歴史

ウィキペディア日本語版で「デボラ・キャヴェンディッシュ」の記事を作りました

日本語版ウィキペディアで、ミットフォード姉妹のひとりでチャッツワース・ハウスの改修を行った[[デボラ・キャヴェンディッシュ]]の記事を翻訳+加筆で作りました。ミットフォード姉妹のうち、ジェシカ(共産主義者)とダイアナ(ファシスト)を立項したので、…

尊厳と真実の両方を守るには?〜『否定と肯定』

『否定と肯定』を見てきた。歴史学者のデボラ・E・リップシュタットがホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングに訴えられた際の実際の裁判を脚色したものである。 原題は"Denial"で、正直『否定と肯定』という日本語タイトルは良くない…というか、こ…

ビュート島(1)ロスシー城

さて、グラスゴーでお目当てなのはビュート島。朝早く船で島にわたる。 グラスゴーからウィームズ・ベイまで行く途中で見かけたおもしろ駅名。IBMがあるらしい。 フェリーの渡し場があるウィームズ・ベイの駅。 フェリー。けっこう立派だ。 島に降りる。 ち…

ウィンザー城のシェイクスピア展

ウィンザー城で王室のシェイクスピアコレクションが公開されるということで、ウィンザーに行ってきた。 ウィンザーはこんな街である。 ギルドホール。 教会。 街の真ん中にお城がある。11世紀からこのかた、何度か包囲などされつつ、現在まで人が住み続けて…

チャールコート・パーク

ストラットフォード=アポン=エイヴォンに到着して1日目はシェイクスピア・インスティテュートで調査をしたのだが、調査は土曜で終了し、日曜は夕方にちょっとした学会行事があるだけで昼間はほぼあいてしまったので、シェイクスピアゆかりの怪しい伝説が残…

コヴェントリー~大聖堂、ハーバート博物館、交通博物館

ケニルワース城の後はコヴェントリーへ。コヴェントリーはジョージ・エリオット『ミドルマーチ』の舞台になった町だが、第二次世界大戦の空襲で甚大な被害を受け、史跡や街並みがかなり失われている。 トレードマークのレディ・ゴダイヴァの像。 まずはコヴ…

ケニルワース城

さて、バーミンガム2日目はバーミンガム大学の図書館に行こうと思っていたのだが、見たい資料がバーミンガム大じゃなく翌日から行くことになっているシェイクスピア・インスティテュートにあるということで行く必要がなくなってしまい、あいてしまった。そこ…

レスター(3)ニューウォーク博物館のレスター・シティ特設展とまちあるき

レスターには他にもいろいろ史跡があり、充実したまちあるきができる。 これはギルドホール。 ギルドホールの庭から大聖堂方面を見たところ。 街の真ん中にある時計台。 レスターマーケット。 タウンホールの前の噴水でひとやすみ。 これは「ユダヤの壁」と…

レスター(2)レスター城周辺とニューアークハウス博物館

お目当てだったリチャード三世関係の史跡は午前中でけっこう見終わったので、レスター城のほうに行ってみた。 これはレスター城の入るところに残っている門。今はデ・モンフォート大学がある。 セント・メアリー・デ・カストロ教会。 レスター城の庭。お城の…

レスター(1)リチャード三世ビジターセンターとレスター大聖堂

夜にヒースローに到着し、翌朝早くにレスターに移動。まずはレスターに来た目的であるリチャード三世ビジターセンターへ。2012年にここにあった駐車場からリチャード三世の遺体と思しき人骨が発見されたことを記念して作られた博物館である。 最初のコーナー…

『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』

『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』を見た。 アイヒマンの裁判を中継するテレビ番組を製作したチームについての映画である。マーティン・フリーマンがアメリカから来たプロデューサーのミルトン・フルックマン、アンソニー・ラパリアが監督のレオ・…

ハリウッドの文化史〜『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』

ドキュメンタリー映画『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』を見てきた。ハリウッドからビバリーヒルズにつながる目抜き通りであるサンセット・ストリップの文化史を、映画やテレビはもちろん音楽やコメディも含めたいろいろな流行を軸に探るも…

オースティン・パワーズの監督です〜『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を見た。 赤狩りの対象となった中でも最も有名なハリウッドの脚本家、ダルトン・トランボの半生を描いた歴史ものである。トランボが干されてから復活するまでを描いている。 とにかくトランボを演じるブライアン・ク…

闇のボストンと報道の責務〜『スポットライト 世紀のスクープ』

『スポットライト 世紀のスクープ』を見た。 ボストン・グローブ紙が、ボストンで長年組織的に隠蔽されてきたカトリック教会の聖職者による子どもの性的虐待を暴いたという事実に基づく作品である。2001年から2002年にかけて、新しい編集長を迎えたボストン…

すべてが戻ってくる〜『レヴェナント: 蘇えりし者』(ネタバレあり)

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『レヴェナント: 蘇えりし者』を見た。 19世紀のアメリカ、厳しい冬の間に毛皮とりの一団に参加しているヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が主人公。ヒューはかつてネイティヴアメリカンの女性と結婚して…

生きるための哲学〜テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが…』

新宿のSpace雑遊でテアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが…をみてきた。本当のタイトルは異常に長い『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行──…

コンピュータよりは芸術についての映画〜『スティーブ・ジョブズ』

『スティーブ・ジョブズ』を見てきた。 スティーブ・ジョブズのキャリアの中で極めて重要だった3つのプレゼン(1984年のマッキントッシュお披露目、1988年のネクストでのブラックキューブお披露目、1998年のiMacお披露目)直前を描くバックステージものである…

哲学と歴史叙述〜ニコラス・フィリップソン『デイヴィッド・ヒュームー哲学から歴史へ』

ニコラス・フィリップソン『デイヴィッド・ヒュームー哲学から歴史へ』永井大輔訳(白水社、2016)が出た。同じ著者の『アダム・スミスとその時代』には翻訳をチェックする段階でちょっと関わっていたのだが、この本には全然関わってない…ものの、訳者が家族な…

アポなしで斎藤緑雨が凸してくる、世にも恐ろしい明治文壇〜『書く女』

世田谷パブリックシアターで永井愛の『書く女』を見てきた。樋口一葉を黒木華が演じる。 一葉がひどい貧乏暮らしの中で半井桃水に師事したり、他の作家たちと関わったりしながら才能豊かな作家として開花し、死んでいくまでを描いた作品である。一見、書いて…

3D船酔い注意〜『白鯨との闘い』(ネタバレ注意)

ロン・ハワード監督『白鯨との闘い』を見てきた。 ハーマン・メルヴィル(ベン・ウィショー)が『白鯨』の取材のため、海難事故にあった捕鯨船エセックス号の生き残りであるニカーソン(ブライアン・グリーソン)に会いに行くところからはじまる。ニカーソンはつ…

フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(4)歴史編

いつもの「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための5作品」シリーズで、歴史関係のものを…というリクエストがあったので、今日はそれにおこたえしようと思う。 とりあえず、今までのシリーズはこちら。これの続きである。 「フェミニス…

三井記念美術館「蔵王権現と修験の秘宝」展

三井記念美術館で「蔵王権現と修験の秘宝」展を見てきた。蔵王権現像や懸仏、鏡像などを中心に様々な信仰のための作品が展示されていたが、たまにちょっと初心者にはパネルや展示の順番がわかりにくいかなーというところもあった。ただ、これはいつもこうい…

フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための映画5本(1)歴史映画編

さてさて、6月に実施した「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(1)物語・ノンフィクション編」、「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(2)理論・学術・専門書編」、「フェミニストとしてすすめる…

歴史コミュニケーション研究会意見交換会「歴史叙述と歴史フィクション」

歴史コミュニケーション研究会にて「第22回:意見交換会「歴史叙述と歴史フィクション」」に参加しました。スピーカーなのに遅れてしまって申し訳ありません…皆様本当にありがとうございました。

東博「クレオパトラとエジプトの王妃展」

東博で「クレオパトラとエジプトの王妃展」を見てきた。クレオパトラの他にハトシェプスト、ティイ、ネフェルトゥティなどのエジプトの権力ある女性たちを特集した展示で、女性史的な視点が面白いのはもちろん、よく保存された美術工芸品がたくさん見られる…

ブリティッシュ・ライブラリーの'Magna Carta: Law, Liberty, Legacy'展

ロンドンではブリティッシュ・ライブラリーでやっている噂のマグナ・カルタ展と、ヴィクトリア&アルバートでやっている舞台デザインの展覧会、Make/Believe展に行ってきた。 ブリティッシュ・ライブラリーの'Magna Carta: Law, Liberty, Legacy'展は1215年に…

ヨークシャ(9)ヨークの薔薇戦争関連展示、フィリッパ・ラングリー講演会

ヨークはヨーク家ゆかりの土地だということで薔薇戦争関係の展示がいろいろ充実している。 ヨーク博物館前の公園。 公園ではフクロウショーも。 中に入ると、中世の吟遊詩人の生演奏が! これはダルシマー。コールリッジの「クブラ・カーン」に出てくるヤツ…

ヨークシャ(10)ヨークキャッスル博物館とクリフォーズ・タワー

ヨークにはいろいろな博物館があるが、ヨーク博物館以外にヨークキャッスル博物館というものがある。 入ってすぐ、第一次世界大戦の展示が。 臭くて狭い塹壕。 この頃使われていた、ひっくり返すと顔が変わるリバーシブル人形。 戦争終結時のいろいろな人の…

砂漠でペットロス〜『奇跡の2000マイル』(ネタバレ注意)

『奇跡の2000マイル』を見てきた。 主演はミア・ワシコウスカで、1977年にオーストラリアの砂漠をほとんど一人(一部、アボリジニの聖地周辺だけは地元のアボリジニのご老人と)で横断した冒険家ロビン・デヴィッドゾンの旅の記録を脚色した作品である。 この…

鍛えられた役者の演技と綿密な時代考証でターナーの世界を再現〜『ターナー、光に愛を求めて』

マイク・リー監督の新作『ターナー、光に愛を求めて』を見てきた。 J・M・W・ターナーの後半生を描いた伝記映画で、マイク・リーはこの映画を作るためにすごいリサーチをしたらしいのだが、一方でリーの監督スタイルというのは完全な台本を作らず即興演出を…