ブルームズデイイベント(5)ジェイムズ・ジョイス・センター&Footsteps of Leopold Bloom Walking Tour

 ジェイムズ・ジョイス・センター取材のブルームズデイウォーキングツアーに参加した。

 まずはジョイス・センターの中を見学(10年ほど前に一度行ったことがある)。

入り口のサイン

中にはいろいろ簡単な展示がある。

 ウォーキングツアーはジョイス銅像から始まり、「アイオロス」と「ライストリュゴネス族」のごく一部のレオポルド・ブルームの足取りを辿るというものである。ごく一部だが、それでも2時間以上かかる。

ジョイス銅像

主にこのプレートを辿る。

ここは昔『ユリシーズ』に出てくるキャンディショップだったそうで、看板だけは残っている。

トマス・ムアの銅像。ここには昔、下にトイレがあったそうで、小説に出てくる。

 ツアーは20人くらいいたのだが半分くらいはアメリカ人で、どうせみんなアイルランド系でしょ…と思ったらユダヤ系らしい人もおり、さらにはヘブライ語版『ユリシーズ』を持っているイスラエル人らしい人もいた。ガイドさんはアメリカ人の学者だったのだが、20世紀初頭のシオニズム(今のシオニズムとだいぶ違う)が『ユリシーズ』にどう影響しているかみたいな話もあり、そうか『ユリシーズ』はユダヤ系にも人気あるのか…と思った。ただ、そこを考えていくと、現代のシオニズムに悪用されうるところもある気はする。