルである。かなり脚色があるにせよ、実在の人物…

ヘンリー八世の6人の妻達がガールズグループになるミュージカル、Six (ネタバレあり)

アーツ劇場でSixを見てきた。ヘンリー八世の6人の妻達、つまりキャサリン・オブ・アラゴン、アン・ブーリン、ジェーン・シーモア、アン・オブ・クレーブズ、キャサリン・ハワード、キャサリン・パーがガールズグループに扮してリードヴォーカルの座を競いあ…

ブリティッシュ・ライブラリー"Leonardo da Vinci: A Mind in Motion"展

ブリティッシュ・ライブラリーで"Leonardo da Vinci: A Mind in Motion"展を見てきた。貴重な手稿類からレオナルドの動きに関する考えを探求するというものである。このところ演技論の研究書などを読んでいるので、レオナルドが動きについてどう考えていたの…

ケンブリッジ訪問

ロンドンに到着したのだが、初日はバンクホリデーで文書館や図書館があいていないため、初めてケンブリッジ大学に行ってきた。 おめあてはアラン・チューリングが通っていたキングズ・カレッジ。 芝生は猫、鳥、教員以外立ち入り禁止らしい。 大きな教会が有…

コペンハーゲン(8)フレデリクスボー宮殿

最終日は遠出して、コペンハーゲンの北側にあるフレデリクスボー宮殿に行ってきた。フレゼリク2世が建てたお城だが、17世紀にかなり改築されたらしい。ただしこれも一度火災にあっており、カールスバーグ創業者のJ・C・ヤコブセンの支援で修復されたそうだ。…

コペンハーゲン(7)国立博物館とヴィクトリアンハウス

コペンハーゲン市内観光の最後は国立博物館に行ってきた。 入り口にある木の装飾。 ヴァイキングがかぶっていたのではない角付きかぶと 大きな伝統楽器 ヴァイキングの王座に座るエリン デンマークで初めて同性パートナーシップを結んだカップル、アクセルと…

コペンハーゲン(5)円塔

こちらはかつての天文観測所である円塔(ラウンドタワー)。クリスチャン4世が建てたものだそうで、17世紀の建造物である。 階段ではなく、斜めのスロープになっているところが特徴。 チャペル。 エリンがちらり 現代アートの展示室もある。 頂上からコペンハ…

コペンハーゲン(3)王宮と演劇博物館

クリスチャンスボー宮殿にも行ってきた。二度も火事にあっているそうで、わりと新しい宮殿が大変立派だ。見る場所はいくつかの入り口に分かれている。まずは王室が使用する宮殿であるレセプションルームズを見学。 大変立派な内装。 書庫。 このテーブルは火…

ストックホルム観光(ダンス博物館、演芸博物館、ヴァーサ号博物館、ABBA博物館)

ストックホルムでは少しだけ観光もした。 こちらはダンス博物館。Rolf de Maréという個人のコレクションがもとになっているらしい。 ダンス博物館。 演芸博物館。舞台芸術や音楽に関する資料をたくさん集めた博物館で、すごく見応えがあった。演劇関係者は必…

ウィキペディア日本語版で「デボラ・キャヴェンディッシュ」の記事を作りました

日本語版ウィキペディアで、ミットフォード姉妹のひとりでチャッツワース・ハウスの改修を行った[[デボラ・キャヴェンディッシュ]]の記事を翻訳+加筆で作りました。ミットフォード姉妹のうち、ジェシカ(共産主義者)とダイアナ(ファシスト)を立項したので、…

尊厳と真実の両方を守るには?〜『否定と肯定』

『否定と肯定』を見てきた。歴史学者のデボラ・E・リップシュタットがホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングに訴えられた際の実際の裁判を脚色したものである。 原題は"Denial"で、正直『否定と肯定』という日本語タイトルは良くない…というか、こ…

ビュート島(1)ロスシー城

さて、グラスゴーでお目当てなのはビュート島。朝早く船で島にわたる。 グラスゴーからウィームズ・ベイまで行く途中で見かけたおもしろ駅名。IBMがあるらしい。 フェリーの渡し場があるウィームズ・ベイの駅。 フェリー。けっこう立派だ。 島に降りる。 ち…

ウィンザー城のシェイクスピア展

ウィンザー城で王室のシェイクスピアコレクションが公開されるということで、ウィンザーに行ってきた。 ウィンザーはこんな街である。 ギルドホール。 教会。 街の真ん中にお城がある。11世紀からこのかた、何度か包囲などされつつ、現在まで人が住み続けて…

チャールコート・パーク

ストラットフォード=アポン=エイヴォンに到着して1日目はシェイクスピア・インスティテュートで調査をしたのだが、調査は土曜で終了し、日曜は夕方にちょっとした学会行事があるだけで昼間はほぼあいてしまったので、シェイクスピアゆかりの怪しい伝説が残…

コヴェントリー~大聖堂、ハーバート博物館、交通博物館

ケニルワース城の後はコヴェントリーへ。コヴェントリーはジョージ・エリオット『ミドルマーチ』の舞台になった町だが、第二次世界大戦の空襲で甚大な被害を受け、史跡や街並みがかなり失われている。 トレードマークのレディ・ゴダイヴァの像。 まずはコヴ…

ケニルワース城

さて、バーミンガム2日目はバーミンガム大学の図書館に行こうと思っていたのだが、見たい資料がバーミンガム大じゃなく翌日から行くことになっているシェイクスピア・インスティテュートにあるということで行く必要がなくなってしまい、あいてしまった。そこ…

レスター(3)ニューウォーク博物館のレスター・シティ特設展とまちあるき

レスターには他にもいろいろ史跡があり、充実したまちあるきができる。 これはギルドホール。 ギルドホールの庭から大聖堂方面を見たところ。 街の真ん中にある時計台。 レスターマーケット。 タウンホールの前の噴水でひとやすみ。 これは「ユダヤの壁」と…

レスター(2)レスター城周辺とニューアークハウス博物館

お目当てだったリチャード三世関係の史跡は午前中でけっこう見終わったので、レスター城のほうに行ってみた。 これはレスター城の入るところに残っている門。今はデ・モンフォート大学がある。 セント・メアリー・デ・カストロ教会。 レスター城の庭。お城の…

レスター(1)リチャード三世ビジターセンターとレスター大聖堂

夜にヒースローに到着し、翌朝早くにレスターに移動。まずはレスターに来た目的であるリチャード三世ビジターセンターへ。2012年にここにあった駐車場からリチャード三世の遺体と思しき人骨が発見されたことを記念して作られた博物館である。 最初のコーナー…

『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』

『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』を見た。 アイヒマンの裁判を中継するテレビ番組を製作したチームについての映画である。マーティン・フリーマンがアメリカから来たプロデューサーのミルトン・フルックマン、アンソニー・ラパリアが監督のレオ・…

ハリウッドの文化史〜『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』

ドキュメンタリー映画『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』を見てきた。ハリウッドからビバリーヒルズにつながる目抜き通りであるサンセット・ストリップの文化史を、映画やテレビはもちろん音楽やコメディも含めたいろいろな流行を軸に探るも…

オースティン・パワーズの監督です〜『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を見た。 赤狩りの対象となった中でも最も有名なハリウッドの脚本家、ダルトン・トランボの半生を描いた歴史ものである。トランボが干されてから復活するまでを描いている。 とにかくトランボを演じるブライアン・ク…

闇のボストンと報道の責務〜『スポットライト 世紀のスクープ』

『スポットライト 世紀のスクープ』を見た。 ボストン・グローブ紙が、ボストンで長年組織的に隠蔽されてきたカトリック教会の聖職者による子どもの性的虐待を暴いたという事実に基づく作品である。2001年から2002年にかけて、新しい編集長を迎えたボストン…

すべてが戻ってくる〜『レヴェナント: 蘇えりし者』(ネタバレあり)

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『レヴェナント: 蘇えりし者』を見た。 19世紀のアメリカ、厳しい冬の間に毛皮とりの一団に参加しているヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が主人公。ヒューはかつてネイティヴアメリカンの女性と結婚して…

生きるための哲学〜テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが…』

新宿のSpace雑遊でテアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが…をみてきた。本当のタイトルは異常に長い『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行──…

コンピュータよりは芸術についての映画〜『スティーブ・ジョブズ』

『スティーブ・ジョブズ』を見てきた。 スティーブ・ジョブズのキャリアの中で極めて重要だった3つのプレゼン(1984年のマッキントッシュお披露目、1988年のネクストでのブラックキューブお披露目、1998年のiMacお披露目)直前を描くバックステージものである…

哲学と歴史叙述〜ニコラス・フィリップソン『デイヴィッド・ヒュームー哲学から歴史へ』

ニコラス・フィリップソン『デイヴィッド・ヒュームー哲学から歴史へ』永井大輔訳(白水社、2016)が出た。同じ著者の『アダム・スミスとその時代』には翻訳をチェックする段階でちょっと関わっていたのだが、この本には全然関わってない…ものの、訳者が家族な…

アポなしで斎藤緑雨が凸してくる、世にも恐ろしい明治文壇〜『書く女』

世田谷パブリックシアターで永井愛の『書く女』を見てきた。樋口一葉を黒木華が演じる。 一葉がひどい貧乏暮らしの中で半井桃水に師事したり、他の作家たちと関わったりしながら才能豊かな作家として開花し、死んでいくまでを描いた作品である。一見、書いて…