ミドルトン

ストラトフォード(4)不安になる芝居〜『チェンジリング』

ジャッキー・マクスウェル演出『チェンジリング』を見てきた。この芝居を見るのは三回目なのだが、何度見てもすごい不安にかられる芝居である。 設定は1940年代、ファシスト政権下のスペインである。ハイヒールにすらっとしたドレスを着たすごく美しいビアト…

ホクストンホール『復讐者の悲劇』〜イギリス・ルネサンス演劇きっての残虐猛毒ゴア描写ホラー、でもこの上演はカットしすぎ

19世紀のミュージックホールを修復した劇場、ホクストンホールで『復讐者の悲劇』を見てきた。これは17世紀初めの復讐悲劇の代表作で、おそらくトマス・ミドルトンの作だろうと言われている(シリル・ターナー作だという説もあるが、ミドルトン説のほうが有力…

ヤング・ヴィック『チェンジリング』〜ドタバタブラックコメディすぎてよくわからなかった

ヤング・ヴィックでトマス・ミドルトンとウィリアム・ロウリーによる17世紀の悲劇『チェンジリング』を見てきた。以前サザーク座で見たのと違って脇筋がカットされておらず、かなりブラックコメディっぽくなってた…のだが、全体的にはあまりピンとこなかった…

ナショナルシアター、トマス・ミドルトン作『女よ女に心せよ』〜ジャジーでダークでプライムタイプソープな17世紀

ナショナルシアターでトマス・ミドルトン作、マリアンヌ・エリオット演出のジャコビアン悲劇『女よ女に心せよ』を見てきた。 これは17世紀の前半に初演された芝居で、現代ではそれほど頻繁に上演されるわけではないと思うのだが、舞台にかけてみるとなんかび…

エドワード少年劇団による『チープサイドの貞淑な乙女』(注意:本日の日記には17世紀初頭でもトップクラスに性的な芝居に関する話が含まれます)

エドワード少年劇団(Edward's Boys)がキングズカレッジのチャペルでトマス・ミドルトンの『チープサイドの貞淑な乙女』(17世紀初頭の人気芝居)を上演するというので、行ってきた。 …で、なんも知らずに行ってみたらホントに少年劇団だったもんでびっくりした…