ボリショイ・バレエ in シネマ『ロミオとジュリエット』

 ボリショイ・バレエ in シネマ『ロミオとジュリエット』を見てきた。

 可愛らしいが意志も強そうなジュリエット(アンナ・ニク―リナ)をはじめとして、剽軽で軽快なマキューシオや血気盛んでダークなティボルトなどそれぞれの若者の個性が強く出ていたし、最後にロミオとジュリエットが一目だけ対面した後折り重なって死んでいくドラマチックな描写を初めとして全体的にロマンティックで良かったのだが、ただ話の流れがかなりわかりにくいと思った。前に見たヴァージョンでは乳母がロミオに手紙を渡す場面があったり、ロレンス神父の僧坊での場面はもう少しロミオが根回し(?)みたいなことをしていたと思うのだが、そういう描写はない。『ロミオとジュリエット』はかなりヴァージョンごとに違うらしいのだが、バレエってもともと話がわかりにくいけど演出によってわかりやすいのとわかりにくいのがあるのか…となんとなく初心者的に納得してしまった。