ブルームズデイイベント(6)The Citizen's Breakfast

 ブルームズデイの週のイベントの一環としてサンディマウントの近くで行われたThe Citizen's Breakfastを見てきた。これはシェルボーン・ロード68番地のアヴィヴァスタジアム近くの広場に集合し、第一幕はそこから通りを歩きつつ屋外で上演し、第二幕はスラッタリーパブで上演という形態の芝居である。シェルボーン・ロード60番地は1904年の6月16日、ジョイスが未来の妻ノラとデートした日に住んでいた家がある。

ジョイスが住んでいた家のプラーク

 役者がジョイス/ブルームとノラ/モリーに扮し、ジョイスとノラのデートやその背景の説明などに『ユリシーズ』のちょっとした部分を織り交ぜて上演し、歌もあるし、パブではハープの演奏もあるというものである。パブでは軽食も出た。なかなか変わった形態の芝居だが、地元の人が1900年代の衣装を着てエキストラで出演していたり、リラックスした楽しいイベントである。