わりとコンテクストが難しかった~Women On The Verge of HRT

 ゲイエティ劇場でWomen On The Verge of HRTを見てきた。マリー・ジョーンズの1999年の戯曲である。中年の親友同士であるアンとヴェラが、お気に入りのスターであるダニエル・オコンネルのショーを見にドニゴールに行ってホテルに一泊するが、そこで妖精の魔法みたいな夢の世界に巻き込まれてしまって…というお話である。

 中年女性が日常で抱えている切実な悩みをジョーク満載で扱ったコメディで、笑えるところはいっぱいあるのだが、けっこう難しかった。まず、私の苦手な北アイルランドのアクセントが全編で使用されているので相当に台詞がわかりにくかった。また、ジョークがけっこうアイルランドのコンテクストに沿っているみたいで、そこも難しかった。1999年の芝居なのだが、序盤ではけっこうアレクサを使ったりしていて、台本は再演のたびにアップデートしているようである。