ジェイムズ・ジョイス・センター取材のブルームズデイウォーキングツアーに参加した。
まずはジョイス・センターの中を見学(10年ほど前に一度行ったことがある)。
ウォーキングツアーはジョイスの銅像から始まり、「アイオロス」と「ライストリュゴネス族」のごく一部のレオポルド・ブルームの足取りを辿るというものである。ごく一部だが、それでも2時間以上かかる。
ツアーは20人くらいいたのだが半分くらいはアメリカ人で、どうせみんなアイルランド系でしょ…と思ったらユダヤ系らしい人もおり、さらにはヘブライ語版『ユリシーズ』を持っているイスラエル人らしい人もいた。ガイドさんはアメリカ人の学者だったのだが、20世紀初頭のシオニズム(今のシオニズムとだいぶ違う)が『ユリシーズ』にどう影響しているかみたいな話もあり、そうか『ユリシーズ』はユダヤ系にも人気あるのか…と思った。ただ、そこを考えていくと、現代のシオニズムに悪用されうるところもある気はする。