音楽

わざと良い音楽を使わない音楽映画~『ポップスター』

ブラディ・コーベット監督作『ポップスター』を見た。ナタリー・ポートマン主演、音楽はシーアが担当している。 www.youtube.com ヒロインのセレステは14才の時に学校で銃乱射事件の被害にあう。姉のエリーと一緒に制作し、追悼イベントで歌った曲が注目され…

練馬区立美術館「ショパン-200年の肖像」展

練馬区立美術館「ショパン-200年の肖像」展を見てきた。日本とポーランドの国交樹立100年記念企画だそうで、開始が延期されていたがやっと緊急事態宣言解除で始まったものである。ショパンの肖像画や手稿、またショパン受容に関する資料などを集めた展覧会…

書くのが早いと仕事が絶えない~『剣の舞 我が心の旋律』(オンライン試写、ネタバレあり)

オンライン試写で『剣の舞 我が心の旋律』を見た。ロシア・アルメニアの合作映画で、ハチャトゥリアンの伝記ものである。バレエ『ガイーヌ』の超有名曲である「剣の舞」の作曲過程を描いたものだ。 www.youtube.com 基本的には、一見ソ連に従順で真面目に仕…

ロック・アゲインスト・レイシズムの活動をわかりやすくとらえたドキュメンタリー~『白い暴動』

『白い暴動』を見てきた。1970年代半ばにイギリスで盛り上がったロック・アゲインスト・レイシズムについてのドキュメンタリー映画である。 www.youtube.com 1970年代半ばにイギリスで極右政党である国民戦線が活発に活動し、さらに有名なミュージシャンがフ…

アルクのミニコラムにポーグズの歌について書きました

今月のアルクのミニコラムではポーグズをとりあげました。毎年、クリスマスの時期になると抗議が起こる例の差別語についてです。 gotcha.alc.co.jp

漁師バンドと地域ナショナリズム~『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』(ネタバレあり)

『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』を見てきた。コーンウォールのポート・アイザックで漁師たちがやっていた、民謡や俗謡を歌う男声合唱団が、ひょんなことからデビューすることになり…という話である。「フィッシャーマンズ・フ…

2010年代ミュージックビデオトップ10

映画はけっこうみんな2010年代のベスト10をやっているようなのだが、ミュージックビデオについてはあまり見かけないので、ブログでやっておこうかなと思う。 1. ビヨンセ、"Formation" www.youtube.com 2. レディ・ガガ ft. ビヨンセ、"Telephone" www.youtu…

これ、クイーン要らないよね~『Q:A Night At The Kabuki』

『Q:A Night At The Kabuki』を見てきた。野田秀樹の新作でクイーンの楽曲を全面的に使用、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の翻案でオールスターキャストということで凄い話題作である。過剰な転売対策が行われていて(客にも劇場にもえらいコスト…

いつもの雑なダニー・ボイル~『イエスタデイ』

『イエスタデイ』を見た。 www.youtube.com 主人公はサフォークに住む売れないミュージシャンのジャック(ヒメーシュ・パテル)。マネージャーで親友のエリー(リリー・ジェームズ)以外にはあまり理解者もおらず、ふだんはスーパーで働いている。ところがある日…

何度フラれても、ちゃんと自分で立ってる~『ロケットマン』(ネタバレあり)

『ロケットマン』を見た。言わずと知れたエルトン・ジョンの伝記映画である。 www.youtube.com 脚本がリー・ホール、ジェイミー・ベルが出演していて、ミュージカル版『ビリー・エリオット』に音楽を提供エルトン・ジョンの伝記映画ということで、かなり『ビ…

ストックホルム観光(ダンス博物館、演芸博物館、ヴァーサ号博物館、ABBA博物館)

ストックホルムでは少しだけ観光もした。 こちらはダンス博物館。Rolf de Maréという個人のコレクションがもとになっているらしい。 ダンス博物館。 演芸博物館。舞台芸術や音楽に関する資料をたくさん集めた博物館で、すごく見応えがあった。演劇関係者は必…

Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展

五反田で「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」を見てきた。これはロンドンのサーチギャラリーで既に一度見ている。 入り口 中は撮影可能である。後世はだいたいロンドンと同じだが、ただ最後の3Dシアターの上映環境はロンドンのほうが良かったと…

字幕がかなり間違ってる~『クイーン ヒストリー 1973-1980』&『クイーン ヒストリー2 1980-1991』

初めて吉祥寺アップリンクに行って『クイーン ヒストリー 1973-1980』と『クイーン ヒストリー2 1980-1991』を見てきた。2005-2006年に作られたクイーンのドキュメンタリーである。 前編のほうは雑誌『ギタリスト』のコメンテイターがブライアン・メイが各曲…

ラカンターズ行ってきた

今日は赤坂BLITZでラカンターズを見てきた。とにかくジャック・ホワイトが昔から大好きで、今回初めてライヴで見たが、やはりラカンターズはスーパーグループである。アンコールで"Steady, As She Goes"をやった時はとても盛り上がった。 smash-jpn.com

ウィキペディアに[[トゥーセット・ヴァイオリン]]の記事を作りました

日本語版ウィキペディアに「トゥーセット・ヴァイオリン」の記事を翻訳で作りました。東アジア系のヴァイオリニストであるブレットとエディがやっているクラシック音楽の啓蒙・諷刺番組を配信するオーストラリアのYouTuberデュオです。YouTuberの記事は初め…

ちょっと序盤の情報整理が足りない気が…『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』

『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』を見てきた。ギタリストのミック・ロンソンについてのドキュメンタリーである。 www.youtube.com 才能があったにもかかわらず、なかなか日のあたりづらいミック・ロンソンの業績を、本人や関係者の発言をもとに…

カンフーする『ザ・コミットメンツ』~『ノーザン・ソウル』

『ノーザン・ソウル』を見てきた。 www.youtube.com 舞台は1974年のバーンズワース。パッとしない毎日を送るジョン(エリオット・ジェームズ・ラングリッジ)はたまたま行った若者クラブでブラックミュージックが大好きでオシャレなマット(ジョシュ・ホワイト…

文春オンラインに「「クイーン」と「シェイクスピア」の共通点から考える、何が金や人気を生むのか」を寄稿しました

文春オンラインに「「クイーン」と「シェイクスピア」の共通点から考える、何が金や人気を生むのか」を寄稿しました。クイーンとシェイクスピアを手がかりに、正典形成、受容、マーケティングについて考える記事です。正典形成プロセスについてはかなり単純…

内容はいいが、字幕がちょっと…『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』

『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』を見てきた。伝説的な女性パンクバンドの事績を追ったドキュメンタリー映画である。 www.youtube.com 亡くなったカリスマ的なリードヴォーカル、アリ・アップの遺言により作られたそうで、珍しいフッテージもたく…

グレタ・ヴァン・フリートのライヴに行ってきました

新木場 Studio Coastでグレタ・ヴァン・フリートのライヴに行ってきた。 楽しかったのだが、私はチビでほぼバンドが見えなかったため、たまに脳内の悪のハロルド・ブルームが「お前が聴いてるのはレッド・ツェッペリンだ」と囁きかけてくる妄想に襲われた。

[[グレタ・ヴァン・フリート]]を作成

週末ライヴに行くつもりなのでグレタ・ヴァン・フリートの記事を日本語版ウィキペディアに作りました。だいたい翻訳で、受容の節だけ自分で書いたのですが、レッド・ツェッペリンにソックリだということについてはなんかいろいろひどいこと言われてて、かわ…

誰か日本語フリースタイルラップの動画をコモンズに下さい

フリースタイル (ラップ)の記事を翻訳で日本語版ウィキペディアに作ったのですが、ウィキメディアコモンズでは日本語のフリースタイルラップの動画が見つからなかったので、どなたかライセンスOKな日本語フリースタイルの動画をお持ちの方は是非ウィキメディ…

カート・コバーンがスタジアムロックやってるんだから、そりゃツラいよな…『アリー/スター誕生』

ブラッドリー・クーパーの初監督作『アリー/スター誕生』を見てきた。1937年のウィリアム・ウェルマン監督、ジャネット・ゲイナー主演の『スタア誕生』が原作で、1954年にジュディ・ガーランド主演で、1976年にバーブラ・ストライサンド主演でリメイクされて…

マイケル・ケインがナレーターなだけで邪推しちゃうじゃん~『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』

『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』を見てきた。マイケル・ケインが製作、出演をつとめた、スウィンギング・ロンドンについてのドキュメンタリーである。 www.youtube.com 音楽、服飾、写真などいろいろな角度からスウィンギング・ロンドン…

死んだフリしても、死んでない~『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』

『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』を見てきた。バンドのL7についてのドキュメンタリーである。キックスターターでクラウドファンディングやってた時から応援していた映画プロジェクトである。 www.youtube.com 全員女性で政治的にも音楽的にも先端的だ…

「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の記事を強化しました

ウィキペディアの「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の記事を翻訳で強化しました。まだちょっと加筆が必要ですが…

ただのラビッシュ~『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』(ネタバレあり)

『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』を見てきた。一言出言うと、この映画じたいがただのラビッシュ(ゴミ)みたいな内容だった。 www.youtube.com 舞台はロンドンである。主人公でロックミュージシャン志望のリアム(ジョシュ・ホワ…

女王を称えてるだけ~『ボヘミアン・ラプソディ』における、クイーンの外に広がる闇

『ボヘミアン・ラプソディ』を見てきた。言わずと知れたクイーンの伝記映画である。 www.youtube.com 主人公であるザンジバル生まれのパールスィー家庭の息子フレディ(ラミ・マレック)がギターのブライアン(グウィリム・リー)とドラムのロジャー(ベン・ハー…

セイチェント III レクチャーコンサート「過去の将来」 ~古楽と現代の狭間から~

「セイチェント III レクチャーコンサート「過去の将来」~古楽と現代の狭間から~」を見てきた。前半はアンソニー・プライヤーの講演、後半は17世紀から18世紀の音楽の演奏だった。講演はわかりやすくて面白いもので聞き足りないくらいだったし、演奏のほう…

イギー・ポップがカワイイ!〜『アメリカン・ヴァルハラ』

イギー・ポップがクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミと組んで作ったアルバム『ポスト・ポップ・ディプレッション』の製作状況とツアーを撮ったドキュメンタリー映画『アメリカン・ヴァルハラ』を見てきた。 イギーとジョシュの他、ク…