『エルトン・ジョン・ライヴ:Farewell from Dodger Stadium』

 ディズニープラスで配信開始した『エルトン・ジョン・ライヴ:Farewell from Dodger Stadium』を見た。エルトン・ジョンがFarewell Yellow Brick Road Tourの一環、北米最後のライヴとして行ったロサンゼルスのドジャー・スタジアムでの公演を撮ったコンサート映画である。エルトン・ジョンは今後、年齢を考えて家族と過ごすためにこういう大きなツアーからは引退する予定だそうで、記念のコンサートなのでたくさんのゲストを呼んで華やかなライヴにしている。

 終盤ではエルトンが長年のクリエイティヴパートナーである作詞家のバーニー・トーピンを舞台に呼んで、1967年からずっと一緒に仕事をしているが今が一番愛し合ってる…というようなことを言っており、『ロケットマン』を見ている視聴者としてはなかなか心にしみるものがあると思った。エルトンは独特のやり方で伝統的な男らしさを問い直す音楽を作ってきたと思うのだが、年齢や性的指向にかかわらず、男性が誰でもこういう優しい感情を堂々と人前で表せるようになれば世の中はもうちょっと住みやすくなるのに…と思った。家族も舞台に出て挨拶しており、最後は友達や家族や仕事仲間に囲まれてフィナーレという感じである。

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