バルコニーが地味すぎるような…NBAバレエ団『ロミオとジュリエット』(配信)

 NBAバレエ団『ロミオとジュリエット』を配信で見た。2017年2月26日に上演されたものの映像である。指揮は冨田実里、演出は久保紘一、振付はマーティン・フリードマンである。

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 わりと全体的にオーソドックスな衣装やセットを用いた演出で、正攻法な感じである。振付のせいなのか美術のせいなのかはわからないのだが、全体的にけっこう地味だなという印象を受けた。とくにバルコニーの場面などは、暗い中後ろに花が咲いているというような雰囲気は良いのだが、ジュリエット(竹内碧)が立っているバルコニーの位置が低すぎて(階段が3段くらいしかない)、視覚的にロミオ(宮内浩之)とジュリエットが何かを乗り越えたという感じがなく、それこそ「平板」に見える。ただ、これは撮影があんまり良くないことも関係しているかもしれない…というのも、とくに引きの場面では映像がけっこうぼやけているところがあるし、もうちょっと構図の点で工夫できるのでは…という印象を受けるところもけっこうあった。