撮り方でおかしさがちょっと減っているような…国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭『軍艦ピナフォア』(配信)

 国際ギルバート・アンド・サリヴァン祭『軍艦ピナフォア』を配信で見た。演劇経験のある高齢者を中心とする劇団であるパスパスオペラによる上演である。アラン・ボースウィック演出、デイヴィッド・ライル音楽監督によるものである。

 わりとオーソドックスな演出で、笑うところはたくさんある。悪くはなかったのだが、ただ前にカナダのストラットフォードフェスティバルで見た、写真などが出てくるモダンな演出が非常に面白かったので、それと比べるとまあそこまででも…という感じである。あと、周りでも面白いことをいろいろしているのにカメラが歌っている人にちょっと寄りすぎているようなところがあり、お客さんは大笑いしているのに映像で見るとちょっと気付くのが遅れる…というような箇所があって、撮り方でちょっとおかしみが減っているところもある気がした。