バレエ

超セクシーな『カルメン』のバレエ版翻案〜マシュー・ボーン『ザ・カーマン』 in シネマ

マシュー・ボーンの『ザ・カーマン』の映画館上映を恵比寿ガーデンシネマで見てきた。ボーンの主な演目では唯一見たことのないものなので楽しみにしていたのだが、大変面白かった。とにかくセクシーである。 音楽はビゼーの『カルメン』を使っているのだが、…

messy連載に「男性に自由を奪われた「籠の鳥」〜チャイコフスキー『白鳥の湖』と森鴎外『雁』」を書きました

いつものmessyの連載に「男性に自由を奪われた「籠の鳥」〜チャイコフスキー『白鳥の湖』と森鴎外『雁』」を書きました。鑑賞初心者として、ゆるい感じでバレエの楽しみを書いたものです。マシュー・ボーンをオススメしています。 ちなみに今回の連載は、卒…

夢のようなシビアな世界〜『バレエボーイズ』

『バレエボーイズ』を見てきた。 オスロでバレエダンサーを目指す三人の少年、ルーカス、シーヴェルト、トルゲールの生活を追ったドキュメンタリー映画である。三人は大変仲が良く、それぞれとにかくバレエを愛し、夢を追う姿が清々しい。ということで純粋で…

ストラヴィンスキー、苦手らしい〜アダム・クーパー『兵士の物語』

東京芸術劇場で『兵士の物語』を見てきた。ストラヴィンスキー作の劇音楽で、バレエに台詞などもついた総合芸術的な作品である。主役の兵士を踊るのはアダム・クーパーだ。あらすじについては上の公式サイトの説明がわかりやすいと思うのだが、いわゆるファ…

トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団日本公演

オーチャードオールでトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の日本公演を初めて見た。ニューヨークのカンパニーで、全員男性でコミカルなバレエを踊ることで有名なバレエ団である。 初っ端から急に「我々は日本のスターが大好きです」というようなアナウンス…

カメラワークに改善の余地あり〜『マシュー・ボーンの白鳥の湖3D』

新しくなった恵比寿ガーデンシネマに初めて行き、『マシュー・ボーンの白鳥の湖3D』を見てきた。 既に3回くらい生の舞台で見ているので話なんかはもちろん覚えているのだが、3Dということでどうだろう…と思ったら、やはりバレエみたいな動きが激しく、奥行き…

ボリショイ・バレエ in シネマ『ロミオとジュリエット』

ボリショイ・バレエ in シネマ『ロミオとジュリエット』を見てきた。 可愛らしいが意志も強そうなジュリエット(アンナ・ニク―リナ)をはじめとして、剽軽で軽快なマキューシオや血気盛んでダークなティボルトなどそれぞれの若者の個性が強く出ていたし、最後…

The Strangerはキャプテン・ジャック〜『マシュー・ボーンの「白鳥の湖」 』

ちょっと前になるが、シアターオーブで『マシュー・ボーンの「白鳥の湖」』を見てきた。白鳥役はマルセロ・ゴメスだった。 既に日本で一回、ロンドンで一回この演目を見ているのだが、何度見ても面白い。もう20年近くやってるのにまだこんなに面白いというの…

熊川哲也を初めて見る〜Kバレエカンパニー『ロミオとジュリエット』

Kバレエカンパニーの『ロミオとジュリエット』を見た。熊川哲也のバレエを見るのは生まれて初めて。 セットは二階建てのルネサンス風の建物でちょっとグローブ座ふう。墓所の場面なんかは照明で変化をつけており、またまた衣装はそれぞれのキャラクターの性…

踊り手はハゲていてもクリシュナだ〜シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン・カンパニー『聖なる怪物たち』

シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン・カンパニー『聖なる怪物たち』を見てきた。セットはシンプルな後方の壁だけ、楽隊を舞台に上げ、音楽にあわせてシルヴィ・ギエムとアクラム・カーンがモノローグや会話も取り入れながら踊るという演目である。 こういう…

スカラ座『ロミオとジュリエット』〜素人には少し話がわかりにくかったかも

東京文化会館でスカラ座のバレエ『ロミオとジュリエット』を見てきた。主役はナターリヤ・オシポワとイワン・ワシリーエフ。 セットや衣装からダンスまでとにかくきちんと作り込んだ舞台で面白かったのだが、ただ前ロンドンで見た時よりもだいぶ話がわかりに…

マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』〜超セクシーでモダンなオスカー・ワイルドの翻案(ネタバレあり)

マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』を文化村で見てきた。ボーンの中では初めて見る演目で、もちろんオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』の翻案バレエ版。 セットは、真ん中にドアがある壁を舞台中央に置いてそれをぐるぐる回転させながらど…

マシュー・ボーン版『眠れる森の美女』(The Sleeping Beauty)世界初演!!〜オリジナルが初演された1890年から昨晩までというタイムスパンでダンスの歴史を見据えた野心作

マシュー・ボーンの『眠れる森の美女』世界初演を初日に見てきた。言わずとしれたチャイコフスキーのバレエの翻案で、マシュー・ボーンはこれまた言わずとしれた男性が白鳥を踊る『白鳥の湖』のディレクターである。ボーンは古典をかなりしっちゃかめっちゃ…

サドラーズ・ウェルズ、ニュー・アドヴェンチャーズ振付家賞ショーケース〜村上春樹で爆睡

サドラーズ・ウェルズ劇場でマシュー・ボーン率いるニュー・アドヴェンチャーズが出している振付家賞の受賞記念ショーケースを見てきた。 この賞はボーンの50歳の誕生日に友人たちがプレゼント(!)として企画したもので、とりあえずボーンの知り合いからお金…

マシュー・ボーン,'Play Without Words'〜とにかく話がよくわからなかった…

サドラーズ・ウェルズでマシュー・ボーンの'Play Without Words'再演をサドラーズ・ウェルズで見てきた。私、マシュー・ボーンは大好きなのだがこれが今までで一番きつかったかも… とりあえず話がよくわからなかった。60年代のチェルシーのお屋敷を舞台に、…

バービカン、バウハウス展〜すばらしき役立たずの科学

『シンベリン』を見る前に同じバービカンセンターでバウハウス展を見た。 バウハウス関係のものは既に何度か特集展を見ているし、そもそも駒場博物館でやった時は監視員として働いていたりもしたので結構なじみもあるのだが、ここまで規模の大きい展示は見た…

サドラーズ・ウェルズ、マシュー・ボーン初期作品集"Early Adventures"

サドラーズ・ウェルズでマシュー・ボーンの初期作品集である"Early Adventures"を見てきた。演目は短めのを三つで、"Spitfire"(1988)、TownとCountryの二部作になっている"Town and Country"(1991)、"The Infernal Galop"(1989)。 二回休憩があるのだが、な…

サドラーズウェルズ劇場、ペットショップボーイズが音楽を担当した"The Most Incredible Thing"〜演出は音楽とセットに負けてる

サドラーズウェルズ劇場でペットショップボーイズが音楽を担当したバレエ"The Most Incredible Thing"を見てきた。原作はアンデルセンの「とっても信じられないこと」。振り付けはハビエル・デ・フルトス。 原作は読んだことないのだが、批評によるとあらす…

初めて舞台でプリマがこけたのを見て結構ショックだった〜O2、バーミンガム・ロイヤル・バレエ版『くるみ割り人形』

O2でバーミンガム・ロイヤル・バレエ版の『くるみ割り人形』を見てきた。 前回O2で見た『ロミオとジュリエット』の時と違って平戸間の席をとったのだが、近いのに全然見えなくてほとんどスクリーン頼り。しかも前に座ったおばちゃんがふかふか帽子を公演中も…

サドラーズ・ウェルズ座、マシュー・ボーン『くるみ割り人形』

クリスマスはサドラーズ・ウェルズ座でマシュー・ボーンを見るのが習慣になっているので今年はまたまた『くるみ割り人形』を見てきた。これは既に日本で一回見たことのある演目…なのだがだいぶ忘れていた。以前はテープだったが今回は生演奏。 ボーンの『く…

戦慄!アタックオブザキラーマウス〜イングリッシュナショナルバレエ『くるみ割り人形』(本年度『くるみ割り人形』第一弾)

なんと今年はクリスマスシーズンに四回も『くるみ割り人形』を見るのだが、第1回目となる本日はロンドンコロシアム座のイングリッシュナショナルバレエ版を見てきた。毎年、この時期になるとチャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』(これはクリスマスシ…

O2アリーナ、ロイヤルバレエ『ロミオとジュリエット』〜とても良かったが、箱がデカすぎて…

初めてノースグリニッジのO2アリーナに行ってロイヤルバレエ『ロミオとジュリエット』を見てきた。主演のタマラ・ロホとカルロス・アコスタはどちらもスターだそうで、ロンドンでもそこらじゅうにポスターが出てる話題作。うちは全然知らなかったのだがロホ…

サドラーズウェルズ劇場、ノーザンバレエ『クレオパトラ』

サドラーズウェルズ劇場でノーザンバレエの『クレオパトラ』というバレエ(ロンドンではたぶん初演)を見てきた。クレオパトラが弟プトレマイオスと結婚し、カエサルとの死別を経てアントニーと出会い、アントニーの死後に自殺するまでを二時間ちょっとで描い…

ロイヤルバレエ『シンデレラ』〜つまらん!ただの魔法!

ロイヤルバレエの『シンデレラ』を見てきた。 うーん…正直、この間見たマシュー・ボーンの翻案のほうがずっと面白かったな。なんというかプロコフィエフのシンデレラの音楽は、うまく処理すればいくらでも恋愛の機微を表現できるようなオトナな音楽だと思う…

ロイヤルバレエ『白鳥の湖』

ロイヤルバレエ『白鳥の湖』を見てきた。なんとチケット6ポンド。立ち見。 『白鳥の湖』は二回しか見たことがないし、そもそもバレエはそんなによく知らないのでまだちゃんと理解できたとはあまり思えないのだが、今回見てこれは童貞崇拝の話なんだなという…

リッチモンド座、モスクワシティバレエ『白鳥の湖』

この間の『ロミオとジュリエット』がイマイチだったのにもめげず、再びリッチモンド座でモスクワシティバレエの『白鳥の湖』を見た。生でオリジナル版『白鳥の湖』の舞台を見るのは初めて。 オケが相変わらずひどいのはなんとかしてほしいものだが、それ以外…

モスクワシティバレエ『ロミオとジュリエット』〜マチネの前には歯を磨こう

リッチモンド座でモスクワシティバレエの『ロミオとジュリエット』を見てきた。この間見たイングリッシュナショナルバレエに比べると全然パッとしなかった気がする。 まずジュリエット役のダンサーの芝居がちょっと…初めのほうのジュリエットはやたら陽気で…

ヴィクトリア&アルバート博物館「ディアギレフとバレエ・リュスの黄金時代」展

ヴィクトリア&アルバート博物館で「ディアギレフとバレエ・リュスの黄金時代」展を見てきた。会期末ということで大混雑、入場は一時間待ち。 展示品は舞台の書き割りやミニ復元模型などバレエ・リュスの美術関係資料、舞台衣装、文字資料の他、オリジナルの…

イングリッシュナショナルバレエ『ロミオとジュリエット』

イングリッシュナショナルバレエのバレエ版『ロミオとジュリエット』を見てきた。バレエ版を見るのは始めてなのだが、すごく面白かった。 まあ話は原作と同じなのだが、『ロミオとジュリエット』をそこらのお涙頂戴の悲恋ものと一線を画す一大恋愛悲劇にして…

まあ、さすがに大晦日らしい演目を〜マシュー・ボーンの『シンデレラ』

観劇納めってことで、サドラーズ・ウェルズ劇場でマシュー・ボーンのバレエ『シンデレラ』を鑑賞。日付が変わることが重要な演目なので、大晦日らしいかと… ボーン版『シンデレラ』は、音楽はプロコフィエフの有名なアレなのだが、設定はかなり違う。舞台は1…