13歳のナラ（パオラ・ミゲル）は妹の病気療養のため、祖母ホセファ（オフェリア・メディーナ）が住む田舎に行く。ところがこのおばあちゃんはなんとなく様子がおかしい。ナラは地元の若い女性アビガイル（パロマ・アルバマル）のおとぎ話を聞き、いろいろなことを考えるが…
女性中心のホラーで、メキシコの土着的な雰囲気が豊かなよくできた映画である。大変イヤな感じの終わり方でちょっとひねりがあるのもうまく、最後まで飽きずに見られるホラーではある。とはいえ私はどうも個人的な趣味としておばあさんが怖い感じで無双するホラーがあんまり好きではないらしく（このため『X エックス』もよくできているとは思ったのだがあまり面白いとは思わなかった）、また若さと美しさへの執着みたいなモチーフも昔風だな…と思ってしまった。また、冒頭部分ではナラが都会のスマホ好きで頑固な女の子という感じで描かれており、都会から来たあまり考えのない若者が田舎でひどいめにあう系ホラーの定型に沿っているようにも思ったので、そのへんもあまり新しくないような気はした。
