字幕が少なすぎないか…『コンサート・フォー・ジョージ』(試写)

 試写で『コンサート・フォー・ジョージ』を見てきた。2002年11月29日にジョージ・ハリスンの追悼のためにロイヤル・アルバート・ホールで開催されたコンサートの記録映画である。ジョージの家族とエリック・クラプトンがメインで企画された。

 コンサートじたいは大変豪華で、リンゴやポール、ラヴィ・シャンカールビリー・プレストンなどが出てジョージ追悼にふさわしい内容なのだが、日本語字幕が少なすぎると思った。歌詞に字幕を出すのは無理かもしれないが、基本的にわずかなインタビューの内容にしか日本語字幕がついておらず、しゃべっている人の名前も曲名も一切、字幕で出ない。せめて著名人が最初に話すところでは「エリック・クラプトン」とか「トム・ハンクス」とか、名前を字幕で出したほうがわかりやすいのでは…と思うし、曲名も出したほうがいいと思う。何か契約の関係とかでそういう字幕作りできないのかもしれないが、たぶんビートルズにそこそこ詳しい人でないと誰が話しているのかもわからないだろうし、イギリス人ならわかるところでも日本に住んでいる人だと曲名もわからないかもと思うので、初心者お断りな感じのコンサート映画である。