鹿児島の旅(1)仙巌園(磯御殿と猫神神社)

 さて、週末は日本シェイクスピア学会で鹿児島に行っていた。早めについて観光したのだが、鹿児島に降り立った瞬間サイレントヒルが出現。


 桜島が爆発的に噴火しているため、この視界を遮る霧みたいなのは全部火山灰。コンタクトレンズの眼に入るし、のどもえがらっぽくなって歩きにくいことこの上ない。

 この日は磯御殿の方向にはあまり灰が飛んでいなかったのだが、それでも史跡だろうがなんだろうが灰の直撃をくらう。歴史的庭園にも突如出現する火山灰用ゴミ袋とその説明パネル。

 薩摩の殿様の別邸なので、武張った展示がたくさんある。これは大砲。

 剣術の展示。ここでは実際に剣士の方がおり、示現流の簡単なデモンストレーションをやってくれる。

 しかし示現流の稽古のビデオは奇声を発しながら木をたたき切ったりするというようなもので、噂には聞いていたが(司馬遼太郎池波正太郎の小説に出てくるし)めちゃめちゃ怖い。三手で相手を封じる瞬殺技術があるそうだ。

 庭園はもう少し南国情緒がある感じだが、岩などを使ったシンプルで質実な雰囲気の場所も多い。














 御殿の中。

 お茶を飲む部屋以外は撮影禁止なのだが、一見シンプルだけど釘隠しなど細かいところに可愛い細工があり、とてもセンスのいい御殿である。ただ、昔は今の三倍くらい大きかったものの、改装されて小さくなってしまったのだそうな。

 庭園を見ながら御殿でお茶を頂く。このお菓子は椎茸を使った珍しい和菓子で、御殿でしか売ってないそうな。

 猫神神社。朝鮮出兵に連れて行ったネコを祀る神社。従軍ネコの目で時間をはかったとか…とはいえ戦死ネコ多数(7匹中5匹)だったらしい。ネコを戦場なんかに連れて行くなよ…





 ネコの軍事利用といえばAcoustic Kittyだけど、計時のためっていうのは面白いといえば面白い発想である。

 このへんの名物のじゃんぼ餅。でっかいからジャンボということではなく、両棒と書いて刀のさし方を指す言い方だそうな。おもちに串を二本刺すのがこの刀のさし方に似ているかららしい。

 300円で六つもついてくるが、わりとつるんと食べられてしまう危険なおやつ。